兵器・機械
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:39 UTC 版)
ブエル(B.U.E.R) #.03「Episode 1-3」で初登場。ウザル・デリラが製造した巨大兵器で、正式名称は「Base of Unearth Extra RESOURCES」。表向きには、真希少金属の採掘を目的とした「自律型採掘機(ボーリングマシン)」とされているが、その正体は衛星軌道上からの都市攻撃を可能とする荷電粒子砲である。核をも凌ぐ威力を持ちながら、放射性物質を撒き散らすなどの恐れがないため条約違反にもならない、絶大無害な超兵器とされ、本作の時代における「核兵器とBC兵器に懲りた人類が、条約で互いの手足を縛って殴り合う戦争」において絶大な威力を発揮するため、米帝やポセイドンなど多くの勢力から狙われている。実はポセイドンの誇る巨大自動戦艦、ソロモン級10番艦そのものであり、ポセイドンの上層部には「新たなる世界への鍵」「我々の希望」と認識されている。よってポセイドンは狙っているというより、ウザルから取り返そうとしている形になる。 本体は目玉が一つ付いた黒い球体のような姿をしている。全開出力で荷電粒子砲を発射すると、冷却のため一時停止しなければならず、その間の約180秒は一定距離内に近づく者に対して無差別に防衛機構が作動する。 起動するにはウザルの姿を模したメイン・コンソールの顔に、認証キーである眼鏡を装着する必要がある。盗難防止対策として、「危険(ヤバイ)級や魔術師(ウィザード)級でも突破は絶対に不可能」とされるほど強固な防壁を持ち、正規の手順以外で起動したり、物理的損害やハッキングを受けたりすると暴走するようにプログラムされている。ウザルの部下の造反が原因で暴走し、セナンクル島を崩壊寸前に追い込んだが、福音やクラリオンの活躍によって鎮静化。現在は中枢制御装置を福音たちが持っているため、本体は自己防衛モードとなった状態で休止している。だが、その後もクルツによって強引なサルベージおよび起動が試みられ、通信障害や荷電粒子砲による爆発・火災などをたびたび引き起こしている。 中枢制御装置についてはこちらを参照。 ゲルツェコマ(Gertsecomma) #.05「Episode 1-5」で初登場。崑崙八仙拓美とウザル・デリラが共同開発した自立型歩脚汎用ロボットで、型式名は「GER0000021」。通称・ゲルコマ。拓美が構想し、ウザルが基礎設計とデザインを担当した。AIを搭載した歩脚軽戦車の一種で、ローラーのついた卵のような形状をしている。 現在も開発途上の実験機であるため、ハイペースに細かいバージョンアップが施されている。大量生産を前提とした機体で、機構のユニット化により簡便なオプション変更ができ、あらゆる事態に対応して性能を調整できる。音声機能が搭載されていないため、タチコマのように言葉を発することはできないが、モニターに文字を表示することで交信することができる。 個体の概念や感情が薄く無個性だが、自分達を身を挺して守ったブリ――――に感動し、慕う様子も見せており、徐々に感情が芽生え始めているとみられる場面もある。製作者である拓美は、「ゆらぎ」が起きるようにある程度個性が発生するように設定していたのだが、情報の並列化がなされているにもかかわらず、自身の想定を超えて個性を会得した機体が増え続けていることに驚いている。 ウザルはマイナーチェンジ前の機体を所有していたが、ブエル本体との戦闘でその多くが破壊された。 シノカオミ 声 - 川村万梨阿 #.20「Episode 11」で初登場。崑崙八仙拓美が開発した大型多脚戦車。性能が不安定で製品化を諦めた実験機だが、暴走するブエルを鎮静化するため米帝軍に単独で殴り込みをかけるクラリオンに譲渡された。ガトリングやミサイルポッド・レーザー減衰用の対光学兵器用煙幕のほか、主砲「ヤツカハギ」を搭載している。 クラリオンと共に地下施設へ乗り込み、米帝軍を圧倒したが、熱光学迷彩を纏って現れたフィアーの攻撃で大破した。 名前の由来は、『豊後国風土記』に登場する土蜘蛛・小竹鹿臣(しのかおみ)。 漫画版はレールガン(物理兵器)で主砲は一発しか撃てず、アニメ版はビームで連射可能。 夜龍(ヨリュウ)と灰虎(ハイコ) クラリオンのスカートの内部に搭載されている、二振りの金糸鋼性の黒い戦闘用ナイフ。「C-BLADE COLT II」「MADE in PIA(POSEIDON INDUSTRIAL ARMS)」の文字とクラリオンのマーク、さらに夜龍には「Series NCST-2022-004」、灰虎には「Series NC2-2022-028」の文字がそれぞれ刻印されている。秘密結社ポセイドン刀剣ギルド長「S・マサムネ」作のワザモノ。 普段はリミッターがかけられており、脅威レベルが一定以上に達したと判断されると封印が解除される。デザインは士郎正宗が担当した。 強化外骨格 PLM-7 「秘密結社ポセイドン」が製造したLM(ランドメイト=強化外骨格)。全高8.02m、本体重量6.00t、全備重量6.62t、乗員人数1名。ロボットに見えるがマスタースレイブ方式で動かすパワードスーツである。数世代先を行く技術で作られた試作試験機で、小型化を目指すデータ集めのために製造された。性能は高いが、試作機であるためセキュリティ面が不完全であるという弱点がある。 (アニメ版はロボットなのでランドメイドと呼ばれていない。レバーで動かしたり空を飛べたりと大幅な改変がされている) 漫画版ではフィアーを倒されたクルツが最後の切り札として投入し、クルツが自ら操縦して福音たちに襲いかかるが、福音の驚異的なハッキングスキルによって操縦不能に陥り、あえなく敗北する。 半潜水艦 ASU-31574 秘密結社ポセイドンが所有する半潜水艦。商業ギルドが自販機ロボットを積んで運航している。大日本技研製。 船体識別番号の「31574」は「在庫なし」の意味である。 ケートス 秘密結社ポセイドンが所有する海上移動要塞。科学技術ギルドの前線基地でありセナンクル島の近海に停泊している。普段は光学迷彩を展開しており姿は見えない。 小型のブエルらしき物体が5機確認されている 外出外交高機動型遠隔操作型義体 MSN-02 全長:182cm、体重:88.8kg、B:99.9cm、W:55.5cm、H:88.8cm 崑崙八仙拓美が公の場に姿を見せるときに使用する外出用の遠隔操作型義体(リモートボディ)。本人とは似ても似つかない成人女性のような姿で、一目でロボットだとバレないように関節部分はショールやタイツで覆われている。ゲルツェコマが操作するボディーガード用の義体と共に行動する。胸部や腹部は開閉することができ、口から丸呑みした食料を仕分けしてタッパーに入れて持ち帰ることができる。 デザインは、士郎正宗が用意した企画初期における拓美のイメージラフが元になっている。 遠隔操作型義体 MSN-06Z-1 & MSN-06Z-3 (MSN-06Z-1) 全長:187cm、体重:180kg、B:170cm、W:130cm、H:150cm (MSN-06Z-3) 全長:200cm、体重:180kg、B:170cm、W:130cm、H:150cm 崑崙八仙拓美が公の場に姿を見せるとき、MSN-02を警護するボディーガードとして使用する2体の遠隔操作型義体(リモートボディ)。MSN-02が食料を丸呑みする瞬間を身体で隠すなどの役目も担う。ゲルツェコマによって操作されているが、ゲルツェコマ単体では人間の複雑な動きを再現できないため、頭、右手、右脚、左手、左脚の各パーツを一体ずつ受け持ち連携して操作される。 デザインは、士郎正宗が用意した企画初期のイメージラフに描かれていた「拓美の用心棒」が元になっている。 アスタロト ポセイドンの誇る自動陸上戦艦、ソロモン級29番艦。外見は黄金に輝く巨大ピラミッド。サハラ砂漠を拠点とし、砂から地雷処理用マイクロマシンを製造して世界中に散布している。スタンドアローンで補給と改修を行い、無限に稼働し続ける自律戦艦。 ベルゼブブ ポセイドンの誇る巨大自動空中戦艦、ソロモン級1番艦。自己防衛用のソリッドレーザー8門を搭載した、放射能除去専門の自律戦艦。自己改造と自己進化を行いながら、2102年まで稼働するとのこと。 アップルシードデータブックに名前だけ登場していた。
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