商店街 郊外化の問題点と再生にむけた動き

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商店街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 13:58 UTC 版)

郊外化の問題点と再生にむけた動き

稚内市中心部の商店街
人通りも疎らで閉店している店舗も多い。

商店街衰退の問題点

  • まちの安全性・治安の悪化
    • まちに活気がなくなった結果、治安が悪化するといった問題が発生している。

活性化に向けた動き

こうした状況に危機感を抱き、商店街も行政もさまざまな対策を講じてきた。商店主の創意工夫と努力により、魅力ある商店街づくりに取り組み、賑わいと活気を取り戻した例も少なくない[13]

商店街レベル

  • イベントの開催(季節の祭り、福引など)
  • キャラクターの採用
  • 駐車サービス(契約駐車場の確保、駐車券の配布)
  • 商店街設備の近代化(アーケードの設置・改修、カラー舗道化、ベンチなどの設置など)
  • 顧客の固定化を意図したサービス(スタンプサービス商品券サービスなど)
    • 商店街独自のポイントサービスとして、商店街で買い物をするとポイントがたまり、一定のポイントがたまると当該商店街で使える商品券地域通貨などを発行する。
  • 買い物代行サービス
  • 空き店舗の活用
    • 空き店舗が目立つと敬遠され、人通りが少なくなることから、シャッターアートやギャラリーやイベントスペースとして活用。
  • 販売促進(統一セール、販売促進イベント、商店街共同のチラシ配布など)
  • 情報化対応
    • インターネットを利用した商店街の紹介。
  • 観光地化
    • 著名な商店街の場合にはその「ブランド力」を利用して観光地化することがある。有名な例では、巣鴨の商店街が「おばあちゃんの原宿」として高年女性の人気を集めている例などが紹介される。
  • 月に1度、商店街の全店の店頭で「100円均一」のイベントを開催し、潜在顧客の開拓[14]。「100 商店街」などのイベント名称など[14][注釈 1]
  • 地域の介護施設などで「出張商店街」を行う。あらかじめ介護施設と交渉。介護施設の多目的スペースなどに商店街のほうから各商店のふさわしい商品を運び、各商店からの商品を並べ「出張商店街」を行う(介護されている高齢者のほとんどは外出ができず、買い物はひとまかせにせざるを得ず、あれこれ商品を比較して選ぶ買い物の楽しみが奪われてしまっているので、出張商店街が来てくれることは嬉しく思う。よって出張商店街は盛況となる。1介護施設への出張は月に1度で、その場での売り上げは5万円程度でも、複数の施設に出張すれば売り上げは加算されてゆく。さらに「出張商店街」を契機として(その心意気に感謝して)、介護施設側が日用品・補充品などを商店街から購入してくれるという派生効果が出る場合もあり、結果として1商店街で月あたり数百万円の売上高押上げ効果が出ている例もある)("待ち"の戦術から、自ら外へ出かけてゆく戦術へ、ということ)[14][注釈 2]

行政の対応

  1. 個別商店・商店街の活動支援(アーケードの設置補助、イベント開催の支援など) 
  2. 出店調整
  3. まちづくり支援

である。

2の出店調整については、大規模小売店舗法の時代に大いに活用され、地方独自のルールすら編み出された。ただ、出店を希望する側にとっては、自由競争の建前からは事業機会を不当に阻害しているとの指摘もある。

近年では、3のまちづくりの方向に沿った施策が中心になっており、前述の地域再開発や商店会加入促進を促す条例の制定(例:世田谷区の区産業振興基本条例)、法制面では中心市街地活性化法が注目される。(2006年6月新法成立、同年8月22日施行、同法も合わせいわゆるまちづくり3法の見直し)。

経済産業省中小企業庁では、全国の商店街の活性化を図ることを目的として、賑わいや活気を取り戻した手本となる商店街を参考にして他の商店街も頑張ってもらいたいとの願いから、模範となる商店街を2006年(平成18年)に「がんばる商店街77選」、2009年(平成21年)に「新・がんばる商店街77選」に選定した[13]


注釈

  1. ^ 100円にする商品は、アイディア次第だという。例えば、味噌屋では通常1キログラム単位のところを、少量の250グラム程度を単位として安めの100円に設定し、量り売り。美容室では眉毛の手入れが100円。床屋では顔半分の顔そりが100円、などなど。会計は店の奥でするのをルールとするのがコツだという。そうすると顧客は店舗の中まで見て親しみがわき、会話がうまれ、リピータになる人が出てくるという。
  2. ^ そもそも店主ひとりしかおらず、出張する余裕のない商店も多いが、そういう場合は、商品を出張商店街へあずけ販売してもらい、そのかわり売れた金額の1割をロイヤリティとして出張商店街の側へ支払うなどの解決策があるという。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 浅井建爾 2015, p. 177.
  2. ^ a b FAQ「小売商業対策について」 中小企業庁
  3. ^ 新雅史 2012, pp. 53–57.
  4. ^ 新雅史 2012, pp. 67–72.
  5. ^ 新雅史 2012, p. 52.
  6. ^ 新雅史 2012, pp. 88–91.
  7. ^ 新雅史 2012, p. 108.
  8. ^ 新雅史 2012, p. 110.
  9. ^ 新雅史 2012, pp. 111–112.
  10. ^ 新雅史 2012, p. 114.
  11. ^ 新雅史 2012, pp. 114–115.
  12. ^ NHK総合 2010年1月29日放送『難問解決!ご近所の底力「よみがえれ!ふるさとの商店街』調べ
  13. ^ a b 浅井建爾 2015, p. 178.
  14. ^ a b c 出典:NHK総合 2010年1月29日放送「難問解決!ご近所の底力「よみがえれ!ふるさとの商店街」


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