風間組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 14:12 UTC 版)
『1』から登場した組。『0』や『1』では天下一通りの「風堂会館」に事務所を構えていたが、『2』以降はミレニアムタワーに事務所を移している。『0』より『1』の序盤までは堂島組の傘下組織にいたが、堂島宗兵の死後は風間が組長不在の堂島組の組員を移したことで直系に昇格、戦力を肥大化させた。児童養護施設『ひまわり』や更生支援組織『堅生会』などの運営を支援する等、東城会直系二次団体では随一の穏健派である。 その後、風間が死去し、柏木が二代目に就任したが、『3』で柏木も先代の後を追うようにヘリコプターでの銃撃で意識を失う。柏木が意識を失ってからは、真島が組長の代行を務めた後、真島組に吸収された。しかし、柏木かと思われる人物が『7』にて登場する。 風間 新太郎(かざま しんたろう) 声 - 渡哲也 身長177cm、体重70kg 東城会直系堂島組若頭で、堂島組内風間組組長。聡明で判断力に優れており、かつては天才的な銃の腕を持つ凄腕の元ヒットマンでもあった。60歳。二挺拳銃と軽い身のこなしでターゲットを次々と亡き者とし「東城会の殺し屋」と呼ばれていた一方で、好意で「柄本医院」の経費及び生活費を援助したり、スターダストからみかじめを取ろうとしなかったり、孤児の養護施設である「ヒマワリ」を私財で創設し幼少時代から桐生の世話をし続けていたりと義理人情に溢れている。特に桐生に対する愛情と信頼は絶大なもので、真拳派壊滅時には犠牲を厭わずに桐生の窮地を救ったこともある。また、18年前(1993年)には、蛇華に捕らわれて監禁されていた桐生を助けるために足を負傷して以来は歩く際には杖を使用している。ただし、錦山に対しては、それなりの心情を抱きながらも劇中ではあまり信頼している素振りを見せなかったが、錦山の悩みに気付いたり、鬼になる事を止めてやれなかった事を悔やんでいたり、舞台版では錦山を『錦』と呼んでいた事から桐生と同じように大切に思っている事が伺える。世良から「極道の未来を託せる男を選んで欲しい」と名前が空白のままの遺言状を託され、極道として東城会の未来を桐生に託すために遺言状に名を綴る。桐生の出所後は世良の葬儀に桐生を呼び出し、由美について話そうとするが、錦山の陰謀により狙撃されて重傷を負い、シンジの手引きでアケミの元に身を寄せることになる。その後、寺田に芝浦に連れられ、そこで桐生に美月と由美についてや100億円事件の真相を伝えるが、その直後に襲撃してきた嶋野が投げた手榴弾から自身の身を顧みずに遥を庇って致命傷を負い、死ぬ間際に桐生に世良の遺言状を渡した上で「桐生の親を殺したのは自分であり、ヒマワリは自分が殺した人間の子供を養うために作ったものだったこと」を告白し、最後は許しを乞いながら桐生の腕の中で息を引き取った。 『2』では26年前に東城会の勢力拡大と海外勢力一掃のために兄貴分である堂島宗兵に真拳派を始末するように命じられたが、その命令を無視して真拳派の若い構成員二人(後の寺田と倉橋)を逃がす。また、同様に真拳派のボスにも和解を持ちかけたが、自身の危機を察して単身忍び込んでいた桐生に銃を向けられたことでボスを殺害し、結果的には真拳派を壊滅させることとなる。 『0』では43歳。この当時から実力は折り紙付きで、立華には東城会の跡目すら狙える器と評価されており、また会長代行の二井原に昔に戻って若い頃の風間本人を10億円で買えるのならば迷わず支払うと言わせる程に名が知られている。神室町再開発計画が成功し力を持った堂島宗兵が分不相応である東城会の跡目になってしまうことを恐れ、妹のマコトを守ろうと動いていた立華鉄と協力し彼に「カラの一坪」を手に入れさせるために暗躍する。その後、風間組で開帳した賭場が警察に摘発されたことで刑務所に収監されるが、自身の後釜を巡る問題が起きる事など堂島組の動きを予想し、マコトの安全のために日侠連の世良を動かしたり、更には立華に協力者として桐生を推薦した上で手を組んで問題を解決させるように全てを託す。その後は「カラの一坪」に関する情報を握っているために久瀬から狙われ、また「カラの一坪」での事件がきっかけで立場が危うい状態になっていたが、後に桐生や世良の尽力によって全ての問題が解決したことで事なきを得る。事件後は刑務所を訪れた桐生と面会し、彼から堂島組に復帰したことを聞かされる。 『ONLINE』にも登場し、傘下組長となった錦山がシノギを稼ぐために風間組以外のシマにも手を出した事で他の組から反感を買い、東城会本部で詰め寄られるが実力で退ける。その後、錦山を事務所に呼び出そうとするが、その答えは組員総出による襲撃であった。しかし、柏木と共に返り討ちにする。また、会長の世良からも呼び出しを受け、破門にするか相談を受けるも拒否し、世良からケジメとして組員をけしかけられるが退け、結果として錦山の直系昇格が決まることになる。 柏木 修(かしわぎ おさむ) 声 - 咲野俊介 風間組若頭。東城会を影から支えており、多くの者から慕われている。風間のことを尊敬しているが、口が軽く、余計なことを言って、風間に諌められることもある。冷麺が好物であり 、桐生に度々冷麺の材料を買いに行かせたりそれで事務所で一人で冷麺を食べていたりするほか、普段は些細な事で怒るような狭量な人物ではないのだが、訪れた焼き肉屋がたまたま冷麺の材料を切らしていて食べられなかった時はそれだけで激怒して暴れた事がある。桐生の出所後は東城会の100億円事件のいざこざに巻き込まれるが、終盤で桐生と風間が嶋野と対峙した際はパネルバントラックで援軍を率いて駆け付けた。風間の死後は嶋野組への返しに逸る組員達を統制する。 『2』では東城会若頭代行で、直系二代目風間組組長となっている。事務所をミレニアムタワー内に構え、寺田が五代目会長となった新体制の東城会でもベテランに相応しい実績を残していたが、自身へのイエスマンのみを配下に置きたがる寺田に除け者扱いにされ、不遇なポジションを強いられていた。桐生が大阪にいる間に、真拳派が組の事務所に仕掛けた爆弾の爆発で負傷する。その後は桐生達に20年以上前に当時堂島組だった風間と嶋野が真拳派を壊滅させたことを話し、後に郷龍会の神室町襲撃の際は東城会の組員を集め桐生や大吾に協力した。 『3』では風間組の活動の裏で「堅生会」という組織を作って元極道達を堅気にして社会復帰させる活動を行っており、また堅気の世界では生きられないであろう荒瀬のことを心配して自身の足で彼を探していたことが明かされている。東城会若頭に昇格し、後に大吾が銃撃されて現場を離れた後は彼に代わって東城会を仕切るが、幹部達の動向に頭を悩ませ、幹部会では桐生を会長代理として呼び戻す案を出した。その後、神室町に戻ってきた桐生に風間似の男のことを聞かされるが、CIAのヘリに襲撃されて掃射を受けてしまい、最後は風間似の男と繋がっている人物を捜せと桐生に言い遺して意識を失った。 『4』では谷村の警察無線のイベントにてかつて瀕死の赤石を助け、その事が後に赤石が神室の盾を作るきっかけとなっていたことが判明する。 『0』では風間組の若頭として登場する。戦闘では空手を使い、真島に「化けモン」と言わしめる程の実力者。堂島組本部に呼び出された桐生の身を案じており、彼が戻ってきた後はその場で「カラの一坪」に関する話をし、組に破門を願い出ようとする桐生を怒りのあまり殴りつけるが、止めることは出来なかった。その後、真島がマコトを探して風間組の事務所に単身乗り込んできた際に勝負を仕掛けるも敗れた。その後は芝浦にいる桐生と錦山の元にダンプカーで援軍を率いて駆け付け、渋澤組を相手に交戦する。 『極』では桐生が刑務所に収監された後は風間の指示に従って「親殺しの為に引き取り手の無い桐生が娑婆に戻ってきた際、その受け皿となり面倒を見てやれるのはお前しかいない」といった期待の言葉を錦山に伝えた上で彼の独立や組の立ち上げなどの面倒を見ていたが、後に風間組のシノギに手を出した松重の暴走を止められなかった錦山に激昂して鉄拳を振るい、ただ詫びる事しか出来ない彼の姿を前に「桐生なら、こんなことには…」と桐生と比較した不満を漏らした。その言動が、錦山の凶変の一因を担ってしまうこととなる。 『極2』では、植松殺しの濡れ衣を着せられて犯人探しをする真島にサイの花屋の情報と居場所を提供した。 『ONLINE』では過去のエピソードで登場する。 『7』で登場する「サバイバー」のマスターとは容姿が酷似しており、声優も同じである。作中では「昔、武装ヘリにハチの巣にされて生死の境をさまよった」と語っており、柏木とは同一人物であることが示唆されている。
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