帝国の社会構成とは? わかりやすく解説

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帝国(フリューバル)の社会構成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 05:38 UTC 版)

星界紋章」の記事における「帝国(フリューバル)の社会構成」の解説

アーヴ 法律上皇族・貴族士族総称。つまり地上人でも、功績によって士族貴族取りたてられればアーヴとして扱われるが、子孫にその爵位(スネー)を継がせたければ遺伝子操作により生物学的なアーヴとしなければならない皇族(ファサンゼール) 建国帝ドゥネーと、その兄弟姉妹子女の子孫であり、「アブリアル」の氏姓フィーズ)と「ネイ」の姓称号(サペーヌ)を持つ八王家(ガ・ラルティエ)に属す帝位継承権を持つ者。生まれながらにして飛翔科翔士として軍役に就く義務負い同世代皇族の中で最初に帝国元帥(ルエ・スペーヌ)まで昇進できたものが皇太子(キルーギア)になり、同時に他の皇族予備役編入となる。なお、各王家の長はそれぞれ帝都ラクファカールにある八つの門の一つと、それに(平面宇宙側で)近接する多数の門からなる王国封じられている。王家の長以外の皇族は、通常どこかの恒星系領地(リビューヌ)として与えられ貴族爵位を持つ。たとえばラフィールはパリューニュ星系を自領とする子爵である。なお、皇帝は「アブリアル伯爵」の爵位を持つが、これは帝都ラクファカールの領主、という立場であり、実質上皇としての称号である。皇族は、全員生物学的なアーヴであり、家徴(ワリート)としてのアブリアルの耳」を持つ。 貴族(スィーフ) 原則として恒星系領地として持ち世襲でそれを統治する者で、領主(ファピュート)とほぼ同義である。実際に領地持ち貴族の方が少ない。皇族から分かれた家は「ボース」、帝国成立時からある貴族の家は「アロン」、帝国成立後貴族となった家は「スューヌ」の姓称号を持つ。爵位上位より大公爵ニーフ)・公爵(レークル)・侯爵レープ)・伯爵ドリュー)・子爵ベール)・男爵(リューフ)がある。アーヴ爵位は、根源氏族直系の長を表す大公爵以外は領地の状態に由来しており(詳細後述)、それゆえ地球上存在した爵位のように貴族階級栄誉称号ではない。地球上爵位は元は職名由来しており、その職が有名無実化することによって栄誉称号化したものが多いが、アーヴ貴族社会そのような変遷をまだ経験していないためである(後述する通り軍隊兵器体系変遷があり、職名階級化している)。ただし、領地爵位が密接に関わっている点に関しては、ヨーロッパ爵位類似はしている。 世襲貴族場合各爵位叙爵基準以下の通り大公爵 皇族であるアブリアル除いた根源二八氏族直系一族の長のみに与えられる領地規模は様々であるが、必ず領民が住む地上世界邦国アイス)と呼ぶ)を含んでいる。 公爵 侯爵の中で、特に大きな功績があった者が昇格する生まれ血筋に関係なく、帝国内で誰もが到達可能な最高位である。ただし、実際に到達するのは侯爵家の生まれ優秀なでもない限り極めて困難である。 侯爵 領地内に、領民が住む地上世界を持つ。通常領地内の領民数が1億人を超えなおかつある程度上の領地経営の手腕が認められていることが必要。 伯爵 領地内に地上世界を持つが、領地内の領民数は1億人以下か、領地経営の手腕が不十分である場合子爵 地上世界持たず領地はすべて無人所領スコール)。ただし、環境改造すれば居住可能になる惑星領地持ちそうした惑星開拓して帝国の拡大貢献することが期待される男爵 領地に地上世界持たず、また環境改造して居住可能とできる惑星持たない恒星エネルギー利用した反物質燃料(ベーシュ)の生産や、無人惑星小惑星ガス惑星など)から鉱物資源ならびに推進剤(ヨーズ。使われる)を採掘し、それらを売ることで生計立てる。 地上世界領有する貴族大公爵公爵侯爵および伯爵)を「諸侯ヴォーダ)」と呼ぶ。領主収入は、無人惑星鉱物資源採掘権恒星周辺における反物質燃料生産利用した生産物売却益で、さらに諸侯場合他星系との星間交易独占による商取引での利益がある。これらの「領地経営による収入」については、帝国から課税される帝国への納税貴族高貴な義務であり、中世近世実際ヨーロッパ貴族免税特権持っていたのとは逆である)。 帝国編入されたばかり星系や、何らかの理由領主空位となった星系は、一時的に帝国直轄領皇帝領となり、新たな領主が決まるまでは代官(トセール)が任ぜられる。そのため、皇帝上記の「アブリアル伯爵」以外にも、その領地の数だけ男爵から公爵までの爵位同時に持つ立場になることがある貴族自身長く行方不明場合(たとえばヴォーラーシュ伯爵など)や、特に諸侯何らかの事情により地上世界統治が困難または不可能である場合(たとえば取り決めにより領地内に長期滞在できないハイド伯爵など)にも、領地近く通常軌道城館内)に代官置かれる。これらの場合代官一時的なものではなく比較長期にわたり、その任に就くこととなる。 貴族の子弟が爵位を継ぐには、翔士として最低10年(翔士修技生である期間を含めると13年)、星界軍への奉職義務づけられている。また、領地持っている場合星界軍所属している間は無給である。 領地持たない貴族存在し、むしろこちらの貴族の方が多い。本来は領地を持つ 世襲貴族であったが、敵国侵略などにより領地奪われ貴族ジント一時的にこの立場になった)と、皇族から離籍した公子皇帝にならなかった皇族王族の子女)、領地を持つ貴族の子女(例として伯爵位を継ぐ前のジント伯爵公子)、領地を持つ貴族傍流で「公子」という爵位のみ継承する貴族一代限り貴族星界軍帝国政府で特に高い地位達した国民官僚軍人などで、称号には「帝国(ルエ)〜」の後に公爵以下の爵位がつく)がある。 また、上記一代限り貴族領地を賜って、世襲貴族になる場合もある。例を挙げると、星界軍の翔士は、飛翔以外の各兵科一部を除く)の最高位である元帥になると叙爵される。また、星界軍の翔士以外にも、官僚功績上げて貴族となる場合もある。 領地持たない一代限り貴族は、かなりの人数がおり、爵位職位相応のもの(帝国宰相帝国公爵など)が与えられる。だが、それが世襲貴族になろうとする場合受け取領地基準は、かなり厳しい。技術科元帥として艦政本部長官を務めても、あるいは、帝国官僚機構頂点である帝国宰相務めても、受け取領地男爵領特筆すべき功績挙げて子爵領精一杯とされる(つまり世襲貴族となる場合最初に与えられる領地はたいてい男爵領である)。国民ですらなかった地上人一足飛び貴族、しかも伯爵となったロック・リンは史上初の例である。のちにハニア連邦一部勢力帝国帰順しようとした際にも、同様の処置検討された。 上記叙爵基準から、男爵から子爵への昇格はかなり困難であると考えられる男爵は、自領にどのような投資をしても有人惑星を持つことが不可能であるため、子爵以上に昇格するには何らかの大きな功績挙げ少なくとも有人惑星持てる星系領主となることが必要である。子爵上であれば、自領への投資惑星改造移民募集邦国への経済的援助など)により、公爵までの上昇格を狙うことができる。 なお、貴族籍を捨てることもできるすべての貴族特権失い領地帝国返上となる。 諸侯は約1600家で、家族足して2万人足らず。貴族全体では20万人ほどである。 士族リューク皇族貴族以外アーヴ一等から五等の5階から成る勲爵士」と呼ばれる身分を持つ。星界軍での位階との対比目安は、以下の通り一等勲爵士(ラローシュ) 艦長称号(サレラジュ)を受けている者。 二等勲爵士(キゼー) 十翔長と、副百翔長上で艦長称号受けていない者。 三等勲爵士ルフール後衛翔士前衛翔士四等勲爵士(エナーヴ) 列翼翔士従士からたたき上げた軍士が最先従士長から列翼翔士昇進したら、この位置となる。 五等勲爵士(リヘール) 士族として生まれ成人したがまだ翔士になっていない者(翔士修技生を含む)。 提督など、より高い軍位階に達した場合は、一代限り貴族爵位を持つ場合がある(上記)。 また、星界軍入らずとも、官僚としての功績によって国民から士族になる場合もある(貴族にまで昇進するケースもあるのは上記通り)。ラフィールを保護した紋章』の反帝国クラスビュール戦線メンバーのように、領民からいきなり士族になったケースもあるが、これは「アブリアル約束守らないのは許されない」・「領民ですら無かった地上人からいきなり貴族になった前例もある(初代ハイド伯爵叙されたロック・リン)」として認められ特例であり、その後同様のケース生じたかは、現時点では不明である。 帝国成立時からある士族の家の祖先根源二九氏族連なり、「ウェフ」の姓称号を持つ。帝国成立後士族となった家は「ボルジュ」の姓称号を持つ。なお、領地持たないため、帝国から課税されることはない。約2500万人ほど。 地上人 国民(レーフ) 星界軍従士貴族家臣などとして働く者。ただし上記通り功績次第では士族世襲貴族への栄達も可能である。官僚になるアーヴ少ないこともあり、歴代帝国宰相地上出身者が多い。領地持たないので、帝国から課税されることはない。約10億人。 領民ソス地上世界(ナヘーヌ:有人惑星)で生活する者。領民政府(セメイ・ソス)の統治下にあり、大気圏から出ない限りは完全な自治権を持つ。課税に関して領民政府課すものであり、帝国関与していない。星系内のみを航行する非武装宇宙船であれば領主許可があれば保有できる。約9000億人。平面宇宙航法確立前に亜光速宇宙船使った移民時代がかなり長期間わたったため、その文化社会は実に多様である。また、アーヴ対す見解立場も様々である。アーヴから遺伝子調整情報提供され領民政府存在するが、アーヴ特色である空識覚器官(フローシュ)だけは禁止されており、空識覚器官を持つ領民国民にすらなることはできない。なお、国民領民所属帝国領民政府)が違うというだけで、上下関係はない。 個々地上世界詳細星界の紋章・戦旗惑星一覧参照

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