田沼平九郎探偵事務所とは? わかりやすく解説

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田沼平九郎探偵事務所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 16:49 UTC 版)

NERVOUS BREAKDOWN」の記事における「田沼平九郎探偵事務所」の解説

安堂 一意あんどう いちい) 田沼平九郎事務所の誇る頭脳で、本作事実上主人公通称は「あんどーちゃん」。 自分証拠集めることはあまりなく、集まったデータから結論導き出す安楽椅子探偵型。天才的な頭脳を持つが、零細事務所運営のため、普段浮気調査などの通常業務従事している。同作者の作品群には、推理能力の高い主人公数多く登場するが、その中で抜群推理能力を誇る。その推理能力は、何十年も前の未解決事件対し与えられ情報だけで推理し真実にたどり着くほどである。 性格極めて理知的かつ合理的達観しており、あまりにも度が過ぎるために人でなし呼ばわりされることもある。ひどくシニカルな物言いをして依頼人関係者怒らせることも多い。極度虚弱体質で、特に消化器系問題抱えているため、始終嘔吐している。前半推理展開中でもなんの脈絡もなく吐いてばかりいたが、後半激減した普段持ち歩いているトランクケースの中身大量薬物自身服用するためののほか、調合道具伝手手に入れた劇物もあって、これを用いて危機脱したこともあった。普段から顔色土気色で、体質面については京子美矢からも呆れられている。 作者が描く主人公共通する特徴として、女性モテるうえに自らも手が早く女性関係は相当に幅広いというものがあるが、安堂にも該当する特定の恋人はいないが出入りしている女性多く宿代わりにしたり張り込み利用したりすることもあったが、後述結婚機に京子にすべて精算させられた。女性絡み事件2度命を狙われことがある実家薬局経営しており、化学物質造詣深く大学在学中には松崎未来によれば「北大の芹沢博士映画『ゴジラ』登場人物)」と有名だった模様。よく似た既婚者の姉が1人いる。母は健在だが父はすでに他界三輪とは少なくとも中学生時代からの腐れ縁三輪警察時代知り合いである平九郎頼みでY岳登山向かった際に同行させられ現地事件解決した際に依頼人関係者1人だった京子知り合う。それが縁となり大学卒業後は事務所就職した平九郎後輩警視庁警部である岩切とは事件通じて懇意となり、非常に信頼される岩切登場以降彼の個人的な依頼警視庁の扱う広域捜査事件何度も駆り出されるうになる物語の中盤で京子結婚京子平九郎同居するようになり、引退した平九郎にかわり所長就任する終盤息子生まれるが、京子お産の間に病院内起きた殺人事件解決していて立ち会えなかった。子供の名前は最後まで明かされなかった。何事にも淡泊な安堂だが、子煩悩ぶりを発揮するようになり育児休暇を取る。 姉妹作の『NIGHT ADULTCHILDREN』にもたびたび登場。そちらではゲスト役ながら、主人公風太郎を高い推理力追い詰める宿敵役どころとなっている。 三輪 青午(みわ しょうご肉体労働担当通称は「筋肉だるま」。愛車駆り事務所の足として東奔西走するオールバック三白眼特徴本人ハードボイルド気取っているが、安堂とは逆に頭脳の方はさっぱりで、所長を除く所員たちからはしばしば「キンニク」や「にく」と揶揄される。安堂推理展開していても三輪だけは少しも理解できておらず蚊帳の外置かれており、たまに推理披露して安堂覆されてしまう。自分解決した事件は、ほとんどが強引な力業よるもの反面肉体的には非常に頑強で、異常な体力身体能力食欲を誇る。現役傭兵である朽木とも互角に渡り合う鉄パイプ殴られても鉄パイプのほうが曲がってまったり、銃で撃たれ入院した後も、傷口から内臓をはみ出させながら筋力トレーニングに励むほど頑丈ではあるものの、度々瀕死窮地に立たされてもいる。 趣味二輪四輪モータースポーツミニ四駆含め)で、いずれも相当な腕前。他に、体力に物を言わせスポーツ全般も得意とする豪快な性格反してアクアテラリウムや「おはな」にも詳しい。 安堂とは少なくとも中学時代からの付き合いで、彼の頭脳信頼している。大学在学中にはその驚異的な身体能力買われ運動部助っ人としてあちこち出入りしていた。大学中退し警察官となるが、卒配3日目上司の顔に止まったはたいたところ、力が入り過ぎて窓越しに外まで吹き飛ばし再起不能してしまいになった勤務3日間にもかかわらず、なぜか警察内に多数知り合いがいる。安堂京子知り合うきっかけとなった事件前に京子とは既に知り合いで、彼女に助っ人として山に誘われていた。 女性に対しては非常に奥手かつ純情で、大学時代知り合った松崎未来への想い断ち切るため、学校中退し登山止めている。松崎とは偶然の再会果たしたのち、紆余曲折経て交際するに至るが、その後これといった進展見られなかった。 Report.23では、犯人殴られ一時的に健忘症に陥り、普段とは全く違う性格真面目な口調になった本編最終回では日頃うっぷんを晴らすため周囲の人間手当たり次第手にかけるが、最後に夢オチだったことが明かされた。 姉妹作の『NIGHT ADULTCHILDREN』にもゲスト出演するが、安堂のような活躍は無い。また、従兄弟警視庁警部補石川仁右衛門登場する田沼 京子(たぬま きょうこ) / 安堂 京子あんどう きょうこ事務経理および情報収集担当所長田沼平九郎一人娘。黒の長いストレートヘア黒眼がちの瞳。黒縁眼鏡安堂のものとほぼ同タイプ)が特徴新聞社警察データベースに(無断で)接続したパソコン使いこなし優れた情報収集能力安堂たちを後方からサポートする初登場回では控えめ性格だったが、本来はかなり勝気口より先に手が出るタイプだが、口も悪く容赦がない。彼女がいなければ事務所経営自体成り立たないため頼りにされている。 母が早く他界しており、父子家庭育ったため、しっかり者仕事家事両立させている。母の実家愛知県洞村(おにほらむら・架空)にあり、複雑な事情抱える(Report.38)。20歳そこそこ美矢からは年増呼ばわりされていたが、年齢5つ違い昭和41年生まれ)。趣味ハイキング程度登山劇中フィールドワークをしたことはなく、事務所の外に出た場面少ない。美矢と共に人命救助をして新聞報道されるが、間違いがもとで誘拐されたこともあった(Report.35)。 さまざまな場面で安堂支え女房役であったが、物語中盤結婚し名実共に安堂女房となる。しかし、日頃安堂女癖悪さから、結婚後も度々彼の言動を疑う嫉妬深い面も見せていた。のちに男児出産している。 稲葉 美矢(いなば みや) 大富豪稲葉鉄之介孫娘通称ミャー」。Report.1および6で依頼訪れた後、高校卒業後に探偵事務所一員となる。いわゆるお嬢様」で、出勤運転手付きリムジン登場時はごく普通の女性だったが、物語を追うごとに奇矯振る舞い増していった。普段ふざけた態度とりがちだが、シリアスな話になるとひどく感情的になる平九郎巻き込まれ殺害されたと思われ事件(Report.38)では、終始冷淡だった安堂態度激高した当初金持ち道楽同然勤務態度悪く勤務時間もろくに守らず京子頭痛の種となっていた。徐々に真面目に勤務をこなすようになり、金にならない仕事岩切個人的な依頼未解決事件推理)ばかりしている安堂代わり事務所貴重な戦力となっている。 金持ちの割に庶民的かつミーハー写真・映像技術造詣が深い(Report.1での依頼部活動写真部)を兼ねた撮影旅行切っ掛け)。コンタクトレンズ使用している。 物語当初から安堂慕い京子鞘当て繰り返す安堂京子結婚してからも変わらず2人新婚旅行にはこっそりついて行った容姿人並み以上だが男運悪く安堂以降に彼女が惚れた人物は、決まって事件の犯人もしくは容疑者になる。後に濡れ衣晴れた大崎圭昭交際するようになった田沼 平九郎(たぬま へいくろう探偵事務所所長で、京子の父。警視庁の元刑事今でこそ好々爺だが、現役時代は「鬼」と評されていた。新人時代愛知県洞村起きた連続殺人事件扱い、このとき、後に妻となる大神 都(おおがみ みやこ)と知り合った(Report.38)。同僚殺人事件を追うために警察辞職(Report.14)、長野県過疎農業を営もうとしたが、半年挫折し、元先輩誘われて探偵になった(Report.31)。 長年苦労祟って体調を崩すようになり、胃潰瘍入院し手術受けた(Report.37)。 安堂三輪は「おやっさん」、かつての同僚などは「沼さん」もしくは「平(へい)さん」と呼ぶ。影が薄いせいで登場していてもほとんど目立たずセリフ少ない。後に、安堂京子結婚機に探偵業から身を引いて隠居以降都内綾瀬一戸建て自宅に、娘夫婦同居する引退してからは、老い進行している様子見られた。

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