うさぎ道場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 04:15 UTC 版)
摂津 正雪(せっつ まさゆき):使用刀・黒札(くろふだ) うさぎ道場の門弟。志乃の兄。伍助の先輩であり義理の兄。作事方同心。 年齢22歳、身長約六尺一寸(182cm)。冷静で飄々とした性格。伍助に助言をする兄貴分的な存在。女好きで、よく茶屋(遊里)に通っているが、意外と妹思いな面もある。めんどくさいことは苦手でとことん避けようとする。また、親を早くに亡くしていることから料理も得意である。酒にはあまり強くないらしく、たまに酔っ払った姿がみうけられる。根本が善人で仲間想いなため憎めない人物。 かつて「ヒグマ道場」の門弟時代は寝る間も惜しんで人一倍の努力を繰り返していたが、剣の才能には恵まれず長い間一度も勝利することができなかった。そのことは自分が一番よく知っており、その後突如うさぎ道場を辞めると切り出したのも、己の才能のなさゆえに仲間に迷惑をかけることを嫌ってのことだった。しかし千代吉や薄雲に後押しされ、ケジメをつけるために鰐渕が企画した手合せに参加、その後再びうさぎ道場に戻った。後に流人の一人・鳳との試合で人生初の勝利を収めることになる。前述通り剣の才能は無いが、毎日行っていた鍛錬に裏打ちされた筋力は大人2人を軽々持ち上げる。 「黒札」は清比人がうった摂津の刀。巨大な黒刀で、重量感があるため扱いづらい。闇雲に振り回しても当たらないため、筋力以上に『相手がどこを攻撃してくるか』を予測する洞察力が必要となる。 うさぎ道場が講武館に勝ち、時代が明治へと変わったときには薄雲と結婚しており、二人で飲み屋を営んでいる。 名字はブライアン・セッツァー、名前は由井正雪に由来する。 千代吉(ちよきち):使用刀・七菜鍬(なななしゅう) うさぎ道場最年少の門弟。七菜(ななな)村出身の少年。 年齢12歳、身長約五尺三寸(158cm)。うさぎ道場にて一番門下生である。行き倒れて餓死寸前だったところを加代に助けられ、そのまま村に住み着き若くしてナナガミの神官を務める。村のトラブルを解決してもらうため伍助に弟子入りしたが、解決後も伍助のことを慕っている。うさぎ道場に入門する前からナナガミへのお供え物を盗賊などから守ったりするなどしていたため腕は最初の頃からなかなかのものであった。伍助、摂津、マロとの絡みはよく見られるが、穂波や風間と話をする機会は比較的少ない。マロとは一番絡みが多く、道場でも試合をするのはマロとするのが一番多い。語尾に「っス」をつけるのが癖。伍助曰く「一番まともそうな弟子」。実際真面目で純粋な性格であり、それ故伍助に代わって仲間たちを鼓舞する場面もよくみられる。志乃には「ちよっち」と呼ばれている。試合の時は鍬を模した竹刀を使用する。 ナナ菜の味に関しては、千代吉も最初に口にした時から「不味い」と思っていた。しかし、命の恩人である加代の手前もあり言えずにいたようである(もっとも、加代も不味いと言っていた)。七菜村でのトラブルの後も、たまにだが特殊な効果を持つ「七菜シリーズ」を登場させている。 「七菜鍬」は清比人がうった千代吉の刀。一見すると鍬のようだが歯の部分が刃になっており(備中鍬に近い)、土を掘るのに適している。普通の鍬としても使用可能。 うさぎ道場が講武館に勝ち、時代が明治へと変わったときには加代となな菜酒造を営んでいる。摂津の飲み屋にも酒を卸している。七菜流鍬術(なななりゅうしゅうじゅつ)石雨(いさめ)鍬で地面を削り、土の中の固い石を相手にぶつける技。適当に地面を削っているわけではなく、畑仕事に精通し土を見る目を持つ千代吉だからこそ可能な技。 土竜隠(もぐらがくれ)地面に無数の穴を掘り、様々な場所から相手をかく乱・攻撃する技。 風雲七菜城(ふううんなななじょう)七菜流鍬術奥義。地中に巨大な土の城を築き上げる。どのように相手を攻撃するかは不明。 本間 魯山(ほんま ろざん) 使用刀・天掌絶刀羅神元(てんしょうぜっとうらしんがん) うさぎ道場の門弟。大名本間家の嫡子。通称・マロ。 年齢17歳。眉毛が異様に短い。極度の無口で、天然な所も持ち合わせている。しょっちゅう剣の構え方が変わる。志乃には「マロマロ」と呼ばれている。いつもは埋立地や墓地にいるらしい。身長が異様に低く、登場回数を重ねるごとにどんどん小さくなっていった。摂津曰く、「人間かどうかも怪しい」とのこと。 本間流剣術を体得し、母・おりうを喜ばせた存在として、弟・良成の憧れの存在でもある。集団でかかってきたヤマネコ道場勢を一気に蹴散らすほど強い。自由な交流を望んでうさぎ道場に入門した。大名家の嫡子なので自分の言うことが全て命令だと受け取られてしまうのを恐れ、喋ることを控えていた。喋る時もほとんど聞こえないような音量で喋る(解説うさぎの説明が入るほど)だが、怒ると普段からは想像もつかない大声で怒鳴りつける。ただし手紙では自分の思いをしっかりと表現することができ、敬語などの文法・句法も完璧である。尾牙鰆流の行書を好んでいる模様。「ちゅるーん」という擬音と共に他人の懐の中に滑り込む術も持っている。現在、本間家の屋敷には帰っておらず、うさぎ道場を寝所代わりにしている模様。ゴミ捨て場をあさって食事を済ませたり、道端で大道芸じみたことをして食費を稼いだりしている。 「天掌絶刀羅神元」は清比人がうったマロの刀。刀身が剣先ほどしかない極短い刀である。そのため慣れないと攻撃が当てづらいという欠点があるが、縦方向に回転して突進することで、絶大な破壊力を生み出す。また、刀身、鍔共に非常に硬いため、小柄なマロにとっては体のいい盾となる。 うさぎ道場が講武館に勝ち、時代が明治へと変わったときには良成としゃちほこ財閥を興し成功している。少しは喋るようになったらしい。獄殺本間流剣術(ごくさつほんまりゅうけんじゅつ)蛇活疾歩(だかつしっぽ)獄殺本間流剣術奥義の一つ。文字通り蛇のように素早くしなやかに動く移動術で、前述の「ちゅるーん」はこの技。他の「くるくるー」と回転したり、「ぶんぶーん」と両手で刀を振り回したりする技もこの剣術であるという。 螺旋漆黒(らせんしっこく)スズメ戦でマロが編み出した新奥義。従来の横回転ではなく縦回転での突進技で、天掌絶刀羅神元との相性も重なり高い威力を誇る。 螺旋絶無(らせんぜつむ)スズメ戦でマロが編み出した新奥義。突進の勢いで壁を蹴る事により、あらゆる方向から螺旋漆黒を出し続ける技。 穂波 多助(ほなみ たすけ) うさぎ道場の門弟。異名は「神速の居合い」 年齢16歳、身長約五尺五寸(165cm)。摂津正雪の頼みで入門する。恋愛には奥手。モチ肌。「女の子みたい」と言われたことがある。志乃からは「ほなみん」と呼ばれる。 生まれて一度も髪結所に行ったことがないらしいが、町で喧嘩を吹っ掛けてきた相手に、わざと髪にかするように見切ることで、それを調髪代わりにしている。 講武館の元門弟。当時、百舌九と戦って惨敗している。その後は講武館の門弟たちの傍若無人ぶりに業を煮やし、自ら門弟を辞めた。「講武館に入ってよかったことは、羽織を貰えたことだけ」と漏らしている。うさぎ道場が講武館に勝ち、時代が明治へと変わったときには仕事が自由に選べるようになったため同心になった。 風間 反蔵(かざま はんぞう) うさぎ道場の門弟。 年齢19歳、身長約六尺三寸(190cm)。摂津正雪と縄のれん(居酒屋)で会い、道場に入ってほしいと頼む彼の態度に感嘆し、入門する。伍助のことを「伍っさん」と呼ぶ。自分にしかわからないような言葉をよく使う。記憶力は悪い。天然の面があり、一度寝ると何があってもなかなか起きない。志乃からは「風(ふー)さん」と呼ばれる。ガラは悪いが友情を大事にする性格で、一度交わした約束を破ろうとしたり嘘をつこうとすれば仲間であろうと烈火のごとく怒る。幼い頃いじめっ子に独楽を盗られたことがきっかけで強くなることを目指した。七菜酒を愛飲している。 一応刀は携えているのだが、戦闘では専ら素手で戦う。そのため、清比人からも「(刀は)あるだけジャマ」と言われた。本人曰く「風間流合気道」なのだが、単なるケンカ殺法にしか見えない。 うさぎ道場が講武館に勝ち、時代が明治へと変わったときには用心棒となっている。長髪で全身傷だらけ、筋骨隆々になっている。
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