下水道整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/07 16:10 UTC 版)
プベルはまた、直接排水の取り組みでも成果を上げた。1892年のコレラの再流行は、1894年、建物を直接下水道に接続させた際に生ずる費用を家主や管理者が負担する条例の発布につながった。そして、生活廃水と糞尿、清掃水、雨水などを一緒に排水する「全廃水下水道放流方式(トゥ・タ・レグ方式)」の敷設が義務づけられたのである。トゥ・タ・レグ(すべてを下水へ)という方式には、多くの根強い反対論があり、その採用に至るまでには紆余曲折があった。特に、第二帝政期のセーヌ県知事で、パリ大改造で知られるジョルジュ・オスマンは自らの傑作である回廊式下水道を糞尿で汚染されることに強い嫌悪感を示したといわれている。また、家屋所有者は、この方式に最後まで抵抗を示した。
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