錦山組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 14:12 UTC 版)
『1』から登場した組。風間の許可を得て錦山が立ち上げ、彼の野心を糧に振るった辣腕で人員や実績を集めてわずか数年で直系に昇格した。しかし、半ば強引に勢力を拡大させたが故に、構成員は野心や欲望を隠さず、好戦的だったりと極道の基準で見ても無法者が多い。後に100億円を巡る抗争により組長の錦山が死亡する。『2』では若頭である新藤が二代目に就任し、前作の事件で組長不在となった嶋野組の構成員を吸収した事で東城会の中で最大組織となったが、後に東城会を裏切ってクーデターを起こした末に新藤が死亡した。『3』では三代目として神田が仕切っており、弱体化した神室町を中心に徹底した暴力路線でシマを拡大していたが、桐生との戦いで組の上層部が壊滅した後は神田も峯によって殺害された。『4』では葛城の発言により解体したことが判明する。 錦山 彰(にしきやま あきら) 「錦山彰」を参照 田中 シンジ(たなか シンジ) 声 - 山口孝史(『1』)、杉田智和(『極』) 桐生の元舎弟で、若衆として堂島組にいたが、桐生が10年前に錦山が犯した親殺しの罪を被って刑務所に入ったことをきっかけに錦山を心配した風間の命を受けて錦山組に入り、スパイとして錦山組の内情を探る。桐生の出所後は舎弟頭にまで出世しており、組に縁を切られて堅気になって出所した桐生に舎弟の時と同等の信頼を寄せて色々と手助けをしたが、後に錦山組を裏切る行動を取ったがために組に追われることになる。その後、麗奈と共にビルの屋上に逃げ込むも麗奈は殺害され、自身も胸を撃たれて重傷を負う。そして、錦山から取り返した由美の指輪を桐生に渡すと、共に風間の居場所を知っている自身の恋人であるアケミのことを桐生に教えて息を引き取り、亡骸は麗奈と共に花屋によって回収された。 『0』では桐生のサブストーリーに登場し、当時16歳で高校には行かずに暴走族に所属していた。戦闘では鉄パイプを使用する。ヤクザによる借金の取り立てで家庭崩壊に追い込まれた憎しみから「ヤクザ狩り」と称した闇討ちによる強盗を働いていたが、後に桐生を相手にヤクザ狩りを仕掛けて返り討ちに遭う。その後、暴走族の仲間から裏切られたことでヤクザに監禁されるが、駆け付けた桐生に救出されたことで桐生の背中を追いかけることを密かに誓う。 『極』では由美のエピソードにも登場し、桐生と遭遇して金を貸してくれと頼まれ、12万円を手渡したが、再び桐生と遭遇し、再度金を要求されたため今度は3万円を手渡した。 『ONLINE』では過去のエピソードで登場し、アケミとの出会いが語られている。 新藤 浩二(しんどう こうじ) 声 - 瀬戸川太一(『極』)、影山貴広(『極2』)、中村大志(『ONLINE』) 錦山組若頭。戦闘では日本刀を使用する。錦山の指示で舎弟達と共にセレナに駆け付けて桐生に襲い掛かるも敗北した。 『2』では錦山の後を継いで二代目錦山組組長となっている。戦闘では居合刀を使い、中庭では桐生と剣劇も繰り広げる。桐生のことは先代組長錦山の仇と見做しており、桐生へ協力するよう指示された時は拒否していた。裏で千石組と繋がり、錦山組を率いて東城会本部でクーデターを起こして東城会を乗っ取ることで以前から惚れていた弥生を我が物にしようと目論むが、神室町に侵攻してきた千石組は真島に全滅させられた上に自身は桐生に敗北し、直後に弥生から絶縁を言い渡されたために悪あがきと言わんばかりに倒れている状態から落ちていた拳銃を取ろうとしたところを、私欲のために組織を荒らされたことを怒った大吾に射殺された。 『ONLINE』にも登場する。 荒瀬 和人(あらせ かずと) 声 - 高橋英則(『ONLINE』) 錦山組若中で、幹部の一人。戦闘では、特殊な改造を施した二丁拳銃「ARASE.SP」(を武器に乱射や回避しながらの射撃などの様々な銃撃を繰り出し、またバック転やスウェイを多用し、攻撃を悉くかわす。錦山を殺そうとした麗奈を射殺し、シンジを追ってきた桐生と廃ビルの屋上で戦うも敗北する。 『3』では復讐者という組織の首領として登場する。戦闘では「ARASE.SP-R」に改良された二丁拳銃を武器に、リチャードソンに似たスタイルで戦う(『極』でもこのスタイルで戦う)。桐生に敗れた後に組から馬鹿にされ、挙句の果てに絶縁されたために桐生を恨んでその命を狙い、今度はミレニアムタワー屋上で桐生と対決するも敗北した。その後、現れた伊吹により堅気では生きていけない自分のことを柏木が探し回っていたことを伝えられ、そのカリスマ性から伊吹に堅生会に来るように誘われるも断る。しかし、柏木や堅生会の信念を理解し、今後は堅生会への襲撃を行わないことを約束するも桐生への憎しみが解けたわけではなく、「いずれ決着を付ける」と言い残し、部下の新崎と共に去って行った。 『ONLINE』では、堅生会に所属していることが判明する。 神田 強(かんだ つよし) 声 - 宮迫博之(『3』)、武虎(『ONLINE』) 身長180cm、体重125kg、B型 『3』に登場した東城会若頭補佐である直系三代目錦山組組長で、錦山興業の社長。49歳。スキンヘッドで、上半身裸の上から背広を着用し、刺青はおかめや楓、天女(背中)が描かれている。伊達曰く「喧嘩と女が大好きな典型的なイケイケ」で、部下や同じ幹部の浜崎や自身がスカウトした峯を怒鳴りつけるなど非常に短気で横暴な性格をしている。また、女性に強引にマッサージをして痛みや嫌悪にのたうつ姿を見るのを好むという趣味を持つ。 先々代(錦山)の頃から錦山組に属していたものの、その当時は鉄砲玉にもならない程だと言われていたが、知人の峯を東城会に招き利益を上げた功績によって現在の地位を得た。また、近江連合との抗争終結直後まで強姦罪で刑務所にいたことから桐生とは面識がないが(実際に桐生の顔すらも知らなかった)、先々代や先代(新藤)と組のメンツを桐生により潰されたと思い込んでいるために桐生を東城会の敵と認識しており、非常に憎んでいる。戦闘ではプロレスのような打撃技で戦う他、ホテルの備品を持って力任せに振り回したり、追い詰められるとホテルの壁に埋め込まれている石板を取り外して殴りつけるなど怪力を生かした戦法を取る。緊急幹部会で桐生の首を取ってトップに立つことを宣言し、若頭の長谷部にスターダストを潰すように命令した。その後はホテルで女を待っていたところを桐生と力也に乗り込まれ、ホテルの最上級室で桐生と戦うも敗北する。その後、再び桐生と勝負するために協力関係にある白峯会本部に乗り込み、負けた鬱憤を晴らすかのように総額10億は下らないコレクションを破壊した挙句に峯に白峯会の構成員と金を要求するが、幾度もの一方的な金銭の要求によって峯からは既に愛想を尽かされており、にべもなく断られたことで激昂して殴りかかろうとしたところを返り討ちに遭い、動けなくなる程に殴られた末に峯の部下によって殺害される。彼の死体のうちの頭部はアタッシュケースに納められ、峯のケジメとして桐生達への見せしめにされた。 『ONLINE』のイベントでは、峯と出会い彼の助言をもとにシノギを拡大させ三代目錦山組組長に上り詰めた過去が語られている。極道の世界への理解が浅い峯に仁義や兄弟の絆を教え、チンピラの身だった自分に地位と金をもたらしてくれた峯に幾度か感謝を伝えており、峯も神田の下で働くことにある程度のやり甲斐を見出していたなど、『3』の時代に比べ良好な関係を築いていた。しかし7億円の上納金を東城会に持参しようとしていた時に、神田と峯にハメられ逆上していた錦山組二代目組長代行に襲撃され、7億円を失いたくないあまりに峯を盾に逃げたことから、峯には内心で見限られ独立されてしまった。 長谷部(はせべ) 声 - 中井和哉 『3』に登場した三代目錦山組若頭。三代目錦山組の中では最も危険な存在で、その危険性は神田からも一目置かれている。また、若頭という肩書きであるために一応は事を荒らさずに解決しようとするが、本当は根っからの暴力主義で、すぐに力で解決しようとする。戦闘では重い打撃やタックルを使い、体力が一定まで減ると隠し持っていた日本刀を持ち出してくる。風間組との抗争のためにスターダストの営業権を一輝から脅し取ろうとしたが、駆けつけた桐生との対決に敗れ、直後に柏木の身が危機に陥っていることを告げる。 西野(にしの) 『3』に登場した錦山組構成員。代紋を見せびらかしたり怒鳴りつけるなど威圧的な態度が目立つ一方で、神田に振り回されて辟易している面も見せる。通りかかった女性を神田の趣味のために攫おうとしたところを力也に阻まれて口論になり、乱入して来た桐生の挑発を受けて逆上するも叩きのめされ、その後は神田の居場所を白状した。 松重(まつしげ) 声 - 池田ヒトシ 『極』に登場した錦山組構成員。元は風間組の構成員で、錦山組へは組長の錦山にシノギの勉強をさせるため風間の命令で移籍してきた。 風間組でも有数の太いシノギを持っており、それを極道の「格」として自負している。「桐生に指図されるならともかく」と桐生には極道としての器を認めている一方、錦山には錦山組組員となった後でも「お前」呼ばわりしたりするなど、錦山の事は上に媚を売ることしか出来ない事や極道の経験の浅さ、桐生程の器も無いことから徹底的に見下している。 錦山が自身の妹を救うために臓器ブローカーへの仲介料3000万円の工面に困り、恥を忍んで頭を下げてきた際は金の工面で力を貸すが、世話になった風間組の店からみかじめを取るなど仁義にかけた行動に出る。その後、ブローカーと繋がっていた日吉が逃亡し、妹が亡くなって絶望の淵に追い込まれた錦山に根性の無さを指摘し、改めて桐生との器の差を比較し嘲弄したが、その事が錦山の逆鱗に触れることになり、冷徹で非情となった彼に腹部を刺され、「堂島組長を殺ったのは俺だ」と告げられながら引き裂かれ、息絶えた。
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