棒の間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 15:49 UTC 版)
「密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!」の記事における「棒の間」の解説
パイロット版(サタデーバリューフィーバー時代)から登場。3人が挑戦。2010年6月9日放送分以降は4 - 6人で挑戦する。ゴールデン進出前の名称は「壁の間」だった。 挑戦者は部屋に閉じ込められてゲーム(脱出)開始となる。脱出開始のアラームが鳴ると壁から180cmの「命の棒」が出現し同時に床が無くなっていくため、挑戦者たちは急いでこの棒の上に立たなければならない。棒に乗り遅れてそのまま落下してしまった場合は、その時点でその挑戦者は脱出失敗となる(番組内では「垂直落下」と説明している)。 映像問題が出題され、1人1問ずつ解答していく。ただし出題中は「命の棒」が縮み、正解するまで棒の短縮は止まらない。解答を間違えてもペナルティにはならないため何度でも答えることができるが、それでも分からない場合はパスすることができる。パスは全員で2回まで使用可能。なお、パスする権利があるのは解答者のみで、他の人(例えば2人乗りの棒で後ろの人が解答者のときの前の人)がパスを選択することはできず(但しパスするかどうか解答者と相談することは可能)、解答者がパスするのを他の人が阻止することもできない。答えが分からずパスも使いきっていないからと言って必ずしもパスする必要はなく、そのまま落下してもよく、それによってパスが消費されることもない。また、仲間にヒントや答えを伝えるのは禁止されている。 棒から奈落の底に落下するとその脱出者は脱出失敗となる(正解を言った場合でも正解音が鳴る前に落ちた場合は不正解扱い)。全員の正解数がノルマ(4人以下で挑戦・5人以上での2010年9月29日放送分の2時間SP以降では9問、それ以前の5人以上での挑戦では10問、2010年6月30日放送分の2時間SPでは12問、サタデーバリューフィーバーは8問、土曜時代は7問)に達すると床が元に戻り、脱出成功。 「命の棒」があと50cmになると、「命の棒」の残りゲージがオレンジ色になり、さらに短くなると棒を映しているときに「DANGER」と点滅表示される。 なお、ゲーム開始に先立ってプレゼントとして「トイレのスッポン」が支給される(サタデーバリューフィーバー時代では3本中1本だけ玩具の吹き矢の矢のような小さい吸盤であった)。これを壁の鉄板に押し付けて、体の支えにすることも可能。なお、不注意やミスによりスッポンを落としてしまったり棒に乗る際にスッポンを取り忘れてしまったりする挑戦者もいる。この場合再支給はされないが、余裕がある挑戦者が譲渡するなど、チーム内で共有することは許されている。 4人以上で挑戦する場合は、1本に対して2人が乗る棒も出てくる。その場合1周ごとに解答する人が前後に交互に移っていく。後ろの人に解答権がある場合は早く答えないと自分より先に前の人が落下してしまう。なお、前の人が落下した場合でも棒が停止することはなく、その後も答えられないと自分も落下してしまう。また、前の人に解答権があるときにその前の人が落下した場合は後ろの人に解答権が移動する。この場合でも後ろの人が答えられないと後ろの人も落下してしまう。2人共脱出できれば賞金も2人分となる。 最速解答時間はケンドーコバヤシの1.57秒(2010年6月30日放送分) 最大脱出人数は4人脱出/6人挑戦(2010年7月21日放送分・2010年8月11日放送分) なお、全員脱出は一度もない(2010年9月1日放送分では残り1問で初の全員脱出となるが、これが一転して5人連続落下している)。 棒の長さ最短での脱出は宮川大輔の残り3cm(2010年4月21日放送分、但し、宮川は1問目でパスを使用。パスを不使用での棒の長さ最短での脱出は春日の残り5cm(2010年9月8日放送分))。棒の長さ最長での脱出はピーターの残り94cm(2011年2月16日放送分、この回は味方チームも含めピーター以外が誰も正解できず微か2巡で決着した)。2人乗りの棒の長さ最短は、ほしのあきと濱口優の残り20cm(2010年11月3日放送分)で、前に乗っているほしのが、後ろの濱口の靴を踏んでいる状態だった。ちなみにこの2人がパスを使用、また残りのメンバーは全員落下している(そのため、他のチームメンバーからは『釈然としない』などとコメントされた)。2人乗りの棒の長さ最長は、野間口徹と今田耕司の残り136cm(2011年1月26日放送分)である。 1人での最高正解数は優木まおみの8問(サタデーバリューフィーバー時代)。チームメイトは本村健太郎と八代英輝だったが、本村は前述通り棒にすら乗れずに落下、八代もパスを2回とも消費した上に正解できずに落下、結局優木一人でノルマをすべてクリアした。 漢字イラストQ(1周目、どちらかのチームの1人目の解答者が外国人の場合は2周目) ある物のイラストの、位置や形状、色、材質が漢字に置き換えられて描かれていて、その漢字イラストが何を表しているかを答えるクイズ。形状の場合は漢字自体がその形に変形、色の場合は字の色で表されることがある。また「屋根」「椅子」などといった2文字以上の熟語の場合もある(最長は「二酸化炭素」の5文字)。 日本の漢字に詳しくない外国人の挑戦者には出題されない。その為、外国人の挑戦者が2人乗りの棒で前に付いた場合トリックアートクイズが先に出題される。 トリックアートQ(2周目、どちらかのチームの1人目の解答者が外国人の場合は1周目) 模様の中に隠されている絵を探し、それが何かを答える。隠れているものが絵であるとは限らず、文字が隠れている場合がある。なお、対抗戦ではこのクイズで終了することがあった。 有名人シュレッダーQ(3周目、サタデーバリューフィーバー時代のみ) 有名人の名前が書かれた紙がバラバラに切られた状態を見て誰の名前かを当てる。この問題の一部分は後述の「有名人名前分割Q」に受け継がれている。 有名人顔4分割Q(3周目、土曜時代以降) 2人の有名人の顔を4つに分け、それぞれ2つずつ合成した写真を見て誰と誰が元の有名人かを当てる。解答はフルネームでなくても一般的に知られているあだ名もしくは名字、名前のどちらかでもいい(オードリーの若林さん(若林正恭)、東野さん(東野幸治)、麻里子(篠田麻里子)などと回答しても正解になっている)。なお、たまに名前が出てこなかったり、名前を間違えたりして不正解になることがある(過去、コカドケンタロウが沢村一樹を『沢村かずき』、亮が益若つばさを『若益つばさ』と解答して不正解、そのまま落下した)。 2010年5月26日放送分からは、ヒントとして合成の境目が上下左右に移動するようになった。外国人の挑戦者には外国の有名人の顔が出題される(稀に日本人の挑戦者に対しても出題される)。 ブロックワードQ(4周目以降) デコボコに積み上げられたブロックを真上から見ると、何の単語の形になっているかを当てる。 言葉は原則カタカナで書かれているが、カタカナの判別が困難な外国人の挑戦者に対しては、英語のスペル(アルファベット)で出題される。 有名人名前分割Q(大体は6周目以降だが、稀に出題される) 有名人の名前を1文字ずつ4分割にし、それぞれの破片がシャッフルされた状態を見て誰の名前かを当てる。 2010年6月30日放送分の特番では、棒4本に対して6人が挑戦。ノルマも12問に増やして行われた。パスの回数は、通常と同じく2回。 2010年7月21日放送分以降では3本の棒に対して4人以上が挑戦し、ノルマは4人なら9問、それ以上なら10問となった。パスの回数に変化は無し。ただし、視聴者が参加している場合は5人以上でもノルマは9問となる。 2010年7月28日放送分ではクイズ正解直後の有吉弘行がスッポンを微調整したが鉄板からずれて突如抜け、バランスを崩して落下してしまった。不意のアクシデントではあるが、通常通り失格として扱われた。また村上純も正解してノルマクリアとなった直後、スッポンでバランスを立て直そうとした瞬間、スッポンのゴム部分から柄が抜けてバランスが崩れ、同様に落下してしまった。 2010年11月10日・17日放送分を除くすべての放送で行われた。 なお、奈落の底に落ちるのは演出であり、高く見えるのも合成によるものであり、実際はそれほど高くなく、下も安全な仕様になっている。そのためか、豪快に落下している者(特にレギュラー陣)もいる。 対抗戦ルール 対抗戦にリニューアルされた2010年12月22日放送分の2時間SPから実施。 3チーム対抗戦 2010年12月22日放送分の2時間SPのみ実施。 各チーム代表者2人が挑戦する。各チームごとに乗る棒が1本ずつあり、順番は自由。1巡を1ターンとし、2チーム以上残った場合は続行。1チームを残し他チームが落下した上で、残ったチームがターンをクリアすれば脱出成功となる。勝利したチームには1人脱出につき脱出ポイント1を獲得出来る。パスは1チームにつき1回まで使用可能。 例 3巡目でAチームが、4巡目でBチームが落下して残ったCチームが正解すればCチームの勝利。ただし、残ったCチームも落下してしまった場合は引き分けとなる。 2チーム対抗戦 2011年1月12日放送分から実施。 各チーム代表者3人が挑戦する。また、事実上の最終回となった2011年3月9日放送分(次回予告分も含めれば3月16日放送分)まで毎回行われていた。各チームの棒は2本ずつあり、順番や人数配分は自由。片方が全員脱出失敗し逆転が不可能になった時点で、ターン途中でも残ったチームは脱出成功(勝利)となる。勝利したチームには1人脱出につき脱出ポイントを2ポイント獲得出来る。パスは1チームにつき1回まで使用可能。 例1 1stステージでAチーム1ポイント、Bチーム2ポイント獲得した状況でAチームが全員落下した場合、Bチームは解答せずに勝利・3rdステージ進出が決定する。 例2 1stステージでAチーム1ポイント、Bチーム0ポイント獲得した状況でAチームが全員落下した場合、Bチームは1人でも正解すればその時点で勝利・3rdステージ進出が決定する。ただし、Aチーム・Bチーム全員落下した場合は「棒の間」の結果は引き分けとなり、Aチームの勝利・3rdステージ進出が決定する。 例3 1stステージでAチーム0ポイント、Bチーム3ポイント獲得した状況でAチームは2人以上生き残らないと3rdステージに進めなくなり、2人落下した時点でBチームの勝利・3rdステージ進出が確定する。(負けたチームはこの場合どうなるか不明) その対抗戦ルールで完全勝利を達成したチームも現れている。2011年1月26日放送分のズームインSUPERチームVSロンブー亮チームでのロンブー亮チームの今田耕司、宮川大輔、野間口徹の3人が全員脱出&パス使用なしの完全勝利を達成した。同年3月9日放送の関ジャニ∞チームVSオードリーチームでも関ジャニ∞チームの村上、今井翼、はるな愛の3人も全員脱出&パス使用なしの完全勝利を達成している。また、全員脱出&パス使用済の勝利は、2011年2月2日放送分のイケメンチームVSオードリーチームでのオードリーチームの若林、パンクブーブーの黒瀬純、佐藤哲夫の3人が全員脱出&パス使用済の勝利を達成した。同年3月2日放送分のケンコバチームVSロンブー亮チームでもケンコバチームのオリエンタルラジオの中田敦彦、AKB48の倉持、河西の3人も全員脱出&パス使用済の勝利を達成している。 2011年3月9日放送分の最後に流れた次回予告(3月16日放送予定分)では高田延彦チームの高田延彦が自チームと敵チームの2本の棒にまたがって乗り、相手を威嚇している所が映っていた。この時「キャプテン高田大暴れ!」のナレーションが流れ、字幕でも「大暴れ!」と表示されている。正常な乗り方ではないが、地震で放送中止となったためどのような扱いを受けたかは不明。 なお、このステージは後継番組『TORE!』にて、「崖の間」としてリニューアルされた。また、一時期前述の「漢字イラストQ」も継続されて出題されていた。
※この「棒の間」の解説は、「密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!」の解説の一部です。
「棒の間」を含む「密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!」の記事については、「密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!」の概要を参照ください。
- 棒の間のページへのリンク