M1129 ストライカーMCとは? わかりやすく解説

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M1129 ストライカーMC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 03:12 UTC 版)

M1129 ストライカーMC
M1129 ストライカーMC
諸元
全長 6.95m[1]
全幅 2.72m[1]
全高 2.64m[1]
要員数 5名[1]

主兵装 M121 120mm迫撃砲(車載)
M252 81mm迫撃砲(牽引)
または、M224 60mm迫撃砲(牽引)
副兵装 M240B 7.62mm機関銃[1]
エンジン キャタピラー 3126
ターボディーゼル[1]
懸架・駆動 8×8輪駆動
行動距離 500km
速度 100km/h
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M1129 ストライカーMC(M1129 Stryker Mortar Carrier, MC)は、アメリカ陸軍ストライカー旅団で運用される装輪式自走迫撃砲である。イスラエルソルタム・システムズ製、ソルタムK6 120mm迫撃砲アメリカ軍仕様の車載型であるM121 120mm迫撃砲を搭載している[1]

スイス、モワク社によって開発されたピラーニャIIIをベースにジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ・カナダ(GDLS Canada)が製造しているストライカー装甲車シリーズの車種である。

概要

M1129は、ストライカー MCV-B(Mortar Carrier Vehicle version-B)とも呼称される。M1129に先立って開発されたMCV-A(version-A)では、ストライカーサスペンションで発射の反動を吸収するのが困難である事から、搭載した120mm迫撃砲を使用する際には車外に降ろす必要があった。MCV-Bでは、迫撃砲本体と同じくソルタム・システムズ社で開発された迫撃砲リコイルシステムであるCardomを搭載したことにより、120mm迫撃砲を車内に搭載した状態で使用可能となった。また、この迫撃砲は砲身内にアダプターを挿入することで、81mm迫撃砲弾を使用する事も可能である。

M1129は、ストライカー旅団戦闘団機動歩兵大隊およびRSTA大隊(偵察監視を任務とする部隊)で運用される。大隊レベルで運用される車両には、車内に搭載したM121 120mm迫撃砲のほかにM252 81mm迫撃砲を牽引して運用されることもある[1]。同様に中隊レベルで運用される車両はM224 60mm迫撃砲を牽引する場合がある[1]。また、RSTA大隊に配備される車両は車載120mm迫撃砲のみを運用する。M1129は各歩兵大隊に10両ずつ、RSTA大隊には6両ずつ配備される[2][1]

武装として、M240B 7.62mm機関銃を車体上の銃架に装備可能である[1]。この銃架は通常のマニュアル操作タイプで、M1126英語版M1130英語版に装備されているリモコン式のM151 プロテクターRWSではない。

M1129は、2005年第172ストライカー旅団戦闘団に配備され、同年8月に同部隊によりイラクに持ち込まれて運用された。

画像

脚注・出典

関連項目

外部リンク




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