本作品に登場するゾンビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:50 UTC 版)
「WORLD WAR Z」の記事における「本作品に登場するゾンビ」の解説
本作品に登場するゾンビは、ウイルス性の未知の病気に感染して凶暴な姿へ変貌した人間の死者である。感染者の肌は灰色へ、体液は黒い膿のようなものへとそれぞれ変化し、知能は完全に失われている。脳を破壊されない限りは首だけになっても血管運動によって動き続け、冬に凍り付いても春には雪解けとともに活動を再開する、さらには全身が炭化しても動き続けるなど非常に頑丈であるが、動きは鈍く走ることはできない。後述の体液のために深海底を歩くことも可能で、着底していた094型原子力潜水艦に群がり、乗員を驚愕させている。 空気感染はせず、感染者に噛まれることによって感染する。感染してから発症するまでの時間は個人差があるものの、遅い場合は2〜3日かかるため、感染者が難民に紛れ込んだり治療法を求めて先進国に密入国すること、さらには臓器移植のために闇取引されていた臓器の中に感染者のものが混入していたことが、全世界へゾンビが広まる原因となった。人間は感染者を見分けることはできないが、イヌは嗅覚で感染者を見分けることができる。人間以外の動物がゾンビ化することはないが、ゾンビの肉は有毒であり、動物が口にすると死に至る。 体液の粘性がタールのように高く変化しているため、爆発によって肉体がバラバラになったり突発性神経外傷を起こすことはなく、肉体が砲弾片で切り裂かれてバラバラになったり炎上しながらでも突進してくるため、MLRSや榴弾砲、航空兵器による砲爆撃はほとんど意味をなさず、有効な方法は遠距離からアサルトライフルによって頭部を打ち抜くか、近距離戦で頭部を破壊するしかない。APFSDSの直撃も貫通して穴を開かせるのみで、全く効果がない。 作中での呼称はゾンビ、ザック、グール、G、食屍鬼、グンタイアリ(日本での呼称)など。また、ゾンビ化の症状は実態が明らかになる前には「アフリカ狂犬病」と呼ばれていた。 なお、映画版では『28日後...』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』に登場するような「走るゾンビ」であるなど、設定が変更されている。詳細はワールド・ウォーZ#あらすじを参照。
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