漫画で関連する人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:11 UTC 版)
「浦安鉄筋家族の登場人物」の記事における「漫画で関連する人物」の解説
十三階段 ベム(じゅうさんかいだん ベム) 声 - 堀内賢雄 / 石井康嗣 小鉄たちの知り合いの売れない漫画家。岩手県出身。34歳だが初老にしか見えない風貌の持ち主。「十三階段 ベム」という名前(13階段と妖怪人間ベムのパロディ)はペンネーム。以前は怪奇系の漫画を描くことを得意としていたため、デビュー作の『恐怖のタンバリン』をはじめ数々のヒット作を世間に流し、“怪奇の巨人”と呼ばれていたほどの凄腕の漫画家だったが、現在は若手漫画家のアシスタントに回ったりと以前の影すらない。今でも得意ジャンルの怪奇漫画をよく編集部に持ち込むが、その内容がグロすぎるため編集長の王様にはよくドツかれる。ただ、時折漫画の仕事を編集長から依頼されていることもある。 基本的に善人ではあるが思い込みが非常に激しく、他人の話を全く聞こうとしないので、小鉄やあかねたちにまで将来を心配されてしまっている。アシスタントに行った先の若手漫画家の仕事場を結果的に荒らしてしまったり、仕事場を提供してもらった小鉄の部屋やあかねの家をめちゃくちゃにしたりと、周囲にかなり迷惑をかけている。小鉄の両親(特に順子)からは「小鉄の友達」という風に扱われているが、あまり快く思われていない。漫画を描く道具各種の確保は勿論、着る物にも不自由しているくらいに貧乏。夏にもかかわらず一張羅を着ており(それしか持ち合わせていない)、眼鏡も壊れている。借家のアパート「大凶荘」の室内は異常に汚くゴミの山と化している。また、そのアパートの室内はきれいに掃除したらしたで、不気味な人形やどくろのレプリカが並べられ、吸血鬼退治用の十字架やニンニクがあちこちに飾られている。「子供のころに吸血鬼に血を吸われている上、浦安市内で吸血鬼を6人発見した」とは本人の弁だが、編集長曰く「吸血鬼ネタによってアシスタントがいつも逃げている」とのこと。画力そのものは高く、襖や壁に本物そっくりの家財道具やスフィンクス、西洋の宮廷風の部屋などの落書きを描くことがある。また、漫画の神様こと『手塚治虫』の存在を知らなかったり、黒蜜やアリや胡麻をベタに使ったり、愛用のペンを箸代わりに使ってペン先をうっかり飲み込むなど、命綱とも言うべき仕事道具の画材をぞんざいに扱っていたりする。ハムカツには醤油をかけて食べる。 王様からのリクエストなどで萌え漫画やスポーツ漫画、ギャグ漫画を描くこともあるが、今まで怪奇漫画しか描いたことが無く、流行や怪奇漫画以外のジャンルには非常に疎いため、「萌え」や「ツンデレ」という単語を全く知らず、必ず「燃え」や「ツンドラ」と聞き間違える 他、スピンオフの意味も全く理解していない。だが決して無才というわけではなく、何度か王様も納得させ引きずり込むほどの怪奇漫画を書き上げたことがある(小鉄たちのイタズラで台無しになってしまったのだが)他、後述の万田太郎が救急車で運ばれ、代筆を頼まれた際には、彼の漫画を熟読して見事に代筆を果たした(ただし、その影響が抜けないまま次のアシスタント先に行ったため、ゲロを描いてしまい、殴られた)。 王様(おうさま) 声 - 矢尾一樹 / 長島雄一 (漫画の中で)発行部数6000万部を誇る週刊少年チャンピ王の編集長。非常に短気で怒りっぽい性格で、毎回十三階段ベムの作品を見る度に酷評と鉄拳を入れているが、何だかんだで彼のことを見捨てずにいる。当の十三階段もその寛大さを理解しており、『毎度』では王様から電話口で叱責されても本心を悟っているためにまるで応えていない場面がある。よくも悪くも漫画家に相応の態度で接する人物であり、基本的に漫画家に対して優しく笑顔を見せるタイプである。有能な漫画家ほど腰を低くし、丸山ポパイに対しては「先生」と呼ぶほか、出会ったらその場で土下座してで迎えるほど。ベムに対しては奇行のあまり激しいツッコミを入れ、周囲からも「やりすぎ」と評されるほどだが、彼が面白い漫画を描いた時は笑顔で抱きしめたりなどきちんと評価に応じた対応をしている。ただし、初登場回では小鉄達にかなり横柄な態度で暴言を吐いており(仕事場に勝手に乗り込んだ小鉄の方にも非はあるが)、それに怒った小鉄に椅子から投げ飛ばされて仕返しされるなど、大人げない人物として描かれている。孫が好き。作中で引っ越し、ノブと同じマンションの一室に住んでいる。 ベムに対して「浦安に帰りやがれ!」と殴り飛ばしたことから、編集部は浦安在住ではない模様。 脳田 達規(のうだ たつき) 声 - 森訓久 十三階段ベムがアシスタントに入ったことのある若手人気漫画家。「少年チャンピオン」にてサッカー漫画『GET!富士丸』を描いている。若く好青年。ラテン好きで、南米の地名を叫びながら仕事をしている。十三階段の仕事で仕事場を荒された上、見開きページを墓場での恐怖サッカーシーンに変えられ気絶してしまう。 樋口 和彦(ひぐち かずひこ) 少年チャンピオンにて「京太郎」を連載している若手人気漫画家。かつては十三階段ベムが人気作家だったころのアシスタントだった。師匠の十三階段を内心かなりバカにしている。十三階段にお菓子(なぜか下呂まんじゅう)を送られるが賞味期限が10年前に切れていたためにスタッフともども食中毒で倒れ、さらには十三階段の手で自身の作品を怪奇漫画風に代筆されてしまう。それ以降は師弟の縁を切った模様。 樋田和彦のパロディで、樋田は浜岡のアシスタントでもあった。 ほずみさん 浜岡の友人の漫画家ほずみ・みづほ。漫画に度々チョイ役で登場するが、悲惨な目に遭うことも多い。かなりの天然ボケで単行本のあまりページ漫画でその実態が語られている。歯が現在0本で、入れ歯を作ったらしい。十三階段ベムのモデルでもある。[要出典] 丸山 ポパイ(まるやま ポパイ) 累計2000万部超えのヒット作「LOVE ME ヘンダー」で有名な「週刊少年チャンピ王」の看板女性作家。王様からは物凄く腰が低く丁寧に接されている。初登場は『元祖!』321固め。バトルシーンの描写が苦手で、その勉強として十三階段が王様に制裁を受けている所をスケッチしたのをきっかけに十三階段の「弟子」となる。 「LOVE ME ヘンダー」の終了後、十三階段をモデルにした新作「漫画くん」の連載を開始(338固め)。『毎度!』で再登場した時にはスランプに陥って漫画を描けなくなっていたが(32キンポ)、後に元気を取り戻し板崎の臨時アシスタントをしながら復帰を目指している(67キンポ)。マンガにはストイックだが、生活面では明るく屈託のない性格で、先輩アシスタントのイジメやベムの汚部屋も全く気にかけない。 山羊野 あたま(やぎの あたま) 十三階段がアシスタントにいった漫画家。明るさがとりえで、「ロボ姫」という漫画を描いていたが、十三階段に感化(洗脳)され、怪奇漫画家化した。漫画も「人造姫フランケン」という元の明るさを失った漫画になってしまった。 モデルは浜岡の元アシスタントのやぎさわ景一。[要出典] 万田 太郎(まんだ たろう) 十三階段がアシスタントにいった漫画家。ゲロ画の手本を見せるために喉に手を突っ込むが、突っ込みすぎて胃を突き破ってしまった。 万田・α・太郎(まんだ・アルファ・たろう) 声 - 武田一成 春巻のアパートの部屋の隣に住んでいる。彼が主役で登場する回は画風が漫☆画太郎風になる。やたらとアパートの階段から落ちる(他人を落とす)癖がある(43キンポ)。春巻となぜか仲が良く米軍汁、全米汁を春巻にまかなった。 板崎 恵介(いたざき けいすけ) 週刊連載「刀」の作者。筋肉がすごくついている。登場すると空気が歪む。マンションをもち、自身は最上階で活動している。 顔はグラップラー刃牙の作者板垣恵介のパロディだが、服装は垣ママ同様範馬勇次郎が元になっており、背中が隆起すると、「漫画の神様の貌(かお)」がでる。可愛い子には優しく、男(アシスタント)には厳しい性格。 宮田 寿(みやた ことぶき) 週刊少年チャンピ王の新人編集者。メガネをかけたとても可愛らしい女性で、それまで「萌え」と発音することすらできなかった十三階段は彼女の姿を見るや瞬時に「萌え」の発音に成功した。十三階段の編集担当を王様から命じられる。彼が描いた漫画のあまりに酷い出来に厳しい一言を言うつもりがなかなか言い出せない等若干気弱な性格であるが、王様の前では「アレは本当に糞漫画です」と発言したり、最終的に十三階段に跳び蹴りをかましながら漫画を酷評するなど、思い切りの良い一面もある。 神様 十三階段の夢の中に現れた、手塚治虫と思われる人物。十三階段に真顔で「漫画をなめるな!」とありがたい忠告を授けるが、十三階段は手塚治虫の存在を知らないため、全く意味がなかった。それどころか服装などからして自分のマネをしているとまで思いこんでいた。 『元祖!』では、肖像画としてとある漫画家の一室に飾られており、ベムはそこで手塚治虫だということを教えられるが、ベムがあまりにも惨めだったため(および作品自体のオチのつけ方に怒って)密かに涙した。 『あっぱれ!』では、丸山ポパイがベムに見せた写真として登場。ベムはすっかり忘れており、「自分の真似をしている新人」と勘違いした。
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