ワールド・ベースボール・クラシック
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出場資格
どの国に属するかはオリンピック憲章のように明確には決められておらず、アレックス・ロドリゲスや日系ブラジル人の佐藤二朗など、複数国で代表資格を持つ選手が多い。
選手は下記のいずれかに該当する場合、各代表チームへの出場資格を持つ。
出場資格(2020年現在) | |
---|---|
1 | 当該国の国籍を持っている |
2 | 当該国の永住資格を持っている |
3 | 当該国で出生している |
4 | 親のどちらかが当該国の国籍を持っている |
5 | 親のどちらかが当該国で出生している |
6 | 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある |
7 | 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある |
ドミニカ共和国出身選手は米国市民権を得るためにドミニカ国籍を放棄しなければならず、オリンピック憲章をそのまま適用すれば、ドミニカ代表でプレーできないドミニカ出身選手もいる。また、イタリア代表にはイタリア系アメリカ人が多く選ばれているが、これはイタリアがイタリア系の外国人に容易に市民権を与えるためにそれを利用した結果である。
第3回大会予選へと出場したイスラエルもイタリアと同様にユダヤ系の外国人に容易に市民権を与えるため、イタリア代表と同様、イスラエル代表チームも主にイスラエル系アメリカ人により構成された。しかし第4回大会ではイスラエル代表27人中イスラエル国籍の選手は1人だけであったため、あるゴシップ系の書籍では「ユダヤ教に改宗すれば世界中の誰でもイスラエル代表になれる」などという書き立て方がされていた[16]。
出場国・地域 | 人数 |
---|---|
日本、韓国、チャイニーズタイペイ、米国 キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ |
28 |
カナダ、中国 | 26 |
オーストラリア、オランダ | 25 |
プエルトリコ、ブラジル | 24 |
メキシコ | 19 |
イタリア | 8 |
スペイン | 1 |
注釈
- ^ 第2回大会のように第1・2ラウンド共にダブルイリミネーション方式を採用すると、両ラウンドで敗北した後に優勝したチームは最大で10試合行う可能性があった。なお、両ラウンドでリーグ方式を採用した第1回大会は優勝チームの最大試合数は8試合、第2ラウンドのみダブルイリミネーション方式を採用した第3回大会では最大9試合である。
- ^ アメリカ代表が登場した試合でも、8試合中5試合が観客1万人台であった。
- ^ 同年のMLBではワールドシリーズが視聴率10%前後で、レギュラーシーズンの各チームの平均視聴率が2%程度である。
- ^ ただ、第3回大会の翌年のワールドカップのアメリカ対ポルトガル戦中継の全米の視聴者数が前年のワールドシリーズの全6戦の平均数を上回る[32]など、アメリカでもサッカー人気が高まりつつあると言われている。
出典
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- ^ WBCで露呈した野球超大国アメリカの品格<前編>
- ^ Fidel Castro: Events Have Proven Me Right
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- ^ MLBを利するだけのWBCは止めたほうがいい
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- ^ メジャーリーガーのWBC辞退続出 補償がネックに
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- ^ 杉浦大介 「CC・サバシア[ヤンキース]ニューヨークに舞い降りた怪物」『月刊スラッガー』2009年7月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-7、13頁。
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- ^ The World Baseball Classic Weighs Heavily on Pitchers、MLB Daily Dish(英語)、2009/06/27
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