ブタゴリラとその家族
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「キテレツ大百科の登場人物」の記事における「ブタゴリラとその家族」の解説
ブタゴリラ 勘違い・乱暴・三枚目という典型的なガキ大将。アニメ版 声 - 大竹宏(TVSP、1988年3月27日 - 1991年1月20日、2月3日)→龍田直樹(1991年1月27日、2月10日 - 1996年6月9日) 本名は熊田薫(くまだ かおる)、通称ブタゴリラ・ブタコレラ・ブタゴジラ。身長151cm。 アニメ開始当初はトンガリとコンビを組んで分かりやすい意地悪なガキ大将としてキテレツ・コロ助と敵対することが多かった。シリーズが進み、キテレツやトンガリがしっかり者に変わっていくのと同様にキャラクターも変化してゆく。コロ助やトンガリとの掛け合いなどで、天然ボケ・聞き間違い・誤解などで笑いを取るコメディリリーフ(落語の影響も感じられる所謂下町の江戸っ子のような豪快なキャラ)になり、他の藤子作品に見られるガキ大将のステレオタイプな面は薄れると同時にヒーロー的な性格が加味されていった。シリーズ途中での声優変更も、持ち味変化には影響大であったと考えられる。キテレツ・コロ助とはケンカ友達のように接する関係になる。メインライターの雪室俊一いわく、中期から末期の主役クラスとのこと。5年1組及び本作においてムードメーカー存在である。 本名の「熊田薫」や、家が八百屋という設定は話を膨らませるために決めたアニメ版独自の設定で、原作でのブタゴリラの家は通常の住宅であり、家業は不明である。命名の由来は「熊八なんて変な名前が辛かったから、子供にはいい名前をつけたかった」ということで、男女どちらに生まれても「薫」と命名される運命であったが、本人は女性のような名前に非常にコンプレックスがあり、本名での呼称を防ぐため「ブタゴリラ」という蔑称のようなあだ名で自ら呼ばせている。一方で「ブタ」と呼ばれると怒り、「ゴリラブタ」と間違われた際には「ブタゴリラだよ!」と訂正したこともある。その行動や性格の為、キテレツ達とは対照的な形でゲストキャラクターから目の敵にされた事もある(お杉、おちゃっぴい、カラス、カゲマサなど)。間違った言葉を使った時はトンガリなどに突っ込まれる。 家業に誇りを持っているためか物事を何でも野菜に例えて理解したがり、野菜嫌いは許さない。野菜を愛しすぎるが故に、上級生の肉屋の息子とのケンカに負け、肉嫌いになりかけたことがある。将来の夢は野菜デパートの建築。肥満体型に似合わず運動神経が抜群で足も速く、片手逆立ちもできる。野球では小学生にしてカーブ、シュートと変化球を操り、バッティングでもクリーンヒットを連発し、持ち前のパワーでホームランも放つ。夢は「メロンを腹いっぱい食べること」らしい。キテレツの乳児期にタイムスリップした際、ブタゴリラは生まれていなかった為、キテレツより誕生日は遅い。 視力は両目とも2.0で、虫歯とも無縁。また、風邪をひいたことがない(ただし、アニメ版277話 「ギネス珍記録!?一日だけのクラス委員」 の最後にてついにひいてしまう)。体育以外の勉強は苦手(本人いわく体育以外の通知表はオール2)だが、1日だけクラス委員を経験した。外出時は野球帽をかぶり、季節および室内外を問わずいつも長ズボンに素足のまま靴を履く。小学校に登校する日は雑嚢で登校している。 発明品の未来がわかる水晶玉で、未来を調べたところ、熊田薫と書かれた墓が映しだされ、ブタゴリラが近日中に死ぬのではという騒ぎになったが、後に件の墓は、彼の曽祖父のものであることが判明した(薫の名は曽祖父からそのまま頂いたものだった)。 作品中期頃から、ブタゴリラたちとの付き合いより塾を優先させようとするトンガリに対して「塾と○○(人物や物などの名前)、どっちが大事なんだよ!」という決まり文句を言って付き合いを強要するようになる(忠臣倉も一度この決まり文句を言ったことがある)。名実ともに、主人公キテレツやコロ助を食う存在感の持ち主。ケンカに関しては弱く描写されることが多く、上級生にだけでなく、トンガリや五月、子供の頃の熊八などに負けており、キテレツでもどうにか勝負になる。 美的感覚については独特な面もあり、みどり幼稚園にじ組担任の吉田先生(声:原えり子)にプロポーズしている。キテレツもみよ子もトンガリも同じ組であった。 ブタゴリラの母親 「冥府刀」で登場。アニメ版 声 - 上村典子 名前は熊田小百合(くまだ さゆり)。熊八、薫からは共に「母ちゃん」と呼ばれる。顔立ちはブタゴリラに似ている八百八(熊田家)を取り仕切るしっかり者のおかみさん。一家の中で唯一野菜を贔屓しない。 アニメ37話で息子に対し「お前は野菜以外に例えられないのかい?」と突っ込みを入れたことも。夫の熊八と度々夫婦喧嘩をしては家出し、しばらくすると帰ってきて和解するのがお決まりのパターン。一度着た上着をいちいち洗濯するほど神経質な一面を持っている。豪快な性格に似合わず動物(大型犬など)が苦手。 父親は下駄職人、兄2人は太平洋戦争を経験している。学生時代は昼間働きながら定時制高校で勉強していた。また、映画館でアルバイトしていたことや、栄養失調で入院したことがある。 熊田熊八(くまだ くまはち) 声 - 青野武(少年期:丸尾知子) アニメオリジナルキャラクター。 ブタゴリラの父親(初代・薫の孫)で、八百八2代目店主。小百合からは「お前さん」、薫からは「父ちゃん」と呼ばれる。息子同様野菜をこよなく愛する。「らっしゃい」が口癖。野菜を使った駄洒落(例::べらぼうめ→べらごぼうめ)を言うことが多い。息子同様本作においてムードメーカー的存在であり、熊八を中心として発展する話の回も複数ある。 コロ助のことを「ネギ坊主」と呼ぶ。ブタゴリラが生まれる前、八百八をスーパーのような外観にしようと改装したことがあったが、失敗。 あがり性で、八百八がテレビ番組の取材を受けたときも緊張のあまり店の説明は滅茶苦茶だった。 子供の頃は町内のベーゴマやケン玉の名人だった。若い頃はボウリングにはまり、店は二の次にしてスイカの模様に塗りカムフラージュしたマイボールで、スイカの配達に行く振りをしてボウリングに興じていたらしい。ボクシングをしたこともあったが、あまりにも弱く、すぐにやめてしまった。今では草野球チームの4番打者を務め、囲碁にも熱中している。昭和の映画スター・石原明の大ファンでもある。コーヒーは大の苦手だがもみの木の珈琲店は大丈夫。 熊田虎七(くまだ とらしち) 声 - 田中康郎→佐藤正治 アニメオリジナルキャラクター。 ブラジルに住むブタゴリラの叔父。怒り出すと手が付けられない気性の持ち主。 ブタゴリラが産まれたとき、「薫」という名前だけでブタゴリラが女の子だと誤解、八百八にひな人形を送った。後にブタゴリラに百科事典をプレゼントした。若い頃は大学進学を志望していたが、ブラジルへの移住のために断念。 熊田熊一郎(くまだ くまいちろう) 声 - 青野武 アニメオリジナルキャラクター。 伊豆で養蜂場を営むブタゴリラの伯父。 太平洋戦争に零戦のパイロットとして兵役に服した際、不時着した無人島で同じ境遇のアメリカ兵、ロバート・アップルゲート(声 - はせさん治)とともに自家製の蜂蜜を食料にするなどして生き延びた。その後44年の年月を経て、ロバートが表野町を訪れ、熊一郎と再会を果たした。 また、地元期待の力士が部屋から逃亡した際もその捜索を依頼するため表野町を訪れている。熊八・虎七らの兄弟に比べて非常に温和な性格である。 熊田みのり(くまだ みのり) 声 - 上村典子 アニメオリジナルキャラクター。 未来のブタゴリラの息子。父親と違って野菜嫌いで、克服のために未来の(大人の)ブタゴリラと共に航時機で現代にやって来る。 父親と違って礼儀正しくおとなしい。
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