りょく‐ないしょう〔‐ナイシヤウ〕【緑内障】
緑内障
・緑内障(glaucoma) | 眼圧が正常眼圧を越えている状態を主な徴候とする疾患です。正常眼圧とは15mmHgで,10~20mmHgが範囲とされています。ただしこの数値は平均値であるため,個人差があります。眼圧が25mmHgと高くても,それがその人にとって正常な眼圧であることもありますし,15mmHgでもその人にとっては眼圧が高く緑内障となることもあるわけです。そういった点で診断も非常にむずかしい病気ともいえます。眼圧が高くなる原因は,房水が流れ出る機構に問題があるわけです。房水は毛様体で産出され,後房から瞳孔を通って前房に入り,前房隅角から眼球の外へ排出されます。眼球内に入ってくる房水の量と出ていく量とが同じであれば眼圧は一定に保たれますが,前房隅角に異常があると房水がうまく排出されずに,前房や後房にたまりすぎ,眼圧が高くなります。眼圧が高くなると,その影響は眼球壁すべてにおよぶわけですが,強膜は強固なので,やわらかい角膜と視神経乳頭が被害をうけます。長い間視神経が圧迫されると神経は萎縮して,視野が狭くなったり(視野狭窄),視力が低下したりします。そして一度狭くなった視野や悪くなった視力は回復しません。また,視力より視野が先に障害されてきます。 |
緑内障
緑内障
緑内障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 01:42 UTC 版)
点眼薬として用いると、毛様体上皮のβ受容体を遮断して房水の産生を減少させるので、開放隅角緑内障および偶発性二次性緑内障を治療できるが、その薬理学的機序は未だ不明である。米国では1978年に初めてβ遮断薬点眼薬が緑内障治療薬として承認された。単剤で使用した場合、最初の数日の点眼で眼圧(IOP)を18-34%低下させる。しかし一部の患者では、短期的なescapeと長期的なdriftが起こり、耐性が形成される。眼圧は最大で50%低下する。プロプラノロールに較べて作用は5-10倍強い。ピロカルピンまたは炭酸脱水酵素阻害薬と併用できる。 ^ 投与初期に眼圧が低下した後、数日から数週間後に反跳上昇し、さらに2〜4週間後に再度低下して安定する。 ^ 投与を継続すると作用が減弱する。1-2ヶ月の休薬で効果が回復する。 コクラン共同計画で成人の開放隅角緑内障に対するチモロールとブリモニジンの症状進行防止効果が比較され、ブリモニジンの方が効果が高いことが示された。
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緑内障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:22 UTC 版)
1884年のアルフレッド・グレーフェによる虹彩切除術を基本的には踏襲しつつ改良と発展が続けられている。
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緑内障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 05:51 UTC 版)
ベンラファキシンは眼圧を上昇させるので、緑内障患者が服用する場合は眼圧検査を頻回に受ける必要がある。
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緑内障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:25 UTC 版)
大麻の摂取が眼圧の低下をもたらすとのいくつかの論文がある。緑内障の原因として眼圧の上昇による視神経の損傷が挙げられており、これらの研究発表により多くの人が大麻摂取を用いた眼圧の低下が緑内障の治療法になると考えた。1970年代にアメリカ合衆国で行われた研究は、大麻の喫煙時に眼圧が低下することを示した。大麻から抽出された薬物が緑内障治療としての効果を持つか否かを解明する試みの一環として、1978年から1984年にかけてアメリカ国立眼科研究所は調査研究を助成した。それらの研究において経口的もしくは経静脈的に投与された時、もしくは喫煙をした時に、大麻の派生物は眼圧を低下させることが証明された。しかし、目への局部投与ではそれは証明されず、また、市場で流通するその他の治療薬に比べて安全にかつ有効的に眼圧を低下させるかについても証明されなかった。2003年、アメリカ眼科学会(American Academy of Ophthalmology)は「現在利用でき得る薬物に比べて、緑内障治療の為に大麻使用することによる軽減されるリスク、及び、増大する恩恵の証明を科学的な証拠は示さなかった」と見解している。
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「緑内障」の例文・使い方・用例・文例
- 高眼圧や緑内障
- 去年緑内障のの手術をしました。
- 緑内障の治療
- レーザーで毛様体を破壊することで緑内障を治療する眼科手術
- 目の虹彩の一部の外科的除去により閉塞隅角緑内障を治療する目の手術
- 瞳を拡大させるかあるいは閉じた角度の緑内障を治療するために目の虹彩の切開を行なう外科的処置
- 緑内障は潜行性の病気である
- 緑内障を治療するのために目薬に使用される、コリン作動性アルカロイド
- 緊張または圧力(特に緑内障の検査において眼圧を計測するために)を測るための測定器
- 網膜の神経節細胞への損害は緑内障の発達の役割を果たすかもしれない
- 緑内障は眼内の上昇から生じることがある
- アルツハイマー病と緑内障の治療に用いられる
- 外傷、手術、緑内障や白内障の合併症で生じる虹彩、水晶体、角膜の癒着
- 通念とは逆に、緑内障は高い眼圧によって引き起こされるとは限らない
- 虹彩が水様液の流出を妨げる緑内障
- 閉塞隅角緑内障により、2、3日の永続的な視覚障害にをもたらす高眼圧の急速な増加が起きることがある
- 眼圧は普通だが、視神経損傷から生じる緑内障
- シュレム管の閉塞が原因の緑内障
- 開放隅角緑内障は最も一般的なタイプの緑内障である
- 緑内障という病気
緑内障と同じ種類の言葉
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