帝国の状況と即位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:03 UTC 版)
カワード1世は15歳で即位した。短い頬ひげをした姿のカワード1世の硬貨は彼の若さを強調している。カワード1世は著しく衰えた状態の帝国を継承した。貴族と聖職者が国家に対して大きな権威と影響力を振るい、前王のバラーシュを退位させるという選択に見て取れるように、彼らは政界の黒幕として振る舞うことが可能であった。帝国は干ばつと飢饉、そしてエフタルによってもたらされた壊滅的な敗北によって、経済的にも振るわない状況であった。エフタルは東部諸州の大部分を奪い取っただけでなく、サーサーン朝に対し莫大な貢納を課した。また、アルメニアとイベリア(英語版)を含む西部諸州においては反乱が発生していた。同時に地方の農民階級の状況はますます不安定さを増し、支配層からは疎外された状態にあった。
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