目の水晶体を構成するたんぱく質が変性し、黄白色または白色に濁ることにより発症する病気です。白内障が発症する原因として、最も多いのは加齢によるもので、加齢性白内障と呼ばれます。個人差はありますが、水晶体が濁ること自体は年齢を重ねると多くの人に起こることから、一種の老化現象ともいえます。そのほか、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症、母親の体内で風疹に感染するなど先天的なもの、目の外傷や薬の副作用などがありますが、これは年齢に関係なく若い人にも起こります。このほか、白内障発症のリスクを高める危険因子として、喫煙、紫外線、活性酸素、アルコールなどがあります。特に喫煙は米国公衆衛生総監報告においても白内障を引き起こすと判定されています。