コンプレックスとは? わかりやすく解説

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complex

別表記:コンプレックス

「complex」とは、複合ののことを意味する英語表現である。

「complex」とは・「complex」の意味

「complex」とは「複合の」や「複雑な」などの意味を持つ形容詞である。名詞として使う場合は「複合体」などの意味があり、精神分析心理学では「コンプレックス(劣等感)」として使う。他動詞として使うと「(~を複雑にする」になる。「complexity」と「complexion」は「complex」と語源同じくする名詞である。「complexity」は不可算名詞では「複雑さ」、可算名詞では「複雑なもの」などを意味する。「complexion」は「顔色」などの意味を持つ可算名詞で、単数形で使うと「外観」となる。

「complex」の発音・読み方

「complex」の発音記号品詞によって異なる。アメリカでは動詞・形容詞場合は「kɑmpléks」、名詞は「kɑ́mplèks 」である。イギリスでは動詞が「kɔmpléks」、名詞・形容詞が「kɔ́mplèks」になる。発音記号無視して日本語で読むと「コンプレックス」となる。

「complex」の語源・由来

「complex」の語源印欧語根「 plek-(折る)」である。ラテン語では 「com-(一緒に)」と「plecto(編む、ねじる)」が合わさって「complector(絡む、抱きしめる)」となり、「complexus(絡まった)へと変化したフランス語では「complexe(複雑な)」へと変化している。「complex」の語源としての主な意味は「一緒に編んだ」「絡まった」である。

「complex」と「complicated」の違い

「complex」も「complicated」も、同じ形容詞である。「complicatedの意味は「複雑な」や「わかりにくい」だ。病理では「合併症の」となる。「complicated」の語源印欧語根だが、綴り異なる「 pel-(折る)」だ。主な語源の意味は「複雑な」である。「complicated」は、「複雑にする」という意味の動詞「complicate」の「過去形」と「過去分詞」でもある。語源同じくすることから「complicated」は動詞の「complicate」から派生した語だと考えられる。「complicate」の主な語源の意味は「複数要素一緒に折ること」だ。このことから「complicated」の複雑さは、様々な要素絡んで関係性状況などが「複雑になった」の意味となる。これに対して「complex」の複雑さは、構造手順などについてである。たとえば「(構造上の複雑な問題と言うときは「a complex problem」であり、「(様々な要素絡んで複雑になった問題と言うときは「a complicated problem」となる。

「complex」の対義語

「complex」の対義語は、「単一の」「単純なの意味を持つ形容詞simplex」である。

「complex」を含む英熟語・英語表現

「complex」を含む英熟語英語表現には次のものがある。

「Apartment complex」とは


Apartment complex」は「Apartment」と「complex」から成り、「Apartment」は日本語と同じ「アパート」や、「(賃貸マンション」を意味する。「complex」は名詞として使われている。全体の意味は「アパート複合体」となり、「2棟以上あるアパート」である。「Apartment」は、頭文字大文字にする必要はない。

「Complex(バンド)」とは

「Complex」は1988年結成された、吉川晃司布袋寅泰によるロック・ユニットである。正式な表記は「COMPLEX」だ。1989年4月シングルBE MY BABY」でデビューし吉川晃司ボーカルを、布袋寅泰ギター務めた。同じ4月にはアルバム「COMPLEX」も発売され、その中に収められていた「恋をとめないで」はシングルカットされていない人気曲である。活動時発売され楽曲はすべてヒットチャートで1位を獲得したが、1990年11月活動休止した2011年7月には、東日本大震災の復興支援のため2日限り復活果たしている。しかし以降活動しておらず、実質的な解散態となっている。

解散理由バンド名の通り、もともと「複合体」だった2人音楽性根本的な違い生じたことだと言われている。ユニット組んだ理由吉川晃司アイドルからの脱却布袋寅泰歌よりギタリストプロデューサーとして活動したいという思いからであったアーティストとして感性磨いた吉川晃司と、プロデューサーとしての目線活動捉えた布袋寅泰との間に軋轢生じたことは事実であろうが、双方目的果たしたが故の活動休止であったとも言える

「complex」の使い方・例文

「complex」の使い方には「The idol, who disbanded the group and started solo activities, expressed complex feelings」(グループ解散してソロ活動始めたアイドル複雑な心境語った)などがある。「Complex problems can be solved if you take your time」(複雑な問題も、じっくり取り組めば解決できる)などの例文もある。

コンプレックス

英語:complex

 「コンプレックス」とは、心理学において無意識下にある感情願望思考などが絡み合って複合されたものを意味する表現

「コンプレックス」とは・「コンプレックス」の意味

「コンプレックス」とは、さまざまな感情思考などが無意識のうちに複雑に絡み合った複合的な集合体を表す心理学用語である。英語の「complex」がもとになっていて、形容詞としての複雑な」「入り組んだ」、名詞としての複合体」「集合体」などに由来している。意識されない中でも人の行動気持ち大きな影響もたらすため、心を分析する時の専門用語として使われている。

一方で日本における「コンプレックス」は、見た目能力など対する「劣等感の意味として、ネガティブ用いられることが多い。そのため、「コンプレックス」を克服するためのビジネス講座や、具体例で「コンプレックス」の解消へと導くコーチングなども盛況である。また、「コンプレックス」は若者の間では「コンプ」という略称で呼ばれることもある。

ただし、「劣等感」は「コンプレックス」の本当の意味ではなく、「劣等感」を表す正確な心理学用語は「インフェリオリティーコンプレックスinferiority complex)」である。つまり、日本使われている「コンプレックス」は、「インフェリオリティーコンプレックス」の略語として捉えるのが正しい。ちなみに、「インフォリティーコンプレックス」の逆の意味を持つ心理学用語は、「優越感」を表す「スペリオリティーコンプレックスsuperiority complex)」である。

「コンプレックス」の熟語・言い回し

自分のコンプレックスとは


自分のコンプレックス」とは、自分自身他人よりも劣っている感じて嫌だと思うことを表している。「自分のコンプレックス」は容姿などの見た目関わることから、能力家柄地位収入学歴など多岐にわたり、人によって千差万別である。

シスターコンプレックスとは


シスターコンプレックス」とは、姉妹対する強い愛着を表す言葉である。通常の姉妹対す感情超えた愛情執着抱いていることを指しているが、正式な心理学用語ではなく和製英語である。日本では馴染みのある言葉で、「シスコン」と略されることが多い。同類言葉として、対象姉妹ではなく兄弟である場合用いられるブラザーコンプレックス」「ブラコン」がある。

コーニー コンプレックスとは


コーニー コンプレックス」とは、オンラインバトルロイヤルゲーム『フォーナイト』の中に登場する特定のエリアの名称である。シーズン7では、衛星基地アンテナから「コーニー コンプレックス」の入り口エイリアンサンプルを運ぶミッションがあり、「コーニー コンプレックス」の南東部にある衛星基地サンプルを取る方法推奨されている。

マザーコンプレックスとは


マザーコンプレックス」とは、自分母親に強い愛着執着持っている状態を表す言葉である。「マザーコンプレックス」は「マザコン」と略されるのが一般的で、青年になって母親最高位価値感じてしまうため、自分では意志決定ができなかったり、母親似た女性愛す傾向など見られる

シンデレラコンプレックスとは


シンデレラコンプレックス」とは、童話シンデレラ』のように「いつか理想男性現れ自分幸せにしてくれる」という状況待ち続けている女性心理表した言葉である。恋愛対象結婚相手に対して高い理想追い求め続け女性依存的な願望指摘する時などに用いられ、特に自立心のない女性に対して使われる傾向がある。

「コンプレックス」の使い方・例文

「コンプレックス」を本来の「complexの意味である「複合体」として用いケースでは、「近所シネマコンプレックスには違う系列映画館4つ入っている」「有機化合物マイナスイオン組み合わせてコンプレックスになった」などという使い方になる。また、「彼は妹の話ばかりするのでシスターコンプレックスかもしれない」「あの人ロリータコンプレックスなので見た目の幼い子とばかり付き合っている」「夫のマザーコンプレックス悩まされている」「彼女はいつまでシンデレラコンプレックス捨てきれないようだ」などは、「コンプレックス」を心理的な意味合い用い場合文例である。

一方で日本では劣等感の意味で「コンプレックス」を用いるのが最も一般的である。そのため、「誰もが他人に言えないコンプレックスを心の中秘めている」「コンプレックスを克服して明るく振る舞いたい」「子供の頃から鼻が大きいのがコンプレクッスになっている」「職場学歴コンプレックス強く感じてしまう」のように悲観的な用途使われることが多い。

コンプレックス

英語:complex

コンプレックスとは

コンプレックス(英:complex)とは、心理学精神医学の用語で、さまざまな感情複合体のこと。 衝動欲求記憶などの、さまざまな心理的要素無意識に複雑に絡み合って形成される。または、特に「劣等感」を指す意味で用いられる表現である。

日本ではいわゆる劣等感」の同義語にあたる表現として「コンプレックス」の語を用いることが多いが、この劣等感は「インフェリオリティーコンプレックスinferiority complex)」と呼ばれる種類のコンプレックスに区分される。本来は「コンプレックス=劣等感というわけではない。

インフェリオリティーコンプレックスとは

インフェリオリティーコンプレックスinferiority complex)は、コンプレックスの下位区分のひとつであり、「自分が他より劣っているという感情結びつく複合的な心的表象」のことである。

見方変えれば、日本語一般的な文脈における「コンプレックス」を「インフェリオリティーコンプレックスの略」と捉えるともできる

俗な文脈では、「劣等感の意味での「コンプレックス」をさらに略してコンプ」と表現されることがある

コンプレックスの語源

「コンプレックス」は英語の complex由来する語であり、もともとは「複雑な」「入り組んだ」「集合体」という意味の形容詞または名詞である。

英語の complex語源ラテン語の《com-plectere》で、もともとは「包含する」という意味とされる

例文

日本語文章では「コンプレックス」は「劣等感」に近い意味合い用いられる

コンプレックスの類義語・対義語

類語としては「引け目」や「劣等感」が挙げられる。もちろん、コンプレックスは必ずしもネガティブな感情を指すものではないため、「引け目」や「劣等感」の方が狭義の意味合いを指す場合に限る。

コンプレックスはは特に対義語あるよう概念ではないが、「コンプレックス(complex)= 複雑に絡み合う感情」という点を念頭に置くと、「純粋」や「単純」のような意味の言葉を「コンプレックス」の対極位置づけることはできるかもしれない




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