水質改善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 21:44 UTC 版)
「高屋川 (芦田川水系)」の記事における「水質改善」の解説
「芦田川#水質改善へ」も参照 本流である芦田川は、中国地方に13ある一級河川の中で水質ワーストを30年以上続けている。その原因の一つが高屋川の水質にある。 瀬戸内海式気候であるため降水量自体が少なく、更に川幅が狭いため、河川流量が少ない。 備後都市圏発達に伴い高屋川流域の深安郡神辺町はベッドタウン化し、2006年神辺町は福山市に編入されるが、人口増加は2010年代に入っても続いている。周辺の土地利用は建物用地が増えているのに対して田は減少している。 豊富な地下水のため上水道はそれに対応できたが、下水道普及が追いつかず生活排水が高屋川に流された。 旧神辺町は1994年生活排水の浄化計画を策定したものの、改善には至らなかった。 そこで流域関係機関で芦田川下流水質浄化協議会を結成、芦田川水系の水質改善に向けて本格的な取り組みが始まった。高屋川においては国土交通省により、下流でリンなどを除去する「高屋川河川浄化施設」、芦田川の中流域の河川水を浄化用水として高屋川に引き入れ水質改善する「高屋川導入事業」が行われた。加えて、流域での下水道事業・浄化槽の普及促進など総合的に施策が進められた。 2003年から2017年までの高屋川のBOD・COD・総窒素(T-N)・総リン(T-P)の濃度値変化でみると、大きく改善している結果が出ている。2019年には水質改善を受けて、高屋川河川浄化施設の初めての通年停止が行われた。2021年3月1日、国土交通省は水質改善を理由に河川浄化施設を同月末で廃止することを発表した。
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