ピラーニャとは? わかりやすく解説

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【ピラーニャ】(ぴらーにゃ)

スイス・モワク社製の装輪装甲兵員輸送車
1970年代輸出用として開発され現在のAPC隆盛のはしりとしてライセンス生産された車両含め西側諸国広く普及した

車体前面左側操縦手席、前面右側機関室中央戦闘区画後部兵員となっている。
戦闘区画部分の上面に砲塔有し標準装備のほか90mm砲、対戦車ミサイルなどを搭載可能。

スペックデータ

各種バリエーション・派生型


ピラーニャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 01:08 UTC 版)

スペイン海兵隊のピラーニャ III

モワク ピラーニャ(Mowag Piranha)は、スイスのモワク社で開発された装輪式装甲兵員輸送車である。1960年代に開発が始まり、最初の試作車両1972年に完成した。

現在の用装輪式装甲車隆盛のはしりとなった車両であり、採用国はアメリカカナダなどの西側先進国をはじめ、開発途上国で次第に増え続け、ライセンス生産車を含めて数多くの派生型・発展型が開発・生産されている。

モワク社は2004年ジェネラル・ダイナミクスの傘下に入り、2010年にはGDELS(ジェネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランド・システムズ)となったため、現在は同社の製品となっている。

概要

4x4(4輪駆動)、6x6(6輪駆動)、8x8(8輪駆動)、10x10(10輪駆動)のモデルが存在するが、主流となっているのは8x8型である。車体は全て小火器に対する防御力を有する防弾鋼板溶接構造で、前部左側が操縦室、その右側が機関室、中央部が兵装/砲塔部、後部が兵員室となっている。また、水陸両用性も持ち合わせ、2基のスクリューで水上浮航が可能(使用国によっては取り外されていることもある)。

拡張性も高く、歩兵戦闘車偵察戦闘車指揮車両、自走迫撃砲戦車駆逐車戦闘工兵車装甲回収車など多彩なバリエーションが製造されている。チリ陸軍では、HS.404 20mm機関砲を連装砲架に搭載したTCM-20対空機関砲を6x6型ピラーニャに搭載した自走対空車両を運用しており[1]ベルギーカタールサウジアラビアは、コッカリル 90mm低圧砲装備のLCTS90 2名用砲塔を8x8型ピラーニャに搭載した火力支援車(装輪戦車)を運用している[2]。また、ジェネラル・ダイナミクス社の子会社GDLS(ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)が製造ライセンスを取得し、カナダ軍向けのAVGP(6x6型)、アメリカ海兵隊向けのLAV-25(8x8型)、オーストラリア陸軍向けのASLAV(8x8型)などの独自の改良型を製造している。ほかには、チリライセンス生産を行っており、イギリスヴィッカース plc英語版アルヴィス plc(ともに現在のBAE システムズ・ランド・アンド・アーマメンツ)も製造ライセンスを保有している。

基本型

ピラーニャ I
初期型のシリーズで、現在はピラーニャ Iと呼ばれる。4x46x6、8x8の3タイプが作られた。
基本型の装甲兵員輸送車タイプは、4x4型が全備状態で7.8トン、乗員数は最大10名、6x6型は10.5トンで乗員数は最大14名、8x8型が12.3トンで乗員数は最大15名。
ピラーニャ II
1990年代に開発された、機動力装甲防御力を向上させたタイプ。
ピラーニャ III
1996年に開発された、搭載量・機動性と装甲防御力を更に向上させたタイプ。装甲防御力は、専用に開発された追加装甲パッケージを装着することで向上された。シリーズ中では最大の10x10型も新たに作られたが、これを採用したのはスウェーデンのみ。日本でもLAV III及びストライカー系の最新バージョンに当たるLAV6.096式装輪装甲車の後継候補に選定されたが、2021年11月、納入に到らないまま候補から脱落した[3]
ピラーニャ IV英語版
モジュール装甲を採用し、エッジの丸まった車体形状が特徴。装甲防御力の更なる強化に加えて、エンジン出力も向上。戦闘重量は24トンに達する。2007年に開発終了し、各国への売り込みが行われている。
ピラーニャ V
ピラーニャ IVをベースに、イギリス陸軍の次期主力装輪装甲車として開発中(その後撤回、ボクサーが採用)。2021年12月、スペイン陸軍が採用した、ピラーニャVをベースとするドラゴン装輪戦闘車が、348両とその整備業務、支援業務を17億4,000万ユーロの発注契約に基づき量産が開始[4]

派生型

アメリカ海兵隊のLAV-25
NZLAV

ピラーニャには、各国ごとの要望に合わせて開発された数多くの派生型が存在する。

ピラーニャ I
ピラーニャ II
  • バイソン装甲兵員輸送車英語版(カナダ陸軍仕様)
  • コヨーテ偵察戦闘車英語版(カナダ陸軍仕様)
  • デザート ピラーニャ(Desert Piranha)
  • LAV II
ピラーニャIII

採用国

スペック

  • 全長:6.25m(6x6)、6.93m(8x8)、7.45m(10x10)
  • 全幅:2.66m
  • 全高:2.17m
  • 全備重量:12.5トン(6x6)、16.5トン(8x8)、20トン(10x10)
  • 乗員:14名(6x6)、16名(8x8)、18名(10x10)
  • エンジン
  • 最大速度:100km/h(浮航:10km/h)
  • 航続距離:800km

関連項目

脚注

  1. ^ Ejercito de Chile (Cifras & Equipos)
  2. ^ Piranha IIIC DF90 Fire Support Vehicle | Military-Today.com
  3. ^ [ 次期装輪装甲車選定、三菱とパトリアの一騎打ちに https://www.jwing.net/news/44951]
  4. ^ GDELS starts production of VCR Dragon 8x8 armored vehicles for Spanish Army
  5. ^ IISS 2024, p. 74.
  6. ^ IISS 2024, p. 424.
  7. ^ IISS 2024, p. 85.
  8. ^ IISS 2024, p. 105.
  9. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 346-347. ISBN 978-1-032-50895-5 
  10. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 349. ISBN 978-1-032-50895-5 

参考文献

  • The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7 

外部リンク


ピラーニャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 09:17 UTC 版)

ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2」の記事における「ピラーニャ」の解説

装甲車。“LAV III” の名称でマルチプレイキャンペーンにて友軍車輌として登場

※この「ピラーニャ」の解説は、「ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2」の解説の一部です。
「ピラーニャ」を含む「ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2」の記事については、「ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2」の概要を参照ください。

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