浜野文庫
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「慶應義塾大学附属研究所斯道文庫」の記事における「浜野文庫」の解説
漢学者・浜野知三郎旧蔵の和漢書。大東文化学院理事であった漢学者、浜野知三郎旧蔵の和漢書約11500冊で、和漢の古書と明治後の漢学関係を中心とする学術書から成る。その中には、安井息軒の師で江戸後期の儒者として名高い松崎慊堂の自筆稿本類170点や、猪飼敬所・古賀精里等の名だたる儒者、狩谷棭斎・市野迷庵等の高名な考証学者達の、自筆本や書入本を始めとする約1100冊の貴重書、あるいは菅茶山宛の書簡約140通等がある。また森鷗外に史伝小説の資料を提供していた関係で、鴎外筆の付箋のある本もある。なお、浜野文庫本に捺された「浜野文庫」の印が湾曲しているのは、空襲による火災の際に金庫内で高熱に晒されたことによるものであり、戦争の悲惨さを忘れることがないように、戦後もそのまま使用された。
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