横浜エフエム放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 07:55 UTC 版)
概要
周波数・空中線電力は、大山局(秦野市)の84.7MHz・5kWで、小田原中継局(80.4MHz・100W)、磯子中継局(87.0MHz・100W)がある。インターネットを利用して番組をサイマル配信するサービスである「radiko」に参加している。コールサインはJOTU-FM。
放送区域は公式ホームページ上では放送対象地域の神奈川県の他、東京都及び千葉県の全域、埼玉県、茨城県、静岡県、栃木県、群馬県、山梨県の各一部としている[4]。
首都圏では1970年(昭和45年)4月26日のエフエム東京開局、1985年(昭和60年)10月1日のエフエム群馬の開局以来の新しい民放FM局。「Fヨコ(エフヨコ)」と親しまれ、大きなブームを巻き起こした。開局当初から全国FM放送協議会(JFN)には加盟せず、独自の番組制作を行うという画期的な試みを最初に行った局でもある[注釈 2]。
1990年(平成2年)10月、日本のFM局では初となる、ニューヨーク、5th Aveに支局も設けるなど、洋楽編成に積極的だった。
開局当時のキャッチフレーズは「右へ数センチで、夏です」だった。当時は、アナログスケール(目盛り)を見ながらダイヤルを回して周波数を合わせる、アナログ選局のラジオ受信機が主流だった。このことから、「既存FM局(NHK横浜FM・81.9MHz、NHK東京FM・82.5MHz、FM東京・80.0MHz)[注釈 3]から右側へ(周波数の高い方へ)数センチメートルまわして、夏=燃える若者のイメージのFM横浜を受信しましょう」という意味合いを持たせたもの[5][注釈 4]。
1993年(平成5年)10月、社屋を中区山下町の産業貿易センタービル3階から、西区みなとみらいの横浜ランドマークタワー10階に移転し、同時にこれまでの「FM横浜」から「ハマラジ」(「YOKOHAMA RADIO」の略)へと愛称を変更。番組編成も大きく変え、第二の開局と銘打ち、女優の小橋めぐみが出演したテレビCMなどで大々的に宣伝した。
「ハマラジ」が浸透しなかったためか、開局10周年を迎える1995年(平成7年)4月1日に「Fm yokohama 84.7」、日本語表記は片仮名の「FMヨコハマ」へ愛称を戻し[注釈 5]、現在に至る。現在の愛称に変更された際に制定されたシンボルマークは、葛飾北斎作の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』の絵の波飛沫に「FM」のロゴを組み合わせたものである。
ジングルにはいくつかのバージョンがあるが、いずれも統一されたメロディーを基にしている。ステーションIDジングルとニュース、交通情報(TRAFFIC REPORT)、気象情報(WEATHER INFORMATION)のBGMは1995年(平成7年)4月、2006年(平成18年)4月および2020年(令和2年)4月にそれぞれ一新されている。現在のジングルのベースは「Only one, Only you "Fm yokohama" Eighty-four point seven.」と歌っている。
2004年(平成16年)の道路交通法の改正以降、交通情報の終わりやスポットCMで、運転中の携帯電話の操作をやめるよう運転中のリスナーに呼びかけている。また、各番組でもパーソナリティー(DJ)から同様の注意がある。また、2007年(平成19年)の同法改正以降は、スポットCMで各番組のパーソナリティーが飲酒運転撲滅を訴えており、NACK5とBAYFM(首都圏民放FM局)と合同でキャンペーンを行っている。
2013年(平成25年)6月24日をもって、県内一部地域の難聴取解消のため横浜市の円海山から秦野市の大山山頂付近へ送信所を移転した。しかしながら旧送信所周辺(横浜市磯子区・金沢区・横須賀市の各一部)に難聴取区域が発生したため、2015年(平成27年)11月8日より磯子区内に中継局が設けられた[2][3]。
注釈
- ^ 本表記は1995年4月1日以来用いられ、1985年12月20日から1993年9月30日まではFM横浜と表記している。
- ^ 横浜エフエム放送が開局した1985年(昭和60年)は、6月に三重エフエム放送、10月にエフエム群馬と既存のFM局と良好受信エリアが半分以上重なるFM放送局が開局したが、これらの局はジャパンエフエムネットワークの支援を受け既存局との差別化を行なっていた。
- ^ 当時はNACK5、BAYFM、J-WAVEやコミュニティ放送局は開局前。当局よりも周波数の高い関東のFM本局は、NHK浦和(現さいたま)FM・85.1MHzが唯一であった。
- ^ 当局より4年後に大阪府で開局したFM802では、逆に既存局(FM大阪:85.1MHz、NHK大阪FM放送:88.1MHz)より周波数が低い80.2MHzだったことから、似たような意味合いで「左へひねらんかい!」というフレーズが開局当時に使われていた。
- ^ 愛称変更時のキャッチフレーズは、「FM Yokohama Returns」。変更告知でも「FM yokohamaがパワーアップして帰ってきました」とコメントした。
- ^ 2023年4月に「ライバーハウス presents 真夜中無人島」より改題
- ^ a b 1987年8月2日、『湘南ミュージックスカイウェイ』の石田紀子(当時26歳)の出演の最終回にデモ飛行を行っていたところ、ヘリの操縦ミスにより茅ヶ崎の海岸へ墜落。この事故で石田とプロデューサーが死亡したため、番組は打ち切りとなった(なお、後任は斉藤仁子が担当する予定だった)。
- ^ 当局でのネットは2017年9月までだったが、その後も番組自体は2018年3月まで放送。
出典
- ^ a b c d e 横浜エフエム放送株式会社 第39期決算公告
- ^ a b c d e 横浜エフエム放送株式会社のFMラジオ中継局に予備免許
- ^ a b c 2015年11月8日(日)より磯子中継局(87.0MHz)を開局(横浜エフエム放送)
- ^ FM yokohama会社情報
- ^ Fm yokohama 「STATION BREAK vol.8」より
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、302頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2016』コーケン出版、2016年11月25日、309頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、261頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、282頁。
- ^ 【トピックス】FMヨコハマ 6/24(月)より大山へ送信所を移転
- ^ 横浜エフエム放送プレスリリース 2013.6.19 (PDF)
- ^ https://x.com/okashinakotoba/status/1712459115816178017
- ^ “まいどあり〜。”. Fm yokohama 84.7 (FMヨコハマ 横浜のFMラジオ 周波数84.7MHzの放送局). 2024年3月24日閲覧。
- ^ “旬!SHUN!ピックアップ”. Fm yokohama 84.7 (FMヨコハマ 横浜のFMラジオ 周波数84.7MHzの放送局). 2024年3月24日閲覧。
- ^ “プジョー508/ボルボV60クロスカントリー ゲスト:桂伸一さん 第317回 6月1日放送”. FMヨコハマ. 2019年12月1日閲覧。
- ^ “「めっちゃラジオ」番組終了について”. Fm yokohama. 横浜エフエム放送株式会社 (2023年2月8日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ “Fm yokohama、うどん店酷評YouTuberのラジオ番組終了を報告 「事案の重大性に鑑み」判断”. ORICON NEWS. オリコン株式会社 (2023年2月8日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ 【初告白】嘉門タツオ、天国の妻へ「二度と酒は飲まない」飲酒運転事故の供述で“浅はかな考えで嘘を”女性自身 光文社(2023年4月23日)2023年11月29日閲覧。
- ^ タイムテーブル&番組紹介 交通情報/ニュース/天気予報(平日)(土)(日) FM yokohama
- ^ “FM横浜ニュース 本日もお聴きいただいた皆様 ありがとうございました。 来週がラスト勤務となりました! 矢田部アナ後藤アナが 花束持って来てくれたー?? 横内アナも選んでくれたそう。 ほうじ茶ラテの差し入れも! エリDには鎌倉の美味を いただいたよー感謝! 皆さまラストも よろしくお願いします!”. 村山千代丸 @chiyomaruco/Twitter. 2023年5月10日閲覧。
- ^ “感謝?? 皆さまお世話になりましたー! わざわざ来てくださった方も??? 神奈川の皆さんの愛の大きさには かながわない(敵わない??)? ありがとうございました!! たくさん写真撮ってもらったから またあげちゃうカモ??”. 村山千代丸 @chiyomaruco/Twitter. 2023年5月10日閲覧。
- ^ “後藤 麻希子|所属アナウンサー”. 有限会社 ボイスワークス. 2023年5月10日閲覧。
- ^ 当号の12頁より。遠近由美子が取材に出かけている。
- ^ ニッポン放送、神奈川県と神奈川エフエムネットワークとの「災害時における相互協力に関する協定」を締結 ニッポン放送 2020年10月28日
- ^ “YOKOHAMA RADIO”. 日本音響エンジニアリング. 2020年11月19日閲覧。
固有名詞の分類
日本民間放送連盟会員 |
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