大和川
大和川は、奈良県の笠置山地にその源を発し、奈良盆地を放射状に流れる大小の支川と合流しながら、府県境の手前で一つの流れになります。その後、亀の瀬渓谷を経て大阪平野を西流し、大阪湾に注ぎます。流域面積1,070km2、幹川流路延長は68kmに及び、近畿地方における社会、経済、文化の中枢を担う地域を流域としています。 |
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付替地点から下流部大阪平野を望む |
河川概要 |
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2.地域の中の大和川 |
"大和川流域には古代、都があり、政治・経済・文化の中心的な地域でした。このため、文化遺産が数多く残っており、歴史文化を育んできました。現在では都市部の貴重なオープンスペースとして利用されています。" |
3.大和川の自然環境 |
"大和川の亀の瀬地区において、地すべりが発生すれば、大阪府及び奈良県において大きな被害が発生する可能性があります。また、水質の厳しい河川であるため、行政と地域が一体となり水質改善に努めています。" |
大阪府と奈良県の県境付近にある亀の瀬は、過去に数度の大きな地すべりが起こっています。この亀の瀬は大和川が大阪平野に抜けようとする狭窄部に位置し、国道25号、JR大和路線が走り、交通の要所となっています。 もし、大規模な地すべりが発生すると家屋等に被害が生じるのをはじめ、大和川の河床が隆起し、天然のダムが形成され、川がせき止められ、上流の奈良盆地には水がたまり、浸水被害が生じます。また天然ダムが決壊すれば、たまった水は洪水となり大阪平野に流れ込み、大きな被害をもたらすことが想定されます。
佐保川の上流部にある春日大社の奥山には原生林が広がっています。841年に木を切ることを禁止されたため、天然記念物のルーミスシジミや樹齢1000年を超える木などの自然が残され1998年12月に世界遺産に登録されています。 このように源流部ではきれいな自然が残されていますが、その下流部である奈良県域、大阪府域とも昭和30年以降著しい宅地開発や工業団地の誘致などの都市化に伴い、人口の増加や産業が集中し、生活排水、工場排水等が要因となって水質が著しく悪化しました。
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4.大和川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
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