アフリカゾウ アフリカゾウの概要

アフリカゾウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 10:06 UTC 版)

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アフリカゾウ
サバンナゾウ Loxodonta africana africana
保全状況評価[1][2][3]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 長鼻目 Proboscidea
: ゾウ科 Elephantidae
: アフリカゾウ属 Loxodonta
: アフリカゾウ L. africana
学名
Loxodonta africana (Blumenbach, 1797)[3]
シノニム

Elephas africana Blumenbach, 1797[3]

和名
アフリカゾウ[4][5][6]
英名
African elephant[3]

分布

アンゴラウガンダエチオピアエリトリアガーナガボンカメルーンギニアギニアビサウケニアコートジボワールコンゴ共和国コンゴ民主共和国ザンビアシエラレオネジンバブエセネガルソマリア赤道ギニアタンザニアチャド中央アフリカ共和国トーゴナイジェリアナミビアニジェールブルキナファソベナンボツワナマラウイマリ南アフリカ共和国南スーダンモザンビークリベリアルワンダ[3]


ガンビアブルンジモーリタニアでは絶滅[3]したが、エスワティニに再導入された[3]

形態

頭胴長(体長)6 - 7.5メートル[4][6]。尾長1 - 1.3メートル[6]。肩高3 - 3.9メートル[5]。最大体重10トンと、現生する陸棲動物では最大種[5]。皮膚は分厚く、多くの皺がある[5]。皺の多い皮膚は、水浴びにより水分を蓄えるのにも適している[6]。皮膚の色彩は灰色[5]。老齢個体ではピンク色[4]

耳介は非常に大型で幅広く、放熱や体温調節などに役立つと考えられている[5]門歯(牙)は、雌雄共に発達する[5]。オスでは最大350センチメートルに達する[5]。この牙は争いや、塩や木の根を食べるために土を掘る時に用いられる[5]。生後30年ほどのオスは、興奮すると側頭部から液体が分泌される(マスト)[6]。鼻の先端には、上下にそれぞれ1つずつ突起がある[6]

2014年に発表されたゲノム配列が決定している哺乳綱13種の嗅覚受容体の解析では、本種の嗅覚受容体の機能遺伝子数は1,948(比較対象として他種ではラット1,207、ウシ1,186、マウス1,130、ウマ1,066、イヌ811、ヒト396など)という解析結果が得られている[7]

出産直後の幼獣は肩高85 - 140センチメートル、体重90 - 135キログラム[5]

分類

分子系統解析から、亜種マルミミゾウ(シンリンゾウ)を独立種として分割する説もある[5]。さらには第3の種の可能性として“West African Elephant”も提示されており、これによりアフリカゾウ属が3種に分割される可能性も示唆されている。2008年の時点でIUCNはレッドリストではより広域での検証が必要であるとして扱いを保留し、マルミミゾウも亜種として本種に含めている[3]

Loxodonta africana africana (Blumenbach, 1797) サバンナゾウ[4][5] Savanna elephant[4]
前肢の蹄は4本、後肢の蹄は3本[4][5]
Loxodonta africana cyclotis Matschie, 1900 シンリンゾウ[5]、マルミミゾウ[4][5][6] Forest elephant[4]
頭部や耳介が丸みを帯びる[5]。牙は細く直線的で下方に向かう[4][5]。前肢の蹄は5本、後肢の蹄は4本[4][5]

注釈

  1. ^ ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国の個体群はワシントン条約附属書II

出典

  1. ^ Appendices I, II and III (valid from 28 August 2020)<https://cites.org/eng> (downroad 09/24/2020)
  2. ^ a b UNEP (2020). Loxodonta africana. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (downroad 09/24/2020)
  3. ^ a b c d e f g h i j k Blanc, J. 2008. Loxodonta africana. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T12392A3339343. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T12392A3339343.en. Downloaded on 24 September 2020.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Richard F. W. Barnes 「ゾウ」犬塚則久訳『動物大百科 4 大型草食獣』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、8-16頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 小原秀雄 「アフリカゾウ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、36-40、154頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 祖谷勝紀 「最大の陸生動物」『動物たちの地球53 哺乳類II 5 ゾウ・サイ・シマウマほか』増井光子編著、朝日新聞社、1992年、132-137頁。
  7. ^ Yoshihito Niimura, Atsushi Matsui, Kazushige Touhara "Extreme expansion of the olfactory receptorgene repertoire in African elephantsand evolutionary dynamics of orthologousgene groups in 13 placental mammals," Genome Research, Volume 24, Number 9, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 2014, Pages 1485 - 1496.
  8. ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理)環境省・2020年9月24日に利用)


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