特殊文庫
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翁久允文庫 1970年(昭和45年)に富山市立図書館として独立した際には、富山県新川郡東谷村出身の小説家・ジャーナリストである翁久允から蔵書約2,700点(洋装和書約2,000冊、洋書269冊、雑誌201種、和装本181点)を寄贈され、翁文庫を整備した。 Clip 総曲輪生まれの国語学者の山田孝雄 山田孝雄文庫 1996年度(平成8年度)には元成城大学学長の山田俊雄(山田孝雄の三男)から、富山市総曲輪生まれの国語学者・山田孝雄の蔵書約10,000点が寄贈された。寄贈されたのは書籍・漢籍・拓本などであり、その分野は言語学・文学・歴史学・宗教学など多岐にわたる。1999年(平成11年)11月5日には本館6階に約18,000点の山田孝雄文庫が開設された。 岩倉政治文庫 2003年(平成15年)には小説家の岩倉政治の遺族から蔵書や原稿など約6,300点を寄贈された。岩倉は富山県東砺波郡高瀬村(現・南砺市高瀬)出身だが、戦後には富山市に在住して創作活動を行っている。2010年(平成22年)11月3日には本館6階にある専用室に岩倉政治文庫が設置された。岩倉政治文庫は岩倉の著作約480冊を含む約2,000冊の蔵書、未発表作品を含む原稿、書簡など約4,300点であり、この中には単行本に収録されていない雑誌掲載作品も多い。 盛田昭夫文庫 2016年(平成28年)8月にはソニー創業者の一人盛田昭夫の遺族より、盛田昭夫が会長室書棚に並べていた所蔵書509冊が寄贈された。盛田の長女がYOYAMAキラリ内の美術館と、新しくなった図書館の組み合わせに興味を持ったことがきっかけで、役立ててほしいと寄贈された。書籍は政治経済・経営に関するものから、自然科学、幼児教育など多岐にわたる。また一部書籍には盛田本人による書き込みや下線などが引かれているものもある。これらの書籍は、同年12月16日より5階フロアにて盛田昭夫文庫を開設し貸出しされている。 路面電車コーナー 富山市の富山地方鉄道富山軌道線と富山港線が、2019年度末に富山駅で結ばれる(路面電車南北接続)ことに先がけ、2018年(平成30年)9月7日に開設された。富山県や日本・世界各地の路面電車に関連した本など約200冊を集め常設される。
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特殊文庫
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「慶應義塾大学附属研究所斯道文庫」の記事における「特殊文庫」の解説
椎本文庫 国学者・橘守部の旧蔵和書。江戸後期の著名な国学者で、本居宣長に対抗して独自の学風を樹立した、橘守部の旧蔵和書約240冊(自筆稿本59点を含む)から成り、1939年の売立時に天理大学図書館とほぼ折半した形で落札されたもの。天理大学図書館と斯道文庫のものと、近年に橘家から二松学舎大学に寄贈された資料をあわせると、橘家の蔵書と守部の学問の全体像をほぼ窺うことが可能。 安井文庫 儒学者・安井息軒、朴堂二代の蒐書。幕府昌平黌教授で、江戸期日本儒学の大成者とされる安井息軒と、その外孫で旧制第一高等学校教授であった朴堂の蒐書約6000冊から成り、その内の自筆稿本や手写本・書入れ本等の約100点が貴重書として別置されている。 浜野文庫 漢学者・浜野知三郎旧蔵の和漢書。大東文化学院理事であった漢学者、浜野知三郎旧蔵の和漢書約11500冊で、和漢の古書と明治後の漢学関係を中心とする学術書から成る。その中には、安井息軒の師で江戸後期の儒者として名高い松崎慊堂の自筆稿本類170点や、猪飼敬所・古賀精里等の名だたる儒者、狩谷棭斎・市野迷庵等の高名な考証学者達の、自筆本や書入本を始めとする約1100冊の貴重書、あるいは菅茶山宛の書簡約140通等がある。また森鷗外に史伝小説の資料を提供していた関係で、鴎外筆の付箋のある本もある。なお、浜野文庫本に捺された「浜野文庫」の印が湾曲しているのは、空襲による火災の際に金庫内で高熱に晒されたことによるものであり、戦争の悲惨さを忘れることがないように、戦後もそのまま使用された。 亀井家学文庫 儒学者・亀井南冥、亀井昭陽父子を中心とする、亀井一族の自筆稿本や約370冊から成る。 平岡文庫 慶應義塾大学名誉教授であった平岡好道より寄贈された、東京佃島の住吉神社社家平岡家の旧蔵書約3200冊で、そのうち和装本が約1500冊を占める。それらは近世期の多岐の分野にわたる版本が中心で、著名な国学者賀茂真淵の自筆稿本や、天皇陵図絵巻等の貴重書も含まれる。 大曽根文庫 日本漢文学を専門とした中央大学教授大曽根章介(1929-93)の旧蔵書で、約400点から成る。古代から近世までの幅広い日本漢文学関係書を収集している。 今関文庫 漢学者・漢詩人であり、戦前戦中は政府要人の顧問としても活躍した今関天彭の旧蔵書で、約1000点から成る。主要な蔵書は現在カリフォルニア大学バークレー校および名古屋市立鶴舞図書館にあり、その残りで晩年まで手元に置いていた漢籍および日本漢詩文関係書、交遊のあった日中の文化人・政治家等からの書簡類、自筆の日記・原稿などが寄贈されている。 松林桂月文庫 南画家松林桂月旧蔵書で、約200点から成る。画論・法帖・漢詩文などがある。 永島文庫 中国音韻学を専攻した東京都立大学名誉教授永島栄一郎の旧蔵書で、約250点から成る。明清および民国時代の文字・音韻関係書などがある。 ガスパルドヌ文庫 フランスの東洋学者エミール・ガスパルドヌの旧蔵書で、約400点から成る。主たる研究対象であったヴェトナム関係の漢籍およびヴェトナム本が中心である。その他の蔵書のうち、欧文書は図書館、原稿類は言語文化研究所が保管している。
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