周辺の土地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 05:34 UTC 版)
1940年にサインの周辺の土地を購入した大富豪ハワード・ヒューズは、女優ジンジャー・ロジャースのために、丘の上に大邸宅を建てることを計画していた。しかし、程なくしてふたりの親密な関係は破れ、土地は未利用のまま放置された。ヒューズ・エステートは、サインに向かって左側上方に広がっていたこの土地を、2002年に170万ドルで、シカゴの開発業者フォックス・リバー・フィナンシャル・リソーシズ(Fox River Financial Resources)に売却した。当初、フォックス・リバー社はここで、稜線に沿って豪奢な邸宅を並べる構想をもっていた。しかし同社は、2008年に2200万ドルの値をつけてこの土地を市場に売り出した。そこで、ロサンゼルス市はこの土地の購入を検討し、1978年の修復作業に倣ってその資金を有名人たちからの寄付によってまかなおうとした。 環境派や保存派は、この地域で不動産開発が行なわれるのではないかと懸念していた。2009年4月、トラスト団体 The Trust for Public Land (TPL) が、138エーカー (0.56 km2)の土地を、値引きされた1250万ドルで購入するという契約がまとまった。2010年2月11日、その資金集めを呼びかけるために、市当局とハリウッドサイン・トラストの承認のもとで、「SAVE THE PEAK(丘を救おう)」と記された覆いがサインにかけられた。4月26日、TPLは、雑誌『PLAYBOY』の創始者のヒュー・ヘフナーが90万ドルの提供を申し出て、ようやく十分な資金が集まった、と発表した。その後ヘフナーは、さらに10万ドルを寄付に上乗せした。購入された土地は、隣接するグリフィス公園(Griffith Park)の附属地となった。
※この「周辺の土地」の解説は、「ハリウッドサイン」の解説の一部です。
「周辺の土地」を含む「ハリウッドサイン」の記事については、「ハリウッドサイン」の概要を参照ください。
- 周辺の土地のページへのリンク