構造と性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/02 02:10 UTC 版)
一般的なピルムは、木製の柄と鉄製の穂の合成品で、全長はおよそ150センチメートルから200センチメートル、重量はおよそ2キログラムから4キログラムだった。接合部の形状は、嵌め込み型と差し込み型の両方が存在した。鉄製の穂は、全長30センチメートルから60センチメートルで、先端部分は三角形ないし菱形に作られた。時代が進むにつれて穂は細く軽量化されていった。一部の資料には破壊力を増すために鉛製の球が取り付けられたという記述があるが、現在のところそうした形状のピルムは発見されていない。近年の復元実験によれば、ピルムの最大射程距離は約30メートル。ただし、有効射程距離は20メートル以内だという。 復元実験の結果、ピルムの形状は装甲貫通能力を高められるように設計されていることがわかった。穂先の形状が三角形なのは盾を貫通しやすくするためであり、穂が長細くされていたのは貫通後に目標まで到達させるためだった。重たい木製の柄は、貫通力を増すためのウェイトだった。 時代が進むにつれてピルムの穂は曲がりやすくなるように改良されていった。盾を貫通した後に曲がれば、敵はピルムの突き立った盾を放棄せざるをえなくなるからである。盾を失わせれば、ローマ兵は白兵戦を有利に進めることが出来た。また、たとえ地面に落ちたとしても、曲がったピルムは敵によって再利用される心配がなかった。このようにピルムを改良したのはガイウス・マリウスともいわれているが、確実な証拠はない。
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構造と性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 07:40 UTC 版)
車台、交流発電機、沸水装置、炊飯装置、煮汁装置、配水装置、車体と付属品から構成されている。 九四式六輪自動貨車をベースに、シャーシを後方へ50cm延長する改修を加えている。全長5.38m、全幅2.1m、全高2.8m。全重は4,800kgである。ほか、付属品として1,200kgの装備品(配電器具、調理器具一式、濾水器具、修理器具、予備部品)があり、これらの総容積は約10m3であった。 車体上に炊事作業スペースを設けており、外観形状はワゴン車スタイルである。前方に機関を配置、一段高い運転室の背後はそのまま機械室と炊事室を収めるキャビンとなっている。キャビンは鋼材で頑丈なフレームを組み、適宜木材で補強したのち、外側を鉄板、内部をアルミ板で板張りした。内部には運転室と機械室、炊事室が設けられた。運転室の両側と車体後部に出入り口が設けられている。天井には二カ所、大型の通風窓が設けられた。 発電装置は交流発電機を縦型4サイクル、4気筒の水冷ガソリンエンジンで稼働させた。性能は毎分1,500回転で40hpである。交流発電機は開放型回転界磁式の主機、同形式の励磁機が搭載され、主機は出力20kVA、励磁機は出力500Wであった。 電力は配電盤と配電装置によって操作された。配線設備は沸水用に一回路、炊飯用に一回路、車外での炊事作業用に二回路を設けていた。 沸水装置はガソリンを燃料とするバーナーまたは機関余熱利用で水を沸かした。バーナーを使用する場合50l入りの水を30分間で沸かす。燃料は15l入りのガソリンタンクが2個用意された。機関余熱利用の場合は循環ポンプで機関冷却水からの熱を2つの水槽に熱交換し、後もう1つの水槽へこの温水を移して沸騰させた。水槽容量は3つ合計で440lである。 炊飯装置は炊飯棚、炊飯櫃、炊飯コードから構成される。炊飯棚は車体の両側に並べて設置された。3個が3段に置かれ、合計で棚18個を格納した。炊飯櫃は40個が用意された。これは櫃、電極蓋、電極板から構成され、直接通電による過熱で炊飯するもので、1つ当たり25食分を調理する。この炊飯櫃に電気を分配するのは長さ1mの炊飯コードであり、炊飯用コンセントから電極蓋へ接続された。炊飯櫃は長さ57.2cm、幅40cm、高さ21.8cmの木製の箱である。両側面には紐で持ち手が付き、電極のついた極蓋が用意されている。この炊飯櫃の中に水と米を入れ、電極板を挿入して上部から極蓋を覆いかぶせる。極蓋は炊飯櫃にぴったり合うようにつくられており、両端に6カ所の端子が設けられ、隅にソケットがついている。ソケットにコードをつなげて通電すると米と水が抵抗となって発熱し、自動的に炊飯される。 煮汁装置は副食を調理するもので、煮汁櫃10個と投げ込み電熱器6個が用意された。投げ込み電熱器はニクロムシーズ線から熱を発生した。容量は4kWである。煮汁櫃は一つで75食を調理できた。 配水装置はポンプを装備して車外から給水できる。また車内の水槽から沸水缶へ揚水できる。
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構造と性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/31 14:29 UTC 版)
「東京都交通局2500形電車」の記事における「構造と性能」の解説
車体は全面的にバス車体の工法と部品を使用したもので、そのことは、側面の窓が上段Hゴム固定窓・下段上昇式の窓(いわゆる「バス窓」)に良く現れている。その他、外板は重ね合せのリベット留めであったことなど、この時代のバス車体と同一の特徴を持っている。ベンチレーターや前後のバンパーにもバス用の部品を使用している。 主要寸法は2000形とほぼ同一で、車体の前後が絞られているのも同じだが、自重は3 tほど軽量化されている。また、杉並線用としてははじめて前中扉の配置を採用した。前面は2000形の最終グループと同様に、中央窓がHゴム固定の3枚窓だが、窓より上が後方に傾斜しているのは、同時代のバスにも見られたデザインである。 台車は種車のD-10Nの枕ばねをエリゴばねに改造したものを使用した。集電装置は7000形の最終グループと同様にZパンタを採用している。他の形式がすぐにビューゲルに交換されたのに対して、2500形では改軌後までZパンタが使用されていた。速度制御は直接式で、性能も従来通りであり、特に目新しい点はない。
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構造と性能
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「仙台市交通局2000系電車」の記事における「構造と性能」の解説
16m級片側3扉車の4両編成の鉄輪式リニアモーター車両である。最高運転速度は70km/hとしており、将来の5両化の際には2号車(M1)と3号車(M2)の間に電動車(M3)を連結して追加することが可能である。車体は耐食アルミニウム合金製のダブルスキン構造であるが、形材の接合にはレーザMIGハイブリッド溶接と呼ばれる近畿車輛独自の溶接方式を採用している。車体の表面をアルミ合金の地肌色を生かした無塗装ヘアライン仕上げとし、シールによりカラーリングすることで維持管理での塗装工程を無くし環境負荷の低減を図っている。車両の断面積は南北線の1000系と比べて3割程度小さくなっているが、車内空間は2割程度の縮小にとどめており、快適性を確保している。車両前面の前部標識灯は上部に、後部標識灯は下部に取付けられており、両者ともLED照明としている。また、車椅子の人が介助なしでも乗降可能なようにホームと車両床面の段差は1cmとし、ホームと車体との間の隙間は、ホーム側に可とう性があるゴム板を設置して2-3cm内に留めている。
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