ステアリング‐コラム【steering column】
ステアリングコラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 06:17 UTC 版)
ステアリングコラム (steering column)は、自動車の操舵装置を成す部品のひとつで、室内側でステアリングシャフトを内包する部分。ステアリングポストと呼ばれることもある。
概要
1970年代以降、ほとんどの車のステアリングコラムには、灯火類(前照灯、尾灯)やワイパーの操作レバーが配置されるようになり、ステアリングロック機構も組み込まれた。また、最近まで、メインスイッチのキーシリンダーもここに備わるものがほとんどであった。
ステアリングコラムにシフトレバーを設置したものをコラムシフトやコラムチェンジなどと呼び、フロア上にシフトレバーを設置する方式に比べ、スペース効率に優れることから、ベンチシートやウォークスルーシートと組み合わされてタクシーやミニバンなどによく設定されている。また、スポーツ車などではレーシングカーのシフトを模したパドルシフトが装着されている場合もある。
ステアリング・コラム(1960 - 1965年モデル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:32 UTC 版)
「シボレー・コルヴェア」の記事における「ステアリング・コラム(1960 - 1965年モデル)」の解説
1965年のラルフ・ネーダーの著書ではステアリングコラムの設計にも批判が及んでいた。当時のほとんどの車と同様、コルヴェアのステアリングコラムは強固な材質であり、正面衝突事故に際してステアリングに打ち当たった運転者は串刺しになる可能性があった。コルヴェアのステアリングボックスは前部クロスメンバの先に装着される一方で、クロスメンバ自体はフレーム骨格の十分後ろに置かれていたが、ここは後に「クラッシャブル・ゾーン」("crumple zone")と呼ばれる部位であり、激しい正面衝突でステアリングコラムとハンドルが運転者の方へ押し出される可能性があった。 実際には運転者の胸部の損傷は、ステアリングコラムの突出によるものよりも、シートベルトの非装着に起因するものがほとんどであった。しかし、正面衝突時のステアリングコラム突出による負傷危険性の増加は、(当時の大部分の他車でリスクのあった)激しい衝突時に室内に飛び込んでくるおそれのあるエンジンやトランスミッションを車体前部に持たない、ということの代償以上のものであった。ネーダーの批判を認識したシボレーは、コルヴェア1965年モデルの後期になって折れ易いジョイント付きの2分割式ステアリングシャフトに変更、コルヴェアの生産終了に向けて1967年モデルに衝撃吸収式ステアリングコラムを装着した。
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「ステアリングコラム」の例文・使い方・用例・文例
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