もんめとは? わかりやすく解説

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もん‐め【×匁/文目】

読み方:もんめ

尺貫法重さの単位。1匁は1貫の1000分の1で、約3.75グラム真珠取引などに用いられる

江戸時代秤量貨幣である銀貨単位。金1両は銀5080匁。唐の開元通宝銭が渡来し標準とされ、1文の目方を1文目呼んだことによる

[補説] 「匁」は国字平成22年2010常用漢字表から削除人名用漢字追加された。


(もんめ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 16:24 UTC 版)

(もんめ)(記号:mom)には、以下の二つの用法がある[1][2]


注釈

  1. ^ 江戸時代初期鋳造と考えられている加賀花降銀は量目100匁だが、「百目」と表記されている。『日本貨幣収集事典』p81.
  2. ^ 銀貨の「分」との混同を避けるため、金一分を「一歩」と書いて区別する場合もある(草間(1815).
  3. ^ 長さの基本単位は「尺」でありこれを十割として同様に0.1割が1分である。寸は尺の補助単位で1割に相当する
  4. ^ 天秤による質量の実測値。両替屋の天秤は主に丁銀・小玉銀の質量を計る目的のものである。
  5. ^ 『新稿 両替年代記関鍵 巻二考証篇』は「二百"九十"匁四分九厘」と記しているなど誤植による異同がある。
  6. ^ 明治4年5月10日(1871年6月27日)太政官布告第267では、「銭」の異体字である「戔」を用いている。

出典

  1. ^ 『広辞苑』「匁」p2209.
  2. ^ a b c 『廣漢和辞典 上巻』「勹部-匁(1410)」,p416.
  3. ^ a b c d e 『国史大辞典』「匁(重量単位)」, p920.
  4. ^ a b c d e f 『国史大辞典』「匁(銀貨の単位)」, p920.
  5. ^ a b c 『国史大辞典』2巻「銀目」, p697.
  6. ^ a b 小泉(1974), p345.
  7. ^ 小泉(1974), p220-222, 345.
  8. ^ 計量単位令別表第6 項番4、「真珠の質量の計量、もんめ、キログラムの〇・〇〇三七五倍」
  9. ^ a b c 花野韶「貨幣から見た匁の変遷」2008年
  10. ^ 大内家壁書 13/32コマ”. 国文学研究資料館. 2018年2月12日閲覧。
  11. ^ a b 三上(1996), p29-30.
  12. ^ 小葉田(1958), p78.
  13. ^ 両替年代記(1933), p200-202.
  14. ^ 草間(1815).
  15. ^ 三上(1996), p213-215.
  16. ^ a b c 桜井信哉(1996)、「江戸時代における貨幣単位と重量単位 : 大黒作右衛門の「匁」の名目化=貨幣単位化意図を事例に」『社会経済史学』 1996年 62巻 4号 p.486-511,568, doi:10.20624/sehs.62.4_486
  17. ^ a b 明治大正財政史(1939), p11-12, 138-146.
  18. ^ 小泉(1974), p358-359.
  19. ^ 小泉(1974), p220, p345.
  20. ^ 笹原(2007), p91.
  21. ^ 計量単位令別表第6 項番4、「真珠の質量の計量、もんめ」
  22. ^ 計量単位規則別表第4 真珠の質量の計量、もんめ、mom
  23. ^ mace NOUN3 OED Oxford English Dictionary, mace is of multiple origins. Either (i) a borrowing from Dutch. Or (ii) a borrowing from Malay., Etymons: Dutch maes; Malay mas.
  24. ^ Weights and Measures Ordinance”. The Law of Hong Kong. 2012年1月28日閲覧。
  25. ^ "Weights and Measures" in The Miners' Pocket-book.
  26. ^ 小泉(1974), p220-222.
  27. ^ 小泉(1974), p255-256.
  28. ^ 田谷(1963), p124.
  29. ^ 三上(1996), p123-124.
  30. ^ 小葉田(1958), p119.
  31. ^ 田谷(1963), p125.
  32. ^ 小葉田(1958), p169-173.
  33. ^ 草間(1815), p822.
  34. ^ 三上(1996), p30.
  35. ^ 『新収 日本地震史料 第三巻 別巻』, p316.
  36. ^ 鹿野嘉昭「銭匁勘定と銭遣い : 江戸期幣制の特色を再検討する」『經濟學論叢』第61巻第1号、同志社大學經濟學會、2009年7月、19-60頁、CRID 1390572174867023872doi:10.14988/pa.2017.0000012474ISSN 0387-3021NAID 110008613809 
  37. ^ 東京大学経済学部, 経済学研究科所蔵の古貨幣コレクション
  38. ^ a b 石原(2003), p170-187.
  39. ^ 田谷(1963), p464-465.
  40. ^ 久光(1976), p159.
  41. ^ 両替年代記(1933), p260-261.
  42. ^ 明治財政史(1905), p317-319.
  43. ^ 瀧澤・西脇(1999), p154-155.
  44. ^ 鹿野嘉昭「いわゆる銀目廃止について (岩橋勝教授記念号)」『松山大学論集』第24巻第4-2号、松山大学総合研究所、2012年10月、221-246頁、CRID 1050001338457913088ISSN 0916-3298NAID 110009632143 
  45. ^ Iwata1979.
  46. ^ 小泉(1974), p355-356.
  47. ^ 西脇(2001).
  48. ^ 田谷博吉「江戸時代貨幣表の再検討」『社会経済史学』第39巻第3号、社会経済史学会、1973年10月、261-279頁、doi:10.20624/sehs.39.3_261ISSN 0038-0113NAID 110001215475  p.23-24 より
  49. ^ 青山(1982), p89.
  50. ^ 三上(1996), p66-68.
  51. ^ 小葉田(1999), p84-87.
  52. ^ a b 久光(1976), p201-207.
  53. ^ 明治四年法令全書 明治4年5月10日 太政官布告第267(新貨條例)、コマ番号151/514、p.229、日本量目、一戔、三七五六.五七四ミリガラム 三.七五六五七四ガラム
  54. ^ 小泉(1961), p.50
  55. ^ 明治四年法令全書 明治4年9月13日 太政官布告第462号、コマ番号210/514、p.346、「違算ノ廉及ヒ衍文モ有之ニ付左ノ通更正相加ヘ候事」、日本量目ガラム「ゲレイン」比較表ノ内 ガラム、三七五六五七四 → (最後の2桁が)二一 と訂正されている。
  56. ^ 小泉(1961), pp.50-51
  57. ^ 法令全書.明治24年 法律 p.2 コマ番号9/609 「第二條 度量衡ノ原器ハ(中略)分銅トス(中略)分銅ノ質量四分ノ十五ヲ貫トス」、p.6 コマ番号11/609 「第五條 匁 三.七五000グラム」、国立国会図書館デジタルコレクション
  58. ^ 小泉(1961), pp.65-66
  59. ^ a b 度量衡令 付表
  60. ^ a b c 単位の辞典.
  61. ^ WEIGHTS AND MEASURES ACT (CHAPTER 349) THIRD SCHEDULE Section 40 CUSTOMARY WEIGHTS


「匁」の続きの解説一覧

もんめ(日本の計量法上の名称)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 17:08 UTC 版)

「匁」の記事における「もんめ(日本計量法上の名称)」の解説

匁は真珠質量の単位として商取引上、国際的に使われているので、日本計量法において、「真珠質量計量」にのみ使用することが認められている法定計量単位である。これは真珠日本特産品であったことによるのである。この場合単位名は平仮名表記の「もんめ」であり、漢字表記の「匁」ではない。その単位記号は"mom"と定められている。「もんめ」は英語などでは"momme"と綴られている。なお、国際単位系においては、「もんめ」の単位認められていない

※この「もんめ(日本の計量法上の名称)」の解説は、「匁」の解説の一部です。
「もんめ(日本の計量法上の名称)」を含む「匁」の記事については、「匁」の概要を参照ください。

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