です
「です」は、基本的に名詞(体言)、形容動詞、一部の副詞や助動詞などに付く。「なのです」のように助詞や助動詞に付く言い方もある。
「です」の活用形
「です」の用例
判断や断定を示す一般的な使い方。「です」の語源
「です」という表現そのものは江戸時代より前からあるが、当時は特殊な場面でのみ用いられる表現であり、現在のように一般的な丁寧表現として扱われるようになったのは江戸末期から明治以降であるとされている。「です」という言い方の由来は諸説あり、特定されているわけではないが、「でござります」「であります」あるいは「でそう(で候)」といった言い回しが省略されたものと考えられている。
「でございます」から「です」と省略されたのだとしたら、さらに「っす」と略されるのは必然的な流れなのではないかとも思える。
「多いです」(「形容詞+です」の用法)
形容詞の終止形に「です」を付けて叙述する言い方は、比較的新しい語法であるが、一概に誤り・不自然とは言い切れない。とはいえ自然な表現とも言い切れない。「形容詞+です」型の表現は、具体的な表現によって使われ方や浸透の度合いが異なる。すでに違和感なく受け入れられている例もあれば、いまだに強い違和感を感じさせやすい表現もある。
「嬉しいです」「楽しいです」などの例は比較的多く使われており、ほぼ受け入れられている表現といえる。
「面白いです」「興味深いです」などは、多く使われているが、ぎこちなさも残る。
「多いです」「少ないです」は、人によってはかなり不自然と感じられる。しかし昨今では用いる人も多い。今後だんだんと受け入れられてゆくものと予想される。
「暑いですね」や「いかがですか」の場合、これは形容詞ではなく形容動詞に「です」がついた語形であり、通常の「です」の用法に該当する。
「です」と「ます」の使い分け方
「です」と「ます」は主たる機能が異なる。「です」は主に体言に付き、「ます」は主に用言に付く。「ます」には「断定」のような文意を左右する意味合いは特になく、単に丁寧の意味を加える表現である。「です」と「ます」は互いに適用箇所が異なり、かつ丁寧表現としての扱い方は同等であるため、「ですます調」と総称され、同じ文章の中で併用される。
敬語表現としての「です」の扱い
「です」および「ます」は「丁寧語」と区分されることもある。
丁寧語はいわゆる「敬語」の一種で、主に「尊敬語」および「謙譲語」と対比される言語表現の区分である。
尊敬語は、相手を高みに位置づけることで上下関係を示し、相手への敬意を示す表現方法である。
謙譲語は、自分を低みに位置づけることで上下関係を示し、相手への敬意を示す表現方法である。
丁寧語は、社会的身分の上下とは別に、丁寧な(ぞんざいでない)表現で文章を構成することにより、相手に敬意を払って発現していることを示す表現方法である。
です
[助動][でしょ|でし|です|です|○|○]体言、副詞、形容詞、一部の助動詞の連体形、助詞「の」に付く。「である」「だ」の丁寧表現で、相手に対して改まった気持ちを表す。
「その少女(むすめ)はなかなかの美人でした」〈独歩・牛肉と馬鈴薯〉
2 (「なのです」「のです(んです)」の形で)説明する意または強く決意を表明する意を表す。「かれが犯人なのです」「正しいと考えたからしたのです」
3 (間投助詞風に用いて)語調を強める意を表す。「そのことはですね、さっきから説明しているじゃないですか」
「爰元(ここもと)にかくれもなき大名です」〈虎明狂・秀句傘〉
[補説] 未然形は活用語の終止形にも直接付く。3は終止形だけにみられる用法で、各種の語に付く。「です」の語源については、「で候」「でおはす」「でございます」「であります」など諸説ある。「です」は室町時代以降の語で、能・狂言では、大名・奏者・鬼・山伏などの名のり言葉で、近世では、男伊達(おとこだて)・遊女など限られた人物、特殊な場面に多く用いられる言葉であった。一般に丁寧語として使われ、諸活用形を用いるようになったのは江戸末期・明治期になってからである。
デス【death】
デス【DES】
です
出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 03:49 UTC 版)
発音(?)
- です
例外的に文末においても母音無声化が生じる。文末以外では基本的な規則に準じる。この語で言い切るもので、疑問文や方言で語尾を上げて発音する場合は母音もはっきりと発音される。
助動詞
です
- 「だ」の丁寧語。名詞、用言および用言に準ずるもの、一部の助詞に接続する。「だ」と同様に用言の連体形に「の」または「ん」を伴う形で接続することができるが、形容詞や形容詞的助動詞の連体形、形容動詞や形容動詞的助動詞の語幹には「の」「ん」を伴わずにもつく。
- (口語, 文頭) そうです。ねやよ、よね、かなどと共に用いるか、「でしょ(う)」などの形で用いる。
- ですよね。
- でしたかね。
活用
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|
でしょ | でし | です | (です) | ○ | ○ | 特殊型 |
派生語
参照
- ます
助詞
「です」の例文・使い方・用例・文例
- 私の母は言語学者です
- ということは私たちは同い年ということですね
- Apr.はAprilの略語です
- だいたい7時ごろです.正確には7時2分前です
- 留守中いい子でいるんですよ
- 君は彼が言ったことが本当だと認めたのですか
- ごめんなさい,グラスを割りました.そのつもりはなかったのです
- あなたにいらしていただければありがたいのですが
- あなたと同意見です
- これが規則ですからそれに従って行動してください
- 給料は直接銀行振り込みです
- 預金口座にお金を入れたいのですが
- 決定を下す前に事実をよく知らなければだめです
- あの人とお知り合いですか
- スミスさんなら私の知り合いです
- 彼の作品を知っているといってもほんの少しです
- これがごく最近私の蔵書に加わった本です
- 紀元前30年から紀元20年までは50年間です
- もう1点付け加えてもいいですか
- これが私の電子メールアドレスです
「です」に関係したコラム
-
株式相場のアノマリーとは、日本の経済や景気、企業の業績などとは関係なく起きる、理屈の上では説明のつかない株価の変動のことです。次は株式相場のアノマリーの一例です。▼1月の株高正月休みを終えて再び機関投...
-
FXやCFDの標準偏差チャネルとは、線形回帰線から一定の標準偏差分を乖離した直線のことです。標準偏差チャネルは、線形回帰線からプラスに乖離した直線と、マイナスに乖離した直線の2本の線を描画します。下の...
-
株式のインターネット取引ができる証券会社の一覧です。次の表は、2012年6月現在の日本国内のネット証券の一覧です。ネット証券は、インターネットを通じて株式の売買が行える証券会社のことです。一般的には、...
-
株式相場で用いられる高値とは、ある期間での一番高かった株価のことです。また、安値は、一番安かった株価のことです。また、高値、安値を付けた日は大商いの取引になったり、相場の転換点であったりすることがあり...
-
ETFや株式の取引をするために証券会社に口座を開設した際や取引の際にはさまざまな費用がかかります。ここでは、どのような費用があるのかをまとめてみました。▼取引手数料ETFや株式を売買した時に発生する費...
-
FXやCFDの平均足スムースドとは、平均足を平滑化したローソク足のことです。平均足は通常のローソク足よりも平滑化されたように見えますが、平均足スムースドではさらに平滑化されたローソク足の並びになります...
- >> 「です」を含む用語の索引
- ですのページへのリンク