M76_(天体)とは? わかりやすく解説

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M76 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 02:13 UTC 版)

小亜鈴状星雲[1]
Little Dumbbell Nebula
テネリフェ島リバプール望遠鏡英語版で撮影されたM76 小亜鈴状星雲。
仮符号・別名 NGC 650, 651[2]
星座 ペルセウス座
見かけの等級 (mv) 10.1[3]
視直径 2.307' × 2.307'[2]
分類 惑星状星雲[2]
発見
発見日 1780年9月5日[3]
発見者 ピエール・メシャン[3]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  01h 42m 19.7s[2]
赤緯 (Dec, δ) +51° 34′ 32″[2]
赤方偏移 -0.000079[2]
視線速度 (Rv) -23.6km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: 2.586 ミリ秒/年[2]
赤緯: -2.959 ミリ秒/年[2]
距離 2,500光年[3]
M76の位置
他のカタログでの名称
小あれい状星雲[4],
小あれい星雲[5],
Little Dumbell Nebula[2],
Barbell Nebula[2],
Cork Nebula[2]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 01h 42m 19.7s, +51° 34′ 32″

M76(NGC 650、651)は、太陽系から見てペルセウス座の方向約2,500光年の距離にある惑星状星雲小亜鈴状星雲(しょうあれいじょうせいうん、: Little Dumbbell Nebula)とも呼ばれる[1]

特徴

メシエ天体の中では最も暗い目標の中の一つである。口径8cmの望遠鏡で微かな楕円に見える。口径10cmの望遠鏡でマラスは「10cmでは良い対象となり、亜鈴の小型で、なめらかな表面のノットが互いにくっついている」とした。口径20cmでは四角い形に見えるが、中央のくびれ部分が次第に見えてくる。惑星状星雲は空の状態が多少悪くても、高倍率でも薄れず楽しめる天体が多いが、この天体もそうである。

観測史

1780年9月5日にピエール・メシャンによって発見された[3]。「星を含まない。小さくて微か」と記している[6]。同年シャルル・メシエは、「アンドロメダ右足の星雲は1780年9月5日メシャンが観測している。彼は色消し望遠鏡で探し、星雲状物質をふくむ小さな星団にみえた」とした[6]ウィリアム・ハーシェルは「分解されない二重星雲」として、これを2つの天体と認識したため、NGCナンバーが2つつくことになった[6]。ウェッブは「青白い青雲で二重。M27の奇妙なミニチュア」とした。ロス卿は「渦状。連続した隆起。刈り入れ用の鎌のよう」とした。フェーレンベルクは「大口径での写真ではコルク栓のようだ。NGCカタログでどうして2つに分かれているか分からない」とした。

ギャラリー

出典

  1. ^ a b M76 惑星状星雲 ( 小亜鈴状星雲 )”. なよろ市立天文台 きたすばる. 2022年9月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l "M 76". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年9月5日閲覧
  3. ^ a b c d e Frommert, Hartmut (2018年10月22日). “Messier Object 76”. SEDS. 2015年12月27日閲覧。
  4. ^ 中西昭雄『メシエ天体ビジュアルガイド』誠文堂新光社、2014年10月28日、160頁。 ISBN 978-4-416-11462-9 
  5. ^ メシエ天体ガイド:M76”. AstroArts. 2015年12月27日閲覧。
  6. ^ a b c Frommert, Hartmut (2005年10月21日). “Messier 76 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月27日閲覧。

関連項目





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