ジョン・プルートー・スミスの権能
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「カンピオーネ!」の記事における「ジョン・プルートー・スミスの権能」の解説
超変身(メタモルフォセス, Metamorphoses) アニー・チャールトン(ジョン・プルートー・スミス)がアステカ神話の魔神テスカトリポカから簒奪した第1の権能。 特定の物を『贄』として5つの特異な変身体に変化する力。一度『贄』を得ればしばらくの間は同じ変身体を何度も使いまわせるが、制限時間を超えると以降7日間は同じ変身体を使用できなくなる。大いなる魔術師 《超変身》第1の変身体にして最強の形態。シャーマンのような姿をした、全身が黒く右足が黒曜石で出来た全高15メートル、体重4、50トンの「神秘の巨人」となる。顔は黒と黄色の横縞で、七面鳥の羽根飾りを頭に付け、紅・黄・黒の長い布で体を包む。ビルや橋梁、船舶などの「人が土より作りし巨大な建造物」を『贄』とし、捧げられる物体に稲妻を落として炎上させる。全身から迸る雷を武器とするほか、穂先から紅蓮の焰と衝撃波を放つ槍を背中の木筒に納めている。この形態でのみ、権能などを打ち破る「神力無効(Spell Canceller)」の呪法を使うことができる。 豹(ジャガー / オセロット) 《超変身》第2の変身体。その名の通り、エメラルド色の瞳を持つ豹に姿を変える。照明などの「人工の光」を『贄』とする。贄にされて一度消えた光は夜が明けるまで決して灯ることはなく、ハリウッド全域を闇に包んだこともあるとされる。ほんの数十秒で数百マイルを走破する脚力と、影から影へ移動する能力を持つ。 殲滅の焰 《超変身》第3の変身体。「太陽」の具現である蒼黒い焰の塊に顕身し、我が身諸共滅ぼす最期の化身。『贄』は「雨と自分自身」であり、発動後はその一帯にしばらく雨が降らなくなり、贄に捧げた自らが焼け死ぬことを防ぐために強靭な肉体へと変身する。その瞬間火力は凄まじく、作中では様々な要素が重なったとはいえ一撃で3柱もの神々を滅ぼした。一時的に実体を失うのを利用して緊急回避にも使える。通常の姿にはすぐ復活でき、他の形態への変身能力も失われない。 黒き魔鳥 《超変身》第4の変身体。「滅びの風」を司る、猛禽の姿をした翼長10メートル程の黒い怪鳥に変身する。「大地」を『贄』とするため、発動時は周囲に地震を発生させることで大地を傷つける。高い飛行能力を持ち、口からはシロナガスクジラでも一瞬で融解させられる魔性の毒霧を吐き、翼からは相手を毒で冒し麻痺させる呪力を持つ灰色の煙を放出する。空から襲いかかり鋭い鉤爪や嘴で切り刻む肉弾戦も得意とし、遠距離攻撃を持たない地の獣ならどれだけ巨大で獰猛でも敵にはならない。 蛇使い 《超変身》第5の変身体。「自分以外の何物かが殺した生き物の屍」を『贄』とする。「煙を吐く者」を司るとされる。本編には未登場。 魔弾の射手(The Freeshooter) ジョン・プルートー・スミスがギリシア神話の遠矢撃つ月と狩猟の女神にして獣の女王アルテミスから簒奪した権能。 『アルテミスの矢』の通称で呼ばれる蒼白い光の矢を放つ。非常に柔軟な操作性能を持つ戦術・戦略兵器であり、北米からヨーロッパへの狙撃、爆発、散弾化、発光による目潰し、神速での自動追跡、発射後の自由なコントロール、飛び道具の迎撃、聖なるナパーム弾化、時空間を飛び越えアイーシャ夫人の『通廊』を通り抜けた先にある物すら撃ち抜く、などの応用変化が可能な万能の攻撃手段。また、同時に複数の矢を放つことで威力を強化でき、さらに追加で呪力を大量につぎ込めば格段にパワーアップするという性質があり、2発放つと威力は倍以上に、一度に全弾放つとカリフォルニアを7日間決して消えない焰で焼き尽くして荒野にする程の威力を出せる。ただし、攻撃性能の万能さに対して攻撃回数で制限がかかっており、月が満ち欠けを繰り返す間(=約1ヶ月)に最大6発までしか撃てないという弱点があるため、残弾が尽きれば新月の夜のチャージを待たなければならない。 豹や魔鳥形態の時にはその口から、人間形態の時にはアストラル界に住まう闇エルフの鍛冶術師が作った大口径の6連発リボルバーの形をしたエオル鋼製の魔銃から放たれる。自身が近くで権能を使うか先に許可を出していれば、他者が魔銃を手にしていても矢を発射することが可能。なお、矢を装填していない魔銃そのものも強力な品で、空砲で空気のかたまりを放つだけでもダウンタウンを5区画ほど吹き飛ばし精密機械をダウンさせるほどの超音波を発生させられる。 妖精王の帝冠(Lord of Elves) ジョン・プルートー・スミスがアストラル界を統べる妖精王の1柱オベーロンから簒奪した権能。 神以外のアストラル界の住人に対して「妖精王の支配力」を発揮する力で、アストラル生物が適応できる場所にいるときならばあちらの住人を一時的に地上へと呼びよせたりできる。最高位の魔女でも事前にいくつもの準備が必要なアストラル界への転移を精神集中するだけで行えるため、パンドラとも割と気軽にやり取りでき、カンピオーネの中では例外的に彼女との会話内容を比較的鮮明に記憶できるという恩恵もある。また、妖精王としての力で魔物や魑魅魍魎の類に対する勘が非常によく働き、アストラル界からの交信にも敏感になっている。 権能と同時に『オベーロンの森』を初めとするオベーロンが所有していたアストラル界の支配領域も引き継いでおり、王として民の要請を引き受ける責務も持っている。 形なきもの(Formless Spawn) ジョン・プルートー・スミスがソロモン王が使役した72の魔神の1柱で、地獄の伯爵とされ、あやしげな霊術と幻惑を本領とする大悪魔ビフロンスから簒奪した権能。 物体の形を「あいまい」にして、素通りできるようにする能力。主に不法侵入や緊急回避に用いるが、かなりの広範囲を影響下に置ける権能でもあり、都市まるまる一つを対象にすることでこれを蜃気楼の街に変えることも可能になる。受け入れてさえもらえればカンピオーネの肉体にも作用し、魔術破りの効果を乗せた攻撃も通用しない。ただし、連続しては使えないのが弱点で、同じ物体に再使用するには15分ほど時間を空ける必要がある。ビフロンスの、「死体と幻影を操り占星術をはじめとする神秘知識を持つ」「不定形の怪物として地上に顕れる」といった性質を反映した権能とされる。 深き底の使徒(EarthSea Shaker) ジョン・プルートー・スミスがシュメールの神々を産み出した母なる海と大地の女神にして竜神であるティアマトから簒奪した権能。 異形の魔神を水底や地底に呼び出して使役し、河川や海の水を操って氾濫や津波を起こし、大地に地震を発生させる。威力を抑えて一軒家を揺らす程度にも出来るが器用ではないので精密な制御は失敗しやすい。逆に威力と範囲を高めるのは容易で、大きく消耗するほどの力を使えばカリフォルニア全土を地震と洪水で呑み込むことが出来る。ただし、地表や大気中に魔神を召喚することは出来ない。
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