M114_155mm榴弾砲とは? わかりやすく解説

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M114 155mm榴弾砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/24 19:23 UTC 版)

M114 155mm榴弾砲
種類 榴弾砲
原開発国 アメリカ合衆国
運用史
配備期間 1942年-
配備先 採用国を参照
関連戦争・紛争 第二次世界大戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争
など
開発史
開発期間 1939年-1941年
製造業者 ロックアイランド・アーセナル(アメリカ)
製造期間 1941年-1953年
製造数 10300門以上
諸元
重量 5,700kg(牽引時)
全長 7.315m(牽引時)
銃身 3,780mm(24口径
全幅 2.438m(牽引時)
全高 1.803m(牽引時)
要員数 11名

砲弾 薬嚢式
口径 155mm
砲尾 螺旋式
反動 液気圧式
砲架 開脚式
仰角 -2°~+63°
旋回角 左24°~右25°
発射速度 4発/分(最大)
40発/時(連続射撃時)
初速 563m/秒
有効射程 約14,600m(榴弾
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M114 155mm榴弾砲(M114 155ミリりゅうだんほう、M114 155 mm howitzer)またはM1 155mm榴弾砲は、アメリカ合衆国製の榴弾砲である。

概要

アメリカ軍は、第一次世界大戦中にフランス製のシュナイダーM1917C 155mm榴弾砲M1918 155mm榴弾砲として採用し、当初はその近代化改修のために砲架だけを新型にする予定であったが、後に砲本体も新規に設計することとなった。

この新型榴弾砲は、M1 155mm榴弾砲として1941年に制式採用され、米軍では第二次世界大戦朝鮮戦争ベトナム戦争において陸軍海兵隊の双方がM2A1 105mm榴弾砲と共に歩兵師団砲兵連隊に配備して運用した。

1962年にアメリカ陸軍の型式指定方法が変更され、新たにM114 155mm榴弾砲の型式名が与えられた。

後に米軍ではM198 155mm榴弾砲に更新されて退役したものの、多くが大戦中および大戦後に供与され、今なお各国で使用されているほか、韓国イランなどでは延長された砲身マズルブレーキを装着して射程を延長する近代化改修型が製造されている。

陸上自衛隊での運用

陸上自衛隊でも米軍供与品の155mm榴弾砲M1[1]として野戦特科部隊が保有し、後にFH70に更新されて退役した。なお、国内においては、日本人の体格にあわせて改修が行われ、58式15榴として、少量が生産されている[1]

自走砲型

T64 155mm HMC
M5軽戦車の車体設計や走行装置を流用した車体にM1 155m榴弾砲を搭載した試作自走砲。1942年末~1943年初頭に1両のみ試作された。
M41 155mm HMC
前述のT64の試作後、M24軽戦車の車体を使用した方が良いと判断され、T64E1の名称で試作された後、M41として制式化され、朝鮮戦争で使用された。
M44 155mm自走榴弾砲
M41軽戦車の車体を元に、M114 155mm榴弾砲を車載用に改良したT97 155mm榴弾砲を搭載した自走砲で、T99の名称で試作された後、改良を経てM44 155mm自走榴弾砲として制式化され、搭載砲はM45 155mm榴弾砲として制式化された。

派生型

T-65 155mm榴弾砲中国語版
1970年代に台湾がM114をリバースエンジニアリングによってコピーし生産したモデルで、砲身長の変更などは行われていない。

採用国

登場作品

映画

ゴジラ』(1954年)
防衛隊が、京浜地区に出現したゴジラに対して使用する[4]
映像は、ミニチュアと実際の保安隊演習を撮影したものが映されている[1][4]。ミニチュアは実物と形状が異なり、資料不足であったものとみられる[1][注釈 3]

ゲーム

R.U.S.E.
アメリカ榴弾砲として登場。
『CALL OF DUTY BLACK OPS COLD WAR』
キャンペーン
フラクチャー・ジョーにてアメリカ軍基地に登場
マルチプレイヤーでスコアストリーク『砲撃』として使用可能

脚注

注釈

  1. ^ 2024年時点で、ウルグアイ陸軍が8門のM114A1を保有[2]
  2. ^ 2024年時点で、モロッコ陸軍が20門のM114を保有[3]
  3. ^ 書籍『初代ゴジラ研究読本』では、105ミリ榴弾砲を参考にしたものと推測している[5]

出典

  1. ^ a b c d 超最新ゴジラ大図鑑 1992, p. 166, 「陸上兵器」
  2. ^ IISS 2024, p. 452.
  3. ^ IISS 2024, p. 374.
  4. ^ a b 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 38, 「防衛隊兵器」
  5. ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, pp. 38, 165.

参考文献

関連項目

外部リンク





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