ヨウ素とは? わかりやすく解説

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ヨウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 08:17 UTC 版)

テルル ヨウ素 キセノン
Br

I

At
53I
外見
金属光沢のある黒色固体、気体は紫色
一般特性
名称, 記号, 番号 ヨウ素, I, 53
分類 ハロゲン
, 周期, ブロック 17, 5, p
原子量 126.90447
電子配置 [Kr] 4d10 5s2 5p5
電子殻 2, 8, 18, 18, 7(画像
物理特性
固体
密度室温付近) 4.933 g/cm3
融点 386.85 K, 113.7 °C, 236.66 °F
沸点 457.4 K, 184.3 °C, 363.7 °F
三重点 386.65 K (114 °C), 12.1 kPa
臨界点 819 K, 11.7 MPa
融解熱 (I2) 15.52 kJ/mol
蒸発熱 (I2) 41.57 kJ/mol
熱容量 (25 °C) (I2) 54.44 J/(mol·K)
蒸気圧斜方晶系
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 260 282 309 342 381 457
原子特性
酸化数 7, 5, 3, 1, -1(強酸性酸化物
電気陰性度 2.66(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 1008.4 kJ/mol
第2: 1845.9 kJ/mol
第3: 3180 kJ/mol
原子半径 140 pm
共有結合半径 139±3 pm
ファンデルワールス半径 198 pm
その他
結晶構造 斜方晶系
磁性 反磁性[1]
電気抵抗率 (0 °C) 1.3×107Ω⋅m
熱伝導率 (300 K) 0.449 W/(m⋅K)
体積弾性率 7.7 GPa
CAS登録番号 7553-56-2
主な同位体
詳細はヨウ素の同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
123I syn 13 h ε/γ 0.16 123Te
127I 100 % 中性子74個で安定
129I trace 15.7×106 y β- 0.194 129Xe
131I syn 8.02070 d β-/γ 0.971 131Xe

ヨウ素(ヨウそ、沃素、: iodine)は、原子番号 53、原子量 126.9 の元素である。元素記号I。あるいは分子式が I2 と表される二原子分子であるヨウ素の単体の呼称。

ハロゲン元素の一つ。分子量は253.8。融点は113.6 ℃で、常温、常圧では固体であるが、昇華性がある。固体の結晶系は紫黒色の斜方晶系で、反応性(酸化力)はフッ素塩素臭素より小さい。にはあまり溶けないが、エタノールやヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。これは下式のように、ヨウ化物イオンとの反応が起こることによる。

説明図 ヨウ素の生産量と輸出量
  2002年輸出金額 ($) 2002年生産量(トン)
チリ 447,612,776 10,500
日本 195,847,819 6,100
アメリカ合衆国 51,136,966 1,700
ベルギー 137,773,860 -
その他 43,569,769 1,300
875,941,190 19,600

化合物

ヨウ素と水素の化合物(ヨウ化水素)は強酸性を示す。

ヨウ素のオキソ酸

ヨウ素のオキソ酸は慣用名を持つ。次にそれらを挙げる。

オキソ酸の名称 化学式 (酸化数) オキソ酸塩の名称 備考
次亜ヨウ素酸
(hypoiodous acid)

外部リンク

ハロゲン間化合物
フッ素 塩素 臭素 ヨウ素 アスタチン
フッ素 F2
塩素 ClF ClF3 ClF5 Cl2
臭素 BrF BrF3 BrF5 BrCl BrCl3 Br2
ヨウ素 IF IF3 IF5 IF7 ICl I2Cl6 IBr IBr3 I2
アスタチン AtCl  AtBr  AtI At2?




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