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【榴弾砲】(りゅうだんほう)

Howitzer
曲射砲の一種で、臼砲より緩い放物線で砲弾を発射し、射程が長いもの。
臼砲よりも多い装薬で発射されるため負荷も大きく砲身も厚く砲基部も重くなるデメリットはあるが、臼砲より長い射程と高い精度のため現在でも砲兵科の主力である。臼砲と同じく面制圧が目的であり、用いられる砲弾は榴弾が主体になる。
最近はMLRSなどのロケットが瞬間的な制圧力の点で存在が大きくなってはいるものの、持続性と経済性の高さにより榴弾砲の地位は揺らいではいない。

榴弾砲とカノン砲の違いは、基本的には内径に対する砲身長の比(口径)によって決められる。おおむね、30口径までを榴弾砲とし、それ以上のものをカノン砲として分類されることが多かった。
しかし近年では、榴弾砲の長砲身化が進み、カノン砲にも匹敵する50口径前後という大きな口径のものも出現し、口径による区分が難しくなってきている。そのため、榴弾砲とカノン砲の区別は、それが砲兵向けの曲射を主体としたものであるか、対戦車等のために平射を主体としたもの(主に戦車砲など)かによって区分されることも多くなっている。ただし、長距離の曲射を目的とした砲でも、旧ソ連の2S7のようにカノン砲として分類されていることもある。

この榴弾砲を車両に搭載するなどして自走可能にしたものを、自走榴弾砲と呼ぶ。


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榴弾砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/24 15:30 UTC 版)

独ソ戦時、ソ連赤軍が主力榴弾砲として運用したM-30 122mm榴弾砲

榴弾砲(りゅうだんほう、りゅうだんぽう)は、 火砲(大砲)の一種。基本の定義は同口径カノン砲(加農砲・カノン・加農)に比べて砲口直径(口径)に対する砲身長(口径長)が短く、低初速・短射程であるが軽量でコンパクト、高仰角の射撃を主用する(#定義)。しかしながら、概ね冷戦後の現代は火砲の進化(榴弾砲の長砲身化)による砲種の統廃合(榴弾砲の統一)により、榴弾砲とカノン砲の区別は無くなっている(#歴史)。


  1. ^ 「口径○○mm」などという表記方法では砲身内径の直径をmmやinで表す(施条があれば山同士の内側の径で計る)が、「xx口径」「口径長」という表記方法では砲の(砲身直径の意味の)口径を分母に、砲身内で装薬が収まり砲弾が加速される長さ(砲身長)を分子とした数値を表す(砲身長は薬室の最後部から砲口までである)。例えば、口径100mmの砲の砲身長が2.2mである場合は「口径100mm・22口径」となる。
  2. ^ 榴弾砲の軍隊符号
  3. ^ 陸軍省副官 川原直一 『兵器名称ノ略称、略字規定中追加、改訂ノ件関係陸軍部隊ヘ通牒』 1942年3月12日、アジア歴史資料センター、Ref.C01005271500
  4. ^ 師団に隷属する野砲兵連隊などを意味する。
  5. ^ に隷属する野戦重砲兵や重砲兵などを意味する。


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