しゃちほことは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > しゃちほこの意味・解説 

しゃち‐ほこ【×鯱】

読み方:しゃちほこ

想像上の、似た海獣。頭は虎(とら)に似て背に鋭いとげがあり、尾は空に向かって反り返る

城などの屋根大棟(おおむね)の両端につける1かたどった金属製・瓦製などの飾り物火よけまじないとされ、鴟尾(しび)が、後世、形を変えたものともいわれる。しゃち。

[補説] 「鯱」は国字


鯱(しゃちほこ)

棟飾り瓦の一つの形をしている。頭は竜のようで、背上に鋭い刺を持つ想像的海魚で、海にすむことから防火効き目があるという。しゃちとも言い鴟尾発展したのである魚形棟飾り中国では宋時代あらわれるが、日本では室町時代から登場している。インドマカラ影響があったものと言われている。
初期には仏閣使われていたが、桃山時代からは城の天守閣多用されるようになった
名古屋城金の鯱が有名で、これは高さ258cm、重さ1215kg。使われている18金重さは43.4kgとなっている。


(しゃちほこ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 21:12 UTC 版)

(しゃち)は、姿はで頭は、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物。また、それを模した主に屋根に使われる装飾・役瓦の一種である。一字で(しゃちほこ)・鯱鉾とも書かれる。江戸時代の百科事典『和漢三才図会』では魚虎(しゃちほこ)と表記されている[1]


  1. ^ 寺島良安 『和漢三才図会』7巻 島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注 平凡社東洋文庫〉、1987年、181頁。
  2. ^ 三浦正幸著『城のつくり方図典』小学館 2005年
  3. ^ パンフレット「松江城」松江城山公園管理事務所
  4. ^ 平凡社編『新版 日本史モノ事典』平凡社、2017年6月21日、40頁。ISBN 9784582124293 


「鯱」の続きの解説一覧

「しゃちほこ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「しゃちほこ」の関連用語

しゃちほこのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



しゃちほこのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
愛知県陶器瓦工業組合愛知県陶器瓦工業組合
Copyright (C) 2024 愛知県陶器瓦工業組合 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鯱 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS