地質時代史とは? わかりやすく解説

地質時代史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 09:24 UTC 版)

シベリア大陸」の記事における「地質時代史」の解説

25年前古原生代シデリアン)、シベリアカナダ楯状地グリーンランドと共に北極大陸英語版)を構成する古いクラトンとして存在していた。 11年前中原生代ステニアン)、シベリア超大陸ロディニア大陸一部だった。 7.5億年前新原生代クリオジェニアン)、ロディニア大陸分裂してローレンシア大陸英語版)と前ゴンドワナ大陸分かれはじめたシベリアは前ローレンシアの一部になっている。 6億年前新原生代エディアカラ紀)、前ローレンシア大陸南部超大陸パノティア大陸一部となった。 5.5億年前エディアカラ紀)、パノティアはローレンシア大陸バルティカ大陸シベリア大陸分かれた古生代カンブリア紀(~4.8億年前)まで、シベリア大陸独立した大陸だった。 オルドビス紀(~4.5年前)に現れ陸上植物が、デボン紀(~3.6年前)までに森林形成するまでになった進化生物学では、南半球ゴンドワナ植物群に対比して北半球アンガラ植物群が三畳紀にかけてこの地域占めたとされ、後の石炭層を形成した石炭紀(~3億年前)、シベリア大陸は小大陸カザフスタニア衝突しアルタイ山脈形成したペルム紀(~2.51億年前)、シベリアカザフスタニア西からバルティカ大陸衝突し超大陸パンゲア誕生した。このときの衝突ウラル山脈形成されている。現在もこれより東側アジアシベリア認識されている。 この時代シベリア大陸貫いてマントル起源とする溶岩である洪水玄武岩大規模に噴出し面積にして700km2覆い体積にして400km3玄武岩堆積させた。これは現在発見されている洪水玄武岩としては最大規模である。シベリア・トラップ呼ばれ現在の中央シベリア高原大部分にあたる。噴出によってこの地域ダイヤモンドや金、白金パラジウムなどの貴金属もたらされ鉱床となったまた、噴出発生した大量火山ガスがこの時代起きた生物大量絶滅一因となったとする説があるが、噴出との関連絶滅までの機序については未解明部分多く定説至っていない。大量絶滅によって海洋含めた地球上生物相大きく変化してしまい、これをP-T境界呼び古生代終焉する。 中生代ジュラ紀(~1.45億年前)、パンゲア超大陸分裂してゴンドワナ大陸ローレンシア大陸2つ大陸分裂広大なテチス海形成される大陸には南側から北東運動する海洋プレートイザナギプレート衝突しており、この境界北東から南西延び多数断層褶曲山脈生じている。タンルー断層安徽省から山東半島遼東半島などを含む)、シホテアリン山脈台湾島西日本にある現在は東西延び中央構造線もこの時代形成されている。 白亜紀(~6,600万年前)、ローレンシア大陸徐々に2つ分裂し北米大陸ユーラシア大陸形成された。 一方この頃シベリア地域粘土質海底を持つテチス海延長浅海もしくは内陸の浅い塩湖淡水湖で、気候温暖だったことから多く生物生息した。この時代生物遺骸有機物源として頁岩中に取り込まれ、または岩塩層で封じられ現在のカスピ海沿岸から西シベリアチュメニ油田など)、カザフスタントルクメニスタンウズベキスタンキルギス中国新疆ウイグル自治区エニセイ川流域東シベリアにかけての広範囲大規模なガス田油田地帯形成されている。 新生代暁新世(~5,600万年前)、ゴンドワナ大陸反時計回り動いて分裂開始大西洋が南から開き始める。 イザナギプレート活動鈍化し新しく形成され太平洋プレート北西への運動卓越するようになるこの影響天皇海山列北西向きに変わる。カムチャツカ半島には海溝沈み込んだ海底火山要因と見られる活火山存在する)。 始新世(~3,390万年前)、インド亜大陸アラビア楯状地ユーラシア大陸南部アジア大陸衝突この影響ユーラシアからアムール・プレート分かれはじめ、アルタイ山脈西側バイカル湖形成始めている。またカフカース山脈ザグロス山脈パミール高原ヒマラヤ山脈チベット高原横断山脈からマレー半島に至る広大な地域造山活動が始まる(ヒマラヤ造山活動)。この北側にあったかつてのテチス海外洋から切離され低地として残され乾燥により緩やかに化しカスピ海(約550万年前~)やアラル海などが古代湖として残ったシベリア大陸北極海沿岸は、最終氷期ではベーリンジア呼ばれる平原広がりアラスカまでつながる陸地だった。ローレンタイド氷床英語版)からの乾燥風で氷河発達しなかったと見られ、ここを人類通ってアメリカ大陸進出したとされる。 現在東シベリア一部北極圏に入る高緯度にあり、北半球寒極になっているシベリア大陸南西側を除く大半永久凍土とその上を覆うタイガ北部ツンドラ人間生活するには過酷な環境となっている。 近年になり資源開発進みはじめている。タイミル半島やその東のラプテフ海沿岸海中から新たな金・石炭・石油鉱床が見つかっている。しかしノヴォシビルスク諸島からさらに東の東シベリア海沿岸は、駐留者の生活困難に加えて輸送陸上海上とも)、通信電力といった開発必要な基本インフラさえも整備難しく、現在もほぼ未開発である。 温暖化により積雪増え永久凍土凍らないために溶出脱水進み地盤不安定化沈下バタガイカ・クレーターなど)による施設破損樹林枯死乾燥化などが深刻になっている。 将来仮定されている予測2.5億年後、パンゲア・ウルティマ超大陸形成されシベリア地域亜熱帯置かれる。 4億年後、パンゲア・ウルティマ分裂しシベリアユーラシア一部へ残る。

※この「地質時代史」の解説は、「シベリア大陸」の解説の一部です。
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