本編における行動
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作品初期 『戦うボーイ・ミーツ・ガール』から『つづくオン・マイ・オウン』の間、千鳥かなめの護衛任務を受けて都立陣代高校に通うことになる(護衛任務自体は『戦うボーイ・ミーツ・ガール』で解かれている、それ以降は護衛という名目だが事実上敵の目を引き付けるための囮としてつかわれた)。しかし、その経歴ゆえに現代日本の常識が欠落しており、物騒な勘違いにより校内を混乱に巻き込むこともしばしばで、発砲・爆破・ガス騒ぎも一度や二度ではない(ただし長編では一度も校内で発砲したことはない)。なお通学中に愛用する拳銃は小型携帯性と装弾数の多いグロック19。 作中、戦いを通して自分とは別の強さを持つ千鳥かなめに惹かれていき、命令ではなく自分の意思で彼女を守りたいと思うようになる。また、アーバレストとAI・アルに対し、嫌悪感や不信感(原理の明らかでない兵器であるラムダ・ドライバや、高性能なワンオフ機であるアーバレストの兵器としての信頼性の無さ)を募らせていくが、『終わるデイ・バイ・デイ』にて、自身の心情の変化や、アルに“フラグが立った”ことにより、ラムダ・ドライバを意のままに扱う事ができるようになる。同時にアーバレストとアルに対しても信頼を示し、相棒と呼ぶ。 つづくオン・マイ・オウン~燃えるワン・マン・フォース 『つづくオン・マイ・オウン』にて、アマルガムの総攻撃によりミスリルが壊滅、自身も愛機となったアーバレストを破壊されるが、さらわれた千鳥かなめを取り戻すために1人でも戦い、必ず彼女を救い出すことをクラスメイトに誓い、自分が高校生ではないことや戸籍などが全て偽装な事を公表し、学校から完全に去る。ミスリル壊滅により組織的なバックアップを受けられなくなった後の『燃えるワン・マン・フォース』では単独でアマルガムを追い、東南アジアの都市“ナムサク”へと向かう。その後、成り行きでAS闘技場のチーム“クロスボウ”の専属搭乗者となり、この際にナミやレモンと出会う。その後アマルガムの尻尾を掴みかけるが、その際、目の前でナミが射殺され、自らも生死の境を彷徨う。 つどうメイク・マイ・デイ DGSEのエージェントであったレモンと行動を共にし、ボロボロになった体でリハビリに励みながらもアマルガムを追い続ける。そして、レモンの助力もありついにレナードの潜伏先を発見、襲撃するが、米軍の特殊部隊(デルタ・フォースの強襲機兵チームのM9部隊)の登場や、ミスタ・AuのAS部隊によるレナード邸への攻撃、さらにはカリーニンがアマルガムに寝返ってレナードの下にいた事などもあり、かなめと直接再会することはできなかった。しかし、その戦闘中、アーバレストの後継機である新型AS、ARX-8 レーバテインに搭載されていたAI・アルと再会、さらにメリダ島を脱出したクルツやマオ、テッサ達とも再会・合流する。また、かなめとは無線で会話をし、オープン回線であるにも拘わらず、互いの気持ちを確認し合い、必ずかなめのもとに行くことを約束する。 せまるニック・オブ・タイム ミスリルの仲間達と再会し、世界各地に散らばった元ミスリルの人間たちとの合流を進めていく。モスクワに潜入したレモンとレイスから得られた情報に基づき、極東のオムニ・スフィア実験施設“ヤムスク11”へと向かい、その道中でかつて救出したウィスパードであるクダン・ミラと再会する。ヤムスク11では部下と最深部へ向かっていたレナードと遭遇、施設内外で戦闘が繰り広げられるが、レナードからこの世界の仕組みとウィスパードが普通の生活に戻る方法が世界を改変するしかないことを聞かされ、レナードを殺すのを躊躇ってしまう。そしてレナードと別れた後ついにかなめとの再会を果たすが、この時すでにかなめは「ささやく者」にその肉体を乗っ取られており、テッサと共にかなめに射殺されるが、その際に無意識にウィスパードの力を発揮して時空改変が為されたため助かった。カリーニン達の追撃もあり、かなめの後を追う事が適わなかった。 ずっとスタンド・バイ・ミー レナードとかなめ(ソフィア)の計画を阻止する為、メリダ島に配置されたAS部隊に対してフル装備のレーバテイン単身で突入する。全周波数帯通信でかなめ(ソフィア)やレナード、カリーニンを挑発した後、自らの技能を最大現まで発揮し、敵の迎撃部隊を突破していく。そしてレナードの駆るベリアルと三度対峙。不可視の矢を放つアイザイアン・ボーン・ボウに苦しめられるが、テッサから教えられた「ある言葉」により心理的なダメージを与えた上で『妖精の羽』で『ラムダ・ドライバ』を無効化した状態で『デモリッション・ガン』を使用、不意を付いてダメージを与えることに成功する。その後、レーバテインをも囮に使っての白兵戦でベリアルを撃破。戦いの最中、作戦の失敗を悟ったカリーニンがかなめを連れ去ろうと画策するがこれを奪還し、核弾頭が迫る中でカリーニンとの決着をつけ、最期を看取った。しかし、それによってメリダ島からの脱出は不可能となり、着弾までの数分間、ミラに渡されたメモリーチップに記録されていた陣代高校のクラスメイトの動画メッセージを見て、「死にたくない、帰りたい」と願い、涙を流した。最終的に、自我を確立したアルが単独でのラムダ・ドライバ起動に成功し、核爆発から生き残る。 その後、調査に訪れた米軍にレーバテインごと回収され、沖縄の在日米軍基地に監禁された。その後はカリフォルニアに移送される予定だったが、自力でアルを奪取し脱走。ちょうど救出に来たクルツたちにアルを託すと、卒業式が行われている陣代高校へ向かい、遂にかなめと再会。学校中が見守るなか、メキシコでのキスの約束を果たした。 フルメタル・パニック!アナザー 直接的な登場シーンは無いが、宗介の引き起こした数々の騒動が伝説になっているなど、宗介の影響を強く感じさせられる。 また明言はされていないものの、小野寺孝太郎によって高校を卒業していないことが明かされた。その他、クルツとマオの娘であるクララが「TT」と「セガール」への応援要請を提案する場面があるが、「セガール」の現在の暮らしを尊重したクルツの意向により却下された。また短編において、かなめと結婚して子供が生まれたことが語られている。 シンデレラ・パニック 本編とは関係ない短編『シンデレラ・パニック!』(短編集1巻に収録)では、シンデレラに登場する魔法使いに扮した。極秘の魔法使い協会「ミスリル」から恵まれない人々の多角的支援のため派遣されたとのこと。このエピソードで宗介は魔法のパンツァーファウストを用いてシンデレラ(千鳥かなめ)を舞踏会に参加させ、脱出支援を行った後、次の任務のため西へと旅立っている(なお、宗介は下士官の魔法使いなので、テレポートなどの高尚な魔法は使えないらしい)。買い物リストに手榴弾やアサルトライフルが書かれていたり、都市迷彩のローブを身にまとっている、偽造招待状無しに場内へ潜入しシンデレラの支援工作を行うなど、ファンタジー風の世界観の中でも戦争ボケぶりを発揮し、異様な存在となっている。
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