松尾寺 (舞鶴市)
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松尾寺 | |
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本堂(2020年4月4日撮影)
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所在地 | 京都府舞鶴市松尾532 |
位置 | 北緯35度29分50.74秒 東経135度28分9.75秒 / 北緯35.4974278度 東経135.4693750度座標: 北緯35度29分50.74秒 東経135度28分9.75秒 / 北緯35.4974278度 東経135.4693750度 |
山号 | 青葉山(あおばさん) |
宗派 | 真言宗醍醐派 |
本尊 | 馬頭観音菩薩 |
創建年 | 伝・和銅元年(708年) |
開山 | 伝・威光 |
正式名 | 青葉山松尾寺 |
札所等 | 西国三十三所第29番 神仏霊場巡拝の道第132番(京都第52番) |
文化財 | 絹本著色普賢延命像(国宝) 木造阿弥陀如来坐像、絹本著色孔雀明王像、絹本著色法華曼荼羅図ほか(重要文化財) 本堂、経蔵、仁王門ほか(府指定有形文化財) |
公式サイト | 京都府舞鶴市 西国第二十九番札所 青葉山 松尾寺 公式ホームページ |
法人番号 | 5130005011875 |
松尾寺(まつのおでら)は、京都府舞鶴市松尾にある真言宗醍醐派の寺院。山号は青葉山。本尊は馬頭観音菩薩。西国三十三所第29番札所。舞鶴市と福井県大飯郡高浜町との境にある「若狭富士」と呼称されている[1]青葉山(標高693メートル)の南山腹の標高250メートル辺りに位置する。毎年5月8日に行われる仏舞は一月遅れの灌仏会、舞儀音楽法要として奉納される。
本尊真言:おん あみりと どはんば うん はった そわか
ご詠歌:そのかみは幾世経(いくよへ)ぬらん便りをば 千歳(ちとせ)もここに松の尾の寺
歴史
寺伝によれば、唐から渡来した威光上人が慶雲年間(704年 - 708年)に双耳峰の青葉山を見て唐の霊験ある馬耳山を起想して登山した。そこで大樹の下に馬頭観音を感得すると、和銅元年(708年)にこの地に草庵を結んで馬頭観音像を安置したという。これが当寺のはじまりであるとされている[1]。
元永2年(1119年)には鳥羽天皇が行幸し寺領4千石を給った。その後、寺坊は65を数えて繁栄している[1]。
その後、度重なる火災にあったが、その都度細川幽斎や京極氏によって復興された。現代の本堂は牧野英成により享保15年(1730年)に修築されたものである[1]。
本尊
本尊馬頭観音坐像は西国三十三所唯一の馬頭観音で秘仏である[1]。西国巡礼の中興の祖とされる花山法皇の一千年忌を記念し、2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて西国三十三所の全札所寺院において「結縁開帳」が行われた。松尾寺本尊の「結縁開帳」は2008年(平成20年)10月1日から2009年(平成21年)10月23日まで行われたが、これは前回の開帳1931年(昭和6年)以来、77年ぶりのことであった。
境内

- 本堂(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。牧野英成により享保15年(1730年)に修築されている[1]。
- 大師堂 - 渡り廊下で本堂と繋がっている。
- 六所神社
- 経蔵(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。
- 地蔵堂
- 鐘楼
- 鳥羽天皇お手植えの銀杏(舞鶴市指定天然記念物) - 元永2年(1119年)に鳥羽天皇が植えたという。
- 庫裏
- 方丈
- 庭園(舞鶴市指定名勝)
- 勅使門
- 宝物殿
- 仁王門(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。
文化財
国宝

重要文化財
- 木造阿弥陀如来坐像 - 快慶作、鎌倉時代。
- 絹本著色孔雀明王像 - 鎌倉時代。
- 絹本著色法華曼荼羅図 - 鎌倉時代。
- 絹本著色如意輪観音像 - 徳治二年(1307年)一山一寧賛。
- 絹本著色終南山曼荼羅図 - 鎌倉時代。
重要無形民俗文化財
- 松尾寺の仏舞 - 松尾寺仏舞保存会。
京都府指定有形文化財
舞鶴市指定有形文化財
舞鶴市指定名勝
- 松尾寺庭園
舞鶴市指定天然記念物
前後の札所
所在地
- 京都府舞鶴市松尾532
アクセス
電車
自動車
脚注
出典
関連項目
外部リンク
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