布引瀑布とは? わかりやすく解説

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布引の滝 (兵庫県)

(布引瀑布 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 00:46 UTC 版)

布引の滝

雄滝と滝壺
所在地 兵庫県神戸市中央区
位置 北緯34度42分35秒 東経135度11分37秒 / 北緯34.70972度 東経135.19361度 / 34.70972; 135.19361 (布引の滝)座標: 北緯34度42分35秒 東経135度11分37秒 / 北緯34.70972度 東経135.19361度 / 34.70972; 135.19361 (布引の滝)
落差 (雄滝)43 m
水系 生田川
プロジェクト 地形
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布引の滝(ぬのびきのたき)は、神戸市中央区を流れる布引渓流名水百選)にある4つのの総称。日本三大神滝のひとつ。日本三大名瀑にも選ばれることがある。布引滝とも表記する。名瀑として知られる古来の景勝地である。

かつて役小角が開いた滝勝寺修験道行場として下界とは一線を画する地であったが、現在は渓流沿いおよび布引山森林浴の森100選)一帯から滝を経て布引ハーブ園へと至る遊歩道が整備され、鉄道駅からも気軽に立ち寄ることができるようになっている。

概要

六甲山の麓を流れる生田川の中流(布引渓流)に位置し、上流から順に、雄滝(おんたき)、夫婦滝(めおとだき)、鼓滝(つつみだき)、雌滝(めんたき)からなる。和歌山県那智勝浦町那智滝栃木県日光市華厳滝とともに三大神滝とされ、日本の滝百選に選ばれている。

雄滝
雌滝
夫婦滝
鼓滝
日下部金兵衛, 1890年の周りに

平安時代の歌物語『伊勢物語』や歴史物語『栄花物語』をはじめ、古くから宮廷貴族たちが和歌に詠むなど多くの紀行文や詩歌で紹介される文学作品の舞台となっている。 生田川下流流域には、布引の滝を詠んだ和歌にちなんで名付けられた地名がある。

  • 雄滝 - 高さ 43m、滝壺は面積430m2、深さ6.6m、滝の横には5箇所の甌穴(最大のもので10畳大)があり、竜宮城に続いているという伝説がある。
  • 夫婦滝 - 高さ 9m
  • 鼓滝 - 高さ 8m
  • 雌滝 - 高さ 19m

代表的な文学作品

  • 布引の滝のしらいとなつくれは 絶えすそ人の山ちたつぬる(藤原定家[1]
  • 抜き乱る人こそあるらし白玉の 間なくも散るか袖のせばきに (在原業平)[2]
  • 浄瑠璃歌舞伎『源平布引滝』

所在地

〒651-0058 兵庫県神戸市中央区葺合町

交通アクセス

周辺情報

備考

布引の滝」あるいは「布引滝」と名付けられた同名の滝は、ほかに多数ある。以下に例として挙げる。

脚注

  1. ^ 布引三十六歌碑(神戸市中央区 @ 神戸市。歌碑の歌一覧として、全36首および番外2首、さらに句碑1句を収録)
  2. ^ 「コレクション日本歌人選004 在原業平」中野方子,笠間書院,2011, ISBN 9784305706041

文献

  • ファラ・ディビッド編著『布引の滝のうた 詩歌・和歌・俳句』(The poems of Nunobiki Falls)審美社、2003年11月、ISBN 4788370786
    • 英文を併記

関連項目

  • 神戸人形 - この滝の近くで売られたことから「布引人形」の呼び名があった。

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