副砲・対空装備等とは? わかりやすく解説

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副砲・対空装備等

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 01:47 UTC 版)

ノースカロライナ級戦艦」の記事における「副砲・対空装備等」の解説

アメリカ海軍戦艦副砲弩級戦艦フロリダ級から超弩級戦艦コロラド級に至るまでMarks 7~9, 14,15 12.7cm(51口径)速射砲」を採用しており、また、高角砲は「Marks10,11,13,17 12.7cm(25口径)高角砲」を採用していた。しかし、本級からアメリカ海軍船体小型化するために副砲と高角砲役割一元化して武装重量を減らす試みを採った。 本級以前アメリカ戦艦では主砲塔間に挟まれ船体中央部の広い範囲ケースメイト配置副砲配置し、その空いた場所に高角砲設置するのが列強海軍では普通であったが、この場合副砲は広い射界有するものの、高角砲艦橋煙突など上部構造物に射界阻まれ効果的な対空射撃行えない恐れがあった。そこで副砲高角砲役割兼任させて解決させよう試みたのである新設計の両用砲として「Mark 12 12.7cm(38口径両用砲」を採用した。この砲は発射速度毎分1215発、仰角85度・俯角15度広範囲指向できた。最大射程重量25kgの砲弾仰角45度射距離15,903m、最大仰角で高度11,887mまで届かせることが出来る優秀砲である。なお、この砲は厳密に言えば砲塔ではなく連装式の砲架の上対機砲弾防御の45mm装甲でできたカバー被せているだけである。また、副砲砲身38口径既存51口径よりも短く感じるが、これは当時モーター性能では、装甲施した砲塔長砲身大砲載せて戦闘機追従できる高出力のものを開発するのが困難であった事が理由のひとつで、意図的に砲身短く設計していた。これを二本煙突両脇内側に3基、外側に2基の方舷5基の計10基を搭載した。この配置により前後方向最大8門、左右方向最大10門が指向でき、対空火力見れば排水量クラスでは最大といえるもので、後継艦もこの配置採用しているので一つ完成型といえる。 他に対空火器としてMark 2 28mm(75口径)四連機関砲を4基、近接対空防御用に12.7mm単装機銃12丁装備していた。更に1942年エリコン20mm(70口径)機銃と12.7mm機銃追加装備が行われたが、第二次世界大戦当時には28mm機関砲旧態化していたため、スウェーデンボフォース社製「40mm(56口径機関砲」への更新が行われた。この40mm四連機関砲10搭載したが、更に15基にまで増強された。

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副砲・対空装備等

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/04 14:34 UTC 版)

ライオン級戦艦」の記事における「副砲・対空装備等」の解説

副砲は「キング・ジョージ5世級」と同じく1940年採用された「Mark I 13,3cm50口径両用砲」である。この砲は発射速度毎分7 - 8発、仰角は+70度/-5度、最大射程仰角45度射距離21,397 m、最大仰角で高度14,935 mで、カタログデータでは優れるが実際の所は砲の俯仰角速度旋回速度が普通の平射砲塔大差なく、ドイツ空軍急降下爆撃機への対処困難だった砲弾装填人力であったが、水上砲戦での威力重視したため砲弾重量36,3kgもあり(日米の12.7cm砲弾で約25 - 28kg、動力装填式のフランス13cm砲弾でも32kg)速射性阻害していた。これは重量40,8kgまでならば人力速射が可能であると言う間違った見解に基づき弾薬形式砲弾と装薬一緒通常動力装填式に多い)にした為、人力での装填作業継続困難にしたのである。 他に対空火器として英国軍艦に広く採用されている「1930年Mark8 ポムポム砲(pom-pom gun)」を八連装四連銃身上下配置)で装備するのは前級と変わらないが、これを4基から6基へと増載した。装備型式は1番煙突両脇に4基を、残り2基を後部艦橋後部後ろ向き並列配置した。この砲は口径が40mmと一見、強力そうだが有効射程短く弾道特性も悪いために実際中々当らなかった。さらに、射撃中に弾体薬莢分解して頻繁に詰まり起こすと言う悪癖持っていた。 主なデータではマレー沖海戦による「プリンス・オブ・ウェールズ搭載ポムポム砲一基だけで12回も故障起こし、もう一基も8回も射撃中止陥った特徴的なのはイギリス海軍懇意にして開発した17,8cm 20連装ロケット砲通称:UP, Unrotated Projectile)でこれは、円筒状のロケット弾に無数の爆雷詰めておき、規定の高度でカバー外れて尾部落下傘付けた爆雷適度な散布界持って展開するという画期的な兵器であった。しかし、実戦での効果においては不明である。 Mark I 13,3cm50口径両用砲(写真シリウスのもの) ポムポム砲(写真ロドネーのもの)

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副砲・対空装備等

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 01:31 UTC 版)

キング・ジョージ5世級戦艦」の記事における「副砲・対空装備等」の解説

キング・ジョージ5世級の副砲ネルソン級両用砲開発要求に間にあわなかった苦い経験から、キング・ジョージ5世級は設計当初から高角砲兼用するように開発進められた「1940年型 13.3cm(50口径高角砲」を採用している。この砲の発射速度毎分7~8発、砲身の上下角仰角70度・俯角5度最大射程仰角45度射距離21,397 m、最大仰角75度で高度14,935 mまで届くという性能であった。この副砲連装砲塔収められカタパルトを境に前向きに背負い式に2基、後向き背負い式に2基の片舷4基ずつ計8基を舷側配置した。しかし、カタログデータでは優れるが実際の所は砲塔旋回速度砲身上下させる速度が普通の平射副砲塔と大差なく、急降下爆撃機対処困難だった軽量化のために装填人力であったが、水上砲戦での威力重視したため砲弾重量は36.3kgもあり、速射性阻害していた。 さらに、キングジョージ5世級に装備されたHACS対空レーダー測距儀またはレーダーからの情報をもとに高角砲管制する機械式コンピューターであるが、プリンス・オブ・ウェールズ装備していたもの改良前の古いタイプ性能劣っていた。 近接対空火器としてイギリス艦艇広く採用された「1930年Mark VIII 4cm(39口径ポンポン砲」を8連装平4連装銃身上下配置したもの)砲架で4基搭載した。この機関砲口径が4cmと大きいが、有効射程短く弾道特性も悪いために有効ではなかった。さらに、射撃中に弾体薬莢分解して頻繁に詰まり起こしやすいという欠点持っていた。マレー沖海戦によるプリンス・オブ・ウェールズ搭載ポンポン砲は1基だけで12回も故障起こし、もう1基も8回も射撃中止陥った特徴的なのは、イギリス海軍開発しネルソンにも装備された「17.8cm20連装ロケット砲英語版)(通称:UP, Unrotated Projectile)」である。これは円筒状のロケット弾に無数の爆雷詰めておき、規定の高度でカバー外れて尾部落下傘付けた爆雷適度な散布界持って展開するという兵器であった2番主砲塔上に1基、3番主砲塔上に並列で2基、艦尾甲板上に1基の計4基が搭載された。実際戦闘では展開速度航空機速度付いていけず、充分な戦果得られないまま早期撤去されて4cmポンポン砲を増載した。 後にアメリカから供与されボフォース 4cm(56口径対空機関砲エリコン社製2cm76口径機銃スペース明け渡した艦尾甲板上のキング・ジョージ5世の17.8cm20連装 UP ロケット砲。 17.8cm UP ロケット弾を運ぶキング・ジョージ5世水兵1942年アイスランドのセイジスフィヨルドで撮られキング・ジョージ5世2番砲塔上のUP ロケット砲撤去して代わりに4cm8連装ポンポン砲換装し、20mm機関砲18門を搭載していた。

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副砲・対空装備等

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:18 UTC 版)

ヴァンガード (戦艦)」の記事における「副砲・対空装備等」の解説

副砲キング・ジョージ5世級と同じく1940年採用された「Mark I 13.3cm(50口径両用砲」であるが、新型砲塔であった。この砲を連装砲塔収め旋回角度は160度で発射速度毎分9発、仰角70度で俯角5度最大射程仰角45度射距離21,397 m、最大仰角で高度14,935 mで、カタログデータでは優れるが実際の所は砲身の上下す速度旋回速度が普通の平射砲塔大差なく、ドイツ空軍急降下爆撃機への対処困難だった砲弾装填人力であったが、水上砲戦での威力重視したため砲弾重量は36.3kgもあり(日米の12.7cm砲弾で約25~28kg、動力装填式のフランス13cm砲弾でも32kg)速射性阻害していた。これは重量が40.8kgまでならば人力速射が可能であると言う間違った見解に基づき弾薬形式砲弾と装薬一緒通常動力装填式に多い)にしたため人力での装填作業継続困難にした。しかし、対水上砲として見れば速射能力平射砲比べて速く有効な副砲呼べるものである。 他に対空火器として英国軍艦に広く採用されている「1930年Mark8 ポムポム砲pom-pom gun)」ではなくスウェーデンボフォース社製「4cm(56口径機関砲」を採用している。この砲は重量0.89kgの機関砲弾を高度7,160m先まで飛ばすことが出来た。これを六連砲架10基、連装砲架で2基、単装砲架で9基計73門を装備した

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