本作品における魔族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:50 UTC 版)
「仮面ライダーキバ」の記事における「本作品における魔族」の解説
世界各地の伝承として残るモンスターの原型となった生物の総称。全部で13種類おり、厳密には、「生物のライフエナジーを種族によって異なる方法で捕食し、異なる起源を持つ地球上に生息する知的生命体」の総称である。太古の昔にファンガイアが魔族の頂点に立つために世界制覇を掲げ、他の種族に侵攻が行われた。その際にファンガイアによる大殺戮や人間の増加や環境の変化により棲家を追われて、僅かな生き残りを残して根絶してしまっている種族が多く存在するも、中は利害関係の一致でファンガイア族と同盟関係の種族や降伏して隷属関係となり、根絶から逃れることができた種族も存在する。他の種族同士の交配は可能である。 ファンガイア族 闇夜の世界を支配するヴァンパイアの一族。この世に存在する13の魔族の頂点に君臨する最強の種族である。上記を参照。 キバット族 蝙蝠に似た体形を持つ小型のモンスター族で人間以上に知能が高いとされる。「魔皇力」と呼ばれる魔族の潜在能力を引き出すコントロールに長けた種族で、ファンガイアの鎧のコントロールに使われていることが多いため、ファンガイア族とは同盟関係である模様。一様にプライドが高く、キバットバット家やモトバット家などの名門の家系が数多く存在する。特に本作品に登場するキバットバット家はファンガイアよりキバの鎧を直接体内に封じられ、装着の最終決定権を持つ。 ウルフェン族 狼男の伝承を残す種族。月の満ち欠けによって力のボルテージを上げ、その俊足を生かしたスピード戦では他の種族に勝る。ファンガイアと同じくライフエナジーを主食とする。元来は野生的な狩猟民族であり、群れで行動することが多く、同族間の結束力が強い。チェックメイトフォーのルークによってガルルを除くウルフェン族は根絶されている。 マーマン族 世界中に半魚人の伝承を残す種族。日本では河童の伝承を残している。主に湿地帯や人里離れた水域に生息し、他の生物のライフエナジーを糧とする。非常に視力が良く、水中活動力にも陸上活動力にも長けている。また、他の魔族と比べて非常に長命な種族であり、中には1000歳に届こうかという個体も存在した。この種族にはメスが存在しないという大きな特徴を持ち、後述のマーメイド族とは共生関係にある。何らかの理由によりファンガイアによって根絶され、バッシャーだけが生き残っている。 フランケン族 他の種族より歴史が浅い種族。1700年代に生まれたフランケンシュタイン博士が作り出した人造人間フランケンシュタインの怪物を始祖とする。培養によって種を増やすことが可能で、交配能力を得ることに成功した後は徐々にその個体数を増やしつつあったが、ファンガイアによって種は根絶され続け、今ではドッガだけが生き残っている。知能はあまり高くないが、純真無垢で仲間に対しては恩義を尽くす性格を持つ。全ての魔族の中で最も腕力に長けた種族で、その剛腕はファンガイアでさえ脅威に感じたほど。 ドラン族 世界各地に竜の伝説を残す竜の一族で、グレートワイバーン、ガオーラ・ドラン、ゴルディワイバーン、エルドラゴンなど様々種類が存在する。性質は非常に凶暴で、その強固な皮膚はファンガイアによって度々武器や鎧の素材にされたり、戦闘用の魔獣や移動要塞として使われた。キャッスルドランやタツロットがそれにあたり、ファンガイアのキバの鎧やレジェンドルガのアークの鎧の一部に使われているのがドラン族の皮膚である。基本は凶暴な魔獣の種族であるが、タツロットの元になるゴルディワイバーンなどの特異な例では高い知能と他種族とのコミュニケーションをとる能力を持つために、魔皇力の制御キーとして転用された場合がある。 レジェンドルガ族 劇場版に登場。どの種族とも違う形体と種族間の統一性のない外見を持ち世界中に残る様々なモンスター伝承を残す異形の種族。人間の悲鳴を聞くことを至上の喜びとしており、仮面ライダーアークをロード(王)として崇めている。他の種族を洗脳、奴隷化して同族へ転化させて数を増やす特性を持つ。ファンガイア族よりもさらに高次の存在だと自負し、この世の支配者となろうと目論んで太古の昔にファンガイアと大戦争を繰り広げたが、最後にはダークキバの手によりほぼ全滅した。 マーメイド族 設定のみで、作中に該当するキャラクターは存在しない。大きな尾びれと人間に似た上半身を持ち、世界中に人魚の伝承を残す種族。メスのみで構成された種族で、交配には共棲関係であるマーマン族が必要となる(遺伝上は完全な水棲種族で陸上の生活ができないマーマン族)。ファンガイアによる侵攻から逃れるも、19世紀に人間によって狩られ、かなりの数が減少している。その上マーマン族が滅びかけているために滅亡の危機に曝されている。 ゴースト族 設定のみで、作中に該当するキャラクターは存在しない。肉体を持たない霊魂のみの存在で、他生物へ憑依して災いを起こす精神生命体の種族。肉体を持たぬゆえに個体での戦闘は不可能で、何かしらに憑依することで人間や他の種族に接触し、そのライフエナジーを吸う。 ギガント族 設定のみで、作中に該当するキャラクターは存在しない。世界各地に巨人や雪男の伝承を残す身の丈が10メートルにものぼる巨人の一族。サイクロップス、イエティなど様々な種が存在し、一様には高地や雪山になどに潜み生活している。滅多に遭遇することがない種族であるが、3WAによってギガント族イエティクラスの個体が捕獲され、この個体の持つ冷気属性と巨大な爪の力を転用して仮面ライダーレイが開発された。このことや、目撃される個体が未だ確認されることからもわかるように、他の種族同様にファンガイアの侵攻を受けたと思われるが、種の根絶には至ってない模様。 ホビット族 設定のみで、作中に該当するキャラクターは存在しない。ギガント族の対極に立つ小人の種族で、成長しても身長10cm程度にしかならない。人畜無害な種族で、主に森林に生息して自給自足の生活を営む。争いを好まない完全なる平和主義民族で、ファンガイアの侵攻を受けた際も即時に投降し、隷属することで種の根絶は逃れている。 ゴブリン族 設定のみで、作中に該当するキャラクターは存在しない。極めて獰猛で好戦的な鬼の種族。同族間での争いが絶えず、常に戦いの対象となる敵を求め探している。他種族の肉を食らい、その骨をコレクションする嗜好を持つ極めて残忍な性質を有する。その性質ゆえか世界制覇に乗り出したファンガイア族と最初に対立した種族であり、死闘を繰り広げたが、サガの鎧を纏った初代キングとチェックメイトフォーが率いたファンガイアの軍勢により、種を根絶された。 人間族 ファンガイアが最後の根絶対象としていた種族。最も異質な種族であり、他の魔族と比べて寿命が短く身体能力も劣るにもかかわらず、多くの知識や文化などを生み出しており、生物としての本能を優先する魔族たちと違い、生物の本能よりも愛や勇気など精神論を説き平和を謳うという特徴を持つ。一方で、種族間の統一性がなく、クラスの違いを人種として考えている。その結果、多彩な言語を生み出し、国を造り、種族間の愛憎や欲望から争いを引き起こしながらも、13の魔族の中で最も生息範囲を広げており、個体数においては他種族を凌駕している。その異質ぶりから、一見すると魔族で無いように見えるが、その実は他の動植物などの生命体の命(=ライフエナジー)を糧にしているため、本質的には他の魔族とは差ほど変わらない。また、他の魔族との交配によって、魔族の力を備えた子を産むことも出来る。彼らの生み出した社会や文明は、自分たちが魔族に属していることや、他の魔族の存在さえも忘れてしまうほどに膨れ上がり、その他の種族はその社会に同化して生活をしている。基本的に他の魔族たちからは無力な「ライフエナジー」を得るための餌として見られているが、闇の世界で跋扈するファンガイアなどの存在に気付いた一部の人間たちは、ファンガイアに対抗するために「素晴らしき青空の会」や「3WA」などの組織を結成して人知れず戦いを繰り広げている。ほとんどのファンガイアは、自分たちより遥かに劣る、ライフエナジーを得るための餌としてしかみていないが、一方で、人間の生み出した文化に惹かれる者や、同化して暮らす間に恋愛や友情などの感情を持つファンガイアがおり、これなどがファンガイア内の造反者となり、完全根絶の妨げになるという現状に陥っている。現代では余りにも多くなりすぎた上、強力な兵器を数多く生み出し、さらには自らを滅ぼす兵器さえも生み出しているため、迂闊に戦争を起こせば泥沼の争いとなったり、逆に駆逐されてしまうという危険が発生するだけでなく、最悪の場合星そのものを滅ぼしかねないため、ファンガイアたちは人間を滅ぼさずに管理を行うという考えにシフトした模様。
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