地質時代のタイムスケール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 16:47 UTC 版)
「地質時代」の記事における「地質時代のタイムスケール」の解説
地学では、ヒューマンスケール(人間的尺度)とは大きく異なった地質時代の長さ(時間)を直感的に理解するために、地質時代を1年や1日の帯グラフ(左図)やパイチャート(右図)に割り当てて表示する手法がしばしば採用される。 地質時代のタイムスケール 帯グラフの割合はICSのv2013/01による。 パイの割合は古い時代区分によるもので、最新の左図の割合とは異なる。詳細は図の解説を参照。 以下に、46億年を1年に見立てた帯グラフ(左図)を解説する。46億年を365日で割ると、1日は1260万年、1時間は52万5千年、1分は8752年、1秒は146年に相当する。人生70年は0.5秒弱である。対して宇宙の年齢は3年に相当する。 先カンブリア時代(322日) 元日に地球が誕生し、1月5日に月が分離。2月17日にかけて、原始海で化学反応により生命の素が出現する。以降6月初旬にかけて細菌や古細菌が誕生し、藍藻が出現。6月から11月中旬にかけては、藍藻が繁栄して酸素濃度が急上昇し、同時に大陸が形成される。11月19日以降が顕生代で、質と量においてある程度の化石情報があり、いわゆる“見える”時代である。 顕生代(約43日) 生物多様化(カンブリア爆発)が起こり、11月26日には生物が陸上へ進出。12月15日から26日にかけて恐竜の時代、続いて哺乳類の時代。 新生代(約5日) 鳥類・哺乳類が繁栄する。12月27日ごろから霊長類(サル目)の適応分散(進化)が始まる。29日ごろヒト上科とオナガザル上科に分岐、31日の午前6時ごろヒト族とゴリラ族へ分岐、正午ごろヒト亜族とチンパンジー亜族に分岐。 第四紀(約5時間) 大晦日の夜7時にヒト属(Homoと呼ばれる人類の祖先)が現れ原人-旧人-新人と適応分散した。20時半ごろにジャワ原人、23時42分ごろミトコンドリア・イブ、午前零時3分前にネアンデルタール人が絶滅。ギザのピラミッドが作られたのが23時59分30秒ごろで、西暦2000年は最後の13.7秒に相当する。
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