省エネ・ルックとは? わかりやすく解説

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しょうエネ‐ルック〔シヤウ‐〕【省エネルック】

読み方:しょうえねるっく

第二次オイルショック昭和54年)の影響を受け、省エネルギーのために提唱され夏用紳士服ジャケット半袖にしたスーツなどを大平首相らが着用し政府主導進められたが、定着しなかった。→オイルショッククールビズ


省エネルック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 18:03 UTC 版)

省エネルックを着用した羽田雄一郎(左から2人目)

省エネルック(しょうエネルック)は、クール・ビズ運動の源流にあたる運動、またその中で考案された、主に男性用の服装。

概要

1979年に第2次オイルショックの影響を受けて、省エネルギーのために第1次大平内閣が提唱した。半袖開襟ワイシャツ背広のスタイルで、東南アジアなど熱帯国のスタイルを取り込む形である。大平正芳羽田孜らの政治家が着用を推進したが、ほとんど普及しなかった。

羽田は、「ニューサマースーツ」と名付け、愛用した[1]。熱烈な支持者であった地元の洋品店店主からプレゼントされ、着用するようになった[2]。しかし、そのスーツはヨレヨレであったため、カインドウェアが新たに仕立てることになった。同社の渡辺喜雄会長によると、米海軍の半袖スタイルの制服やインド、東南アジアのファッションを参考にデザインしたという。また、素材はウール中心で、一部麻や綿を混ぜていた。裏地もメッシュで、布端がほつれないようにパイピングを施している[3]

羽田はこのスタイルで数々の行事に参加しており、首相在任中(1994年)などにおける省エネスーツ姿が報道等で報じられて一時期話題になったこともあったが、現在のクール・ビズのような広がり・浸透は見られなかった。涼しさだけを優先して、見た目に配慮しなかったことが最大の要因だと言われている[4]。クール・ビズを考案した小池百合子は「(羽田の)あのアイデアが、クールビズにつなげる意味でも参考になった」と話している[1]

羽田孜の息子で、立憲民主党参議院議員であった羽田雄一郎[5]、その弟で参議院議員の羽田次郎も着用している姿が報じられている[6]。なお、民主党の参議院議員であった若林秀樹も愛用していたが、クールビズ普及後は着用していない。

関連項目

脚注

注釈・出典

  1. ^ a b 小池知事「クールビズ参考に」羽田孜元首相しのぶ - 社会 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年8月2日閲覧。
  2. ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “羽田氏が愛した元祖クールビズ 老舗が込めた創意工夫 &7c; Men's Fashion &7c; NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. p. 1. 2022年8月2日閲覧。
  3. ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “羽田氏が愛した元祖クールビズ 老舗が込めた創意工夫 &7c; Men's Fashion &7c; NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. p. 2. 2022年8月2日閲覧。
  4. ^ 「省エネルック」定着せず…見た目に難ありの問題”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 2022年8月2日閲覧。
  5. ^ 羽田国交相の愛車はヴェルファイア、その理由”. レスポンス(Response.jp). 2022年8月2日閲覧。
  6. ^ 省エネルックだ!立民代表選で羽田孜元首相の次男議員が着用 コロナで死去した兄も着用していた|よろず〜ニュース”. よろず〜ニュース (2024年9月24日). 2024年9月25日閲覧。

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