副砲・高角砲、その他の備砲について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 15:40 UTC 版)
「アルザス級戦艦」の記事における「副砲・高角砲、その他の備砲について」の解説
副砲は軽巡洋艦エミール・ベルタン(ラ・ガリソニエール級軽巡洋艦)にも採用された1935年型 15.2cm(55口径)砲を採用した。性能は重量54~58.8 kgの砲弾を最大仰角45度で26,960 mまで届かせることが出来るこの砲を3連装砲塔に収めた。俯仰能力は仰角75度、俯角8.5度で、装填角度は俯角5度から仰角15度の間である。旋回角度は船体首尾線方向を0度として中央部砲塔が左右175度、舷側砲塔は左右150度の旋回角度を持つ、主砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に電力で行われ、補助に人力を必要とした。発射速度は毎分5~8発である。 高射砲は同じく新設計の1930年型 10cm(50口径)高角砲を採用した。13.5kgの砲弾を仰角45度で15,900 m、14.2kgの対空榴弾を最大仰角80度で高度10,000mまで到達できた。旋回と俯仰は電動と人力で行われ、左右方向に80度旋回でき、俯仰は仰角80度、俯角10度であった。発射速度は毎分10発だった。これを船体中央部に間隔を空けて片舷6基12門を搭載する。他に高角砲の射界をカバーする役割として計画時に1925年型オチキス37mm(50口径)機関砲を連装砲架で16基32門、1929年型13.2mm(50口径)機銃を4連装砲架で16基装備する計画であった。
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