M110 (天体)とは? わかりやすく解説

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M110 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 16:55 UTC 版)

M110
Messier 110
仮符号・別名 NGC 205[1]
星座 アンドロメダ座
見かけの等級 (mv) +8.07[1]
視直径 '15.110 × '9.368[1]
分類 E5pec (楕円銀河) [1]
発見
発見者 シャルル・メシエ
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  00h 40m 22.075s[1]
赤緯 (Dec, δ) +41° 41′ 07.0800″[1]
赤方偏移 -0.000820[1]
視線速度 (Rv) -246.0 ± 1.0km/s[1]
距離 約290万光年[2](約0.29Mpc)
M31の北西(右上)に位置するのがM110
物理的性質
直径 約1万5000光年[3]
他のカタログでの名称
UGC 426[1]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 00h 40m 22.075s, +41° 41′ 07.08″

M110 (NGC 205) は、アンドロメダ座に位置する楕円銀河である。

概要

アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河としてはM32に次いで2番目に大きく、局所銀河群に属する。距離はおよそ290万光年で、質量銀河系よりは小さいと考えられている。望遠鏡ではM31の中心から北西に45ほど離れた位置に見える。

口径5cmの望遠鏡で注意深くみると見える。口径10cmの望遠鏡ではっきりと見えてくる。口径20cmで見ても口径10cmで見たのとあまり変わらない。

観測史

1773年8月10日シャルル・メシエが発見した[2]。メシエとは別に、カロライン・ハーシェル1783年8月27日に独立発見している[2]

「M110」という呼称について

メシエが1807年に刊行したアンドロメダ銀河のスケッチの中にM32とともに描き込まれていたにも拘らず、メシエカタログには記載されなかった。1966年に、イギリス天文家ケネス・グリン・ジョーンズ(Kenneth Glyn Jones )がこの銀河を「M110」と呼ぶことを提唱し[2][4]、この呼称が広まった。

メシエによるM31/M32/M110のスケッチ

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M110. 2015年6月24日閲覧。
  2. ^ a b c d Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2013年10月14日). “Messier Object 110”. SEDS. 2015年6月24日閲覧。
  3. ^ NED results for object MESSIER 110”. NASA/IPAC EXTRAGALACTIC DATABASE. 2015年6月24日閲覧。
  4. ^ K.G. Jones (1967). “Some New Notes on Messier's Catalogue”. Sky & Telescope 33: 156-158. Bibcode1967S&T....33..156J. 

関連項目

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