SPEC〜天〜から登場の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 20:35 UTC 版)
「SPECシリーズの登場人物」の記事における「SPEC〜天〜から登場の人物」の解説
青池 里子(あおいけ さとこ)〈28?〉 演 - 栗山千明 内閣情報調査室(CIRO/サイロ)特務班所属。1984年生まれ。二丁拳銃を使いこなす銃の名手。アメリカ海軍シールズ出身で、元は瀬文のいたSITの訓練教官であり恋人同士でもあったが、数年前にCIROに抜擢され任務のために姿を消し音信不通となる。瀬文はその後彼女は死んだものと思っていたが、実は生きており一人娘の潤と暮らすシングルマザーになっていた。帰国子女のためか日本語の発音や使い方の間違いが多く、『結』では間違いがさらに酷くなっている。瀬文とはお互いファーストネームで呼び合い、当麻には嫉妬交じりに「キル・ビル」と呼ばれている(映画『キル・ビル』に登場する殺し屋「GOGO夕張」は栗山千明の当たり役であることから)。『天』で重傷を負うが『結』で潤に傷を癒され、カラスの群れがいる建物の中に拘束される。しかし姿を消した潤を「シックスセンス」で探し出し、銃撃しようとする瀬文から庇うなど最後まで母として愛情を注ぎ、人類を滅亡させようとする潤に迷いを生じさせる。最終的には、セカイの手によって潤とともに消滅した。 名前の由来は横溝正史の小説『悪魔の手毬唄』の同名の登場人物から。 宮野 珠紀(みやの たまき)〈30〉 演 - 三浦貴大 CIRO特務班所属。里子のバディで、彼女より2つ年上の部下である。彼女の怪しい日本語を傍でサポートし冷静に任務を遂行するが、逃げようとする美鈴に鎮静剤を注射するなどやり過ぎの面がある。側転が得意。また、野々村が隠し持つゲーティアのパーツを盗み見るなど不審な行動を取っている。 『結』でシンプルプランのウイルスがらみの利権を独占しようとする他国(中国語圏とみられる)のスパイであることが分かり、見抜いた野々村を射殺するが、ウイルス入手には失敗し、部下共々何者かに襲われて断末魔の叫びを挙げながら死亡。 伊藤 淳史(いとう あつし) 演 - 伊藤淳史 体の形状を自由に変化させるSPEC HOLDER。本業は『電車男』『チーム・バチスタ』などに出演している俳優、つまり本人役である。ファッションは麦藁帽子と派手なアロハシャツ。両手を胸の前で交差させ「恐縮です」と言うのが口癖。 ニノマエの組織の一員として行動を共にする。攻撃の際は「か〜め〜は〜め〜は!」等の掛け声と共に腕や指を瞬時に針のように変化させて攻撃を行なう(当麻曰く「イガグリ攻撃」)。飛行機爆破を起こしたり、御前会議のメンバーなどを次々に殺害するが、次第にニノマエの冷酷さに付いていけなくなり苦痛を感じるなど、ニノマエの組織の中で唯一良心の呵責がある。 最後は当麻の爆弾と電流が流れる釘が放たれるようにセットされたトランクをイガグリ攻撃で貫いたことにより、敗北。以降の生死は不明。 マダム陽&陰(マダムヤン&イン) 演 - 浅野ゆう子(二役・特別出演) ニノマエサイドにつく双子のSPEC HOLDER。冷気を操るSPEC HOLDERの「マダム陽」と熱を操るSPEC HOLDERの「マダム陰」が、昭和時代のギャグを連発しながら対象をジュリアナ扇子で扇いで発生させた冷気と熱気で交互に攻撃することでフリーズドライ現象を引き起こして相手をミイラ化させていった。そのSPECにより瀬文らを苦しめたが、最終的には、ニノマエに命じられた伊藤淳史により処刑された。 元々貧乏だったが、SPECが覚醒してからはSPEC HOLDER獲得に躍起になっている組織から支払われる高額ギャラを得るようになり、複数の組織を転々としているうちに裕福になった。しかし、人生の終盤に差し掛かり思いを改め、次世代のSPEC HOLDERたちのためになるのならばと、ニノマエに協力するようになる。 『結』では、生前にミイラ化した吉川蘇生のための方法を野々村に伝えていたことが判明し、陽・陰ともに当麻に冥界から呼び出され協力者となる。 似内 晶(にたない あきら) 演 - 麿赤兒 警視総監。SPEC HOLDERに憑依されて未詳を訪れるなどしていたが、警視庁トップとしての責任感は強く組織からの脅しにも屈しない。対テロの指揮を執る中、潤とともに組織に誘拐される。東京大学文科I類出身で福富とは「文I先輩」「文I後輩」と呼び合う仲。なお、この役を演じた麿赤兒の次男で俳優の大森南朋がテレビシリーズの第5‐6話でゲスト出演している。 福富 薫(ふくとみ かおる) 演 - 利重剛 内閣情報調査官。似内と共に憑依されて未詳にミイラ化事件の件を伝えに来る。東大文I出身で似内の後輩。御前会議のダミーメンバーの一人で、会議の席上でニノマエたちに殺害される。 青池 潤(あおいけ じゅん)〈4〉 演 - 森山樹 里子の一人娘。2008年生まれ。母の仕事中はベビーシッターに預けられている。初めて出会った瀬文を「パパ」と呼び、里子と瀬文との間の子ではないかと思われたが、里子によると、瀬文とも里子本人ともDNAも血液型も一致せず、イエス・キリストのように父親無しで生まれた子であるという。周囲でたびたび不思議な現象が起こるSPEC HOLDERである。『天』ではニノマエの組織に似内警視総監とともに連れ去られてしまうが、『結』では無事で病院から里子を連れ去る。突然大人の姿(後述の「白い女」)になったり、里子の傷を癒す能力を発揮する。 境(さかい) 演 - カルーセル麻紀 潤のベビーシッター。周囲で不思議な現象が起こる潤を気味悪がって里子に嫌味を言う。正体は公安による青池親子の監視役である。『SPEC〜翔〜』にもタロット占いおばさんとして登場した。 サブ 演 - 河原さぶ 漁師。ミイラ死体事件のクルーザーの第一発見者。 村瀬 健八(むらせ けんぱち) 演 - 野添義弘 シンプルプランの関係者。ミイラ死体事件の被害者の一人。 ループ親父(ループおやじ) 演 - 石川浩司 空間をループさせるSPEC HOLDER。体に何本ものフラフープを巻きつけている。 セカイ 演 - 向井理 服も帽子も白尽くめの青年。潤を連れて現われ、自らを「世界」と称してソロモンの鍵について語る謎めいた人物。『SPEC〜零〜』以降発表の作では白い女(大人形態の潤)と行動を共にしている。「先人類」という地球の純正品の人間であるが、今は霊体となっている。潤とともに人類の滅亡を図る者たちの一人で、卑弥呼のことを「兄者」(あにじゃ)と呼ぶ。ニノマエ同様に指を鳴らして時を止めたり、手をかざすだけで人や物を消すことが可能な「破壊神」というSPECを使うことが出来る。決して私情で世界に対し天罰を与えようとしているわけではなく、むしろ再生のための破壊を行っているが、最終的には当麻の右腕のソロモンの鍵の力により当麻の肉体に閉じ込められ、当麻と共に冥界へと落ちる。 映画『SPEC〜天〜』公開時およびBlu-ray / DVD発売時は演じた俳優のクレジットはプロモーションでも本編のエンドロールでも全く明らかにされず、顔もはっきりとは映らないシークレットゲストであった。役名も青年とだけ発表されていた。 2013年3月、続編『劇場版 SPEC〜結〜』キャスト発表で、「セカイ」の名と演者が向井理であることが明らかになった。
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