界王とその従者(第7宇宙)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:00 UTC 版)
北の界王 / 北銀河の界王 声 - 八奈見乗児(Z、GT、改、超第2話 - 第12話、劇場版第6作、第7作、第11作、第12作、第15作、第18作)、龍田直樹(超第14話 - 第87話) 北の宇宙を担当する界王。登場当初は単に「界王」と呼ばれ、全宇宙の頂点に立つ存在とされていた。作中で界王とだけ表記する場合の多くは彼のことを指している。 体色は薄い青色で太目の体型をしている。長い触角状のものがついた黒い帽子と丸いサングラスを着用。シャレなどのギャグが好きで趣味はドライブ。戦闘力は3500。彼の修行を受ける条件はシャレで笑わすことで、当人いわく「相当なレベルのシャレでなければ笑わない」が、実際はありきたりなダジャレで笑っている。また自分のシャレに興味を示さない相手に対しては「性格が悪い」として機嫌を損ねる。はるか銀河の彼方の様子を見たり、自身を介して全宇宙に声を伝えることができる能力を持つ。地獄の入口から「蛇の道」を果てしなく進んだところに浮かぶ、地球の10倍の重力を持つ界王星でバブルスと2人暮らしをしており、アニメではグレゴリーも含めた3人暮らしになっている。料理の腕前は、悟空からは「あんまり美味くない」と評されたが、ヤムチャたちからは「美味い」と評された(『ドラゴンボールZ』のみ)。 かつて閻魔大王に武術の指導をした経験を持ち、自身も高い戦闘力を持つが、地球に来襲する2人のサイヤ人であるベジータとナッパは自分よりも強いと語っており、立場上の問題もあるため戦線に加わることはなかった。本編ではサイヤ人との戦いに備えて界王星を訪れた孫悟空に界王拳と元気玉を伝授し、サイヤ人との戦いで死亡したヤムチャと天津飯、餃子、ピッコロの指導も行った。ただし、フリーザについては恐れを抱いており、彼らにも「フリーザには絶対に関わるな」と念を押した。 セルゲームで悟空が自爆寸前のセルを界王星に連れてきたためにセルの自爆に巻き込まれ死亡し、セルゲーム後のドラゴンボールの願いで生き返ることが可能だったが、悟空に付き合うためにあえて死んだままになった。ただし、元々あの世で暮らしていたため、死んでも頭上に輪がついただけで生前と変わりなく生活している。魔人ブウ戦の終盤においては、元気玉の気を集めるために地球人全体に呼びかける手助けをした。 アニメ『ドラゴンボールZ』では、死んでいることについて他の界王に馬鹿にされるシーンがあり、後に「北の界王死んじゃった記念」という不謹慎な名目であの世一武道会が開催された。そのため、他の界王たちと口論したり啀み合ったりする時も頻繁にあった。また、劇場版『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では他の3人の界王とともに凶悪な銀河の無法者だった「ヘラー一族」の生き残りを封印していたが、自身が死亡したため、その封印が解けたというエピソードも描かれた。 『ドラゴンボール超』では、自分の能力を使えば壊れた家や車を簡単に直せるものの、暇つぶしのために自分の手作業で直している。神龍が出てくるたびに自分たち(北の界王、バブルス、グレゴリー)が生き返るのを少しだけ期待していたが、いつまで経っても生き返らせようとしないため(悟空がすっかり忘れていた)、次に神龍を呼んだら必ず生き返らせるよう悟空に言っているが、超ドラゴンボールのありかを聞き出すために神龍を呼び出した際も忘れられていて生き返ることはなかった。漫画版ではナメック星のドラゴンボールでセルに破壊された界王星の再生を願う様子が描かれており、前よりも大きい星で専用のレーシングサーキットやゴージャスな家をつけ、重力10倍もやめにしようとしたが、それだと修行にならないから前と同じでいいと悟空が勝手に願ったため、界王星は以前とまったく同じ形に再生された。 『ドラゴンボールGT』では第1話に登場し、究極のドラゴンボールによって地球に危機が迫っていることを悟空たちに伝える。また、超一星龍戦において悟空が超ウルトラ元気玉の気を集めるために宇宙全体に呼びかける手助けをし、自分の伝授した元気玉が最後を飾ることを喜んでいた。 ゲーム『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』および『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』では原作同様に悟空の修行をつける役として登場し、お助けカードでは使用者の戦闘力を上げる効果を持つ。また、『ドラゴンボール改 アルティメット武闘伝』ではプレイヤーキャラクターとして登場する。 演じた八奈見は当初、どんな性格か見当がつかず、自分が演じるのは無理だと思い、変人と解釈して演じていたが、途中からシリアスな側面を見せ始めたため、真剣そのものの界王をいかに演じ分けられるかをいつも考えていたという。またそんな彼を愛らしく感じ、楽しく演じることができたと語る。 ナメック星編の時期に行われた鳥山明の漫画全般を対象にしたキャラクター人気投票では第17位にランク入りしている。 名前は世界の王から。 バブルス 声 - 龍田直樹(Z、劇場版第6作、第7作、第11作、第12作、第14作)、藤本たかひろ(改、超、劇場版第18作) 界王星に住む猿で、北の界王のペット。重い重力に慣れており、すばしっこい動きを見せるため、界王が悟空への第1の修行として捕まえさせる対象とした。言葉は喋れず「ウッホッホ」と言うのみ。 セルの自爆の巻き添えを受け死亡するが、界王同様に元来はあの世の住人であるため生活に変化はなく、本人も気にしていない様子。 劇場版第14作『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』では、界王からの伝言で悟空に地獄で暴れているブロリーを退治するように伝えていた。 『GT』にも登場。 ゲーム『ドラゴンボールZ カカロット』では、上等な果物しか口にしないグルメであるとされ、神バナナと呼ばれる果物を好物としている。 名前の由来はマイケル・ジャクソンのペットのチンパンジー「バブルス」。 グレゴリー 声 - 三ツ矢雄二(Z第20話 - 第55話)、沼田祐介(改、超) 『ドラゴンボールZ』第20話で初登場。北の界王の従者。界王星にてもう1人キャラクターが欲しいと、アニメ用に作者がデザインしたキャラクター。バブルス以上に凄まじいスピードで飛び回るバッタに似た生物。界王星に暮らしており、北の界王の身の回りの世話をしている。バブルスを捕まえることに成功した悟空に対し、界王が第2の修行として飛び回る彼をハンマーで叩くことを指示。後にヤムチャたちともこの修行を行うが、約1時間で全員から叩かれる羽目になる。 悟空がセルと自爆した際に界王とバブルス同様に巻き込まれて死亡するが、生活に変化はない。 劇場版第18作『ドラゴンボールZ 神と神』には、原作準拠の設定のために北の界王やバブルスと異なり登場しないが、『ドラゴンボール超』には登場している。『ドラゴンボールGT』にも登場。 アニメオリジナルキャラクターだが、『ドラゴンボール改』にも登場し、修行の場面も収録されている。 ゲーム『ドラゴンボール改 サイヤ人来襲』では、円生樹の森に住む妖精族の出身とされている。 南の界王 / 南銀河の界王 声 - 西尾徳(Z)、中博史(改) 南の宇宙を担当する界王。大柄な体格。性格は落ち着いているが、見栄っ張りで負けず嫌い。悟空の修行中、北の界王に南の銀河の凄い戦士であるというパポイの存在を自慢しに天国を訪れるが、自らの課した合計40tの重りで修行する悟空を見て愕然とし、負け惜しみを言いながら去る。 原作では修行している悟空を見るのが初対面だが、『Z』ではあの世一武道会が行われた時に姿を見ているため台詞が異なる。『改』では、台詞が原作に近い形で修正されている。 西の界王 / 西銀河の界王 声 - 島田敏 『Z』第195話で初登場。片眼鏡を着用し、サングラスを着用していない唯一の界王。北銀河の界王よりも小さい身体をしている。北の界王をライバル視し、彼のギャグを「くだらんジョーク」と言うなど衝突していた。ギャンブルが大好き。 東の界王 / 東銀河の界王 声 - 山本圭子 『Z』第196話で初登場。気が強く、非常に負けず嫌い。北の界王よりさらに太った中年女性のような風貌をしている。レースが趣味であり、悟空のあの世一武道会への出場を賭けて彼と対決した。クラシックボブの金髪は実は帽子と結合した鬘で、地毛は薄毛であることに北の界王たちは驚愕していた。 大界王 声 - 槐柳二 『Z』第195話で初登場。原作では名前のみ。 大界王星に住んでおり、東西南北4人の界王様の頂点に立つ存在。ジーパンばきにサングラス着用というファンキーで風変わりな人物。地獄(じごく)の「く」を前に持ってきて「クージゴ」と呼ぶほか、相手を「ちゃん」付けで呼び、閻魔大王も地獄と同じように閻魔の「魔」を前に持ってきて「マエンちゃん」と呼ぶ。作中の戦闘描写はないが、超サイヤ人の悟空を遥かに凌ぐスピードを持つ。セルがフリーザたちを従えて地獄で暴れまわっていることを悟空とパイクーハンに伝え、解決するよう頼んでいた。最近はトレーニングを怠けているため、悟空やパイクーハンとの修行を「疲れるから」という理由で嫌がった。
※この「界王とその従者(第7宇宙)」の解説は、「界王」の解説の一部です。
「界王とその従者(第7宇宙)」を含む「界王」の記事については、「界王」の概要を参照ください。
- 界王とその従者のページへのリンク