メモ帳
別名:ノートパッド
【英】Notepad
メモ帳とは、一般的にはメモを書き留めておく手帳等のことであり、また、Windowsにデフォルトで搭載されているテキストエディタの名称である。
Windowsに搭載されているテキストエディタとしての「メモ帳」は、テキストデータの入出力に特化した極めてシンプルなツールである。利用できる機能は、検索、置換、テキストをウィンドウ右端で折り返すかどうか指定できる程度である。シンプルなだけに手軽に利用できる。
Windowsにはリッチテキスト形式で文書を扱える(ワープロソフトの)「ワードパッド」も標準で搭載されている。ワードパッドではテキストの書式を扱える。
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Notepad++
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 16:29 UTC 版)
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![]() v7の動作例 | |
作者 | ドン・ホ |
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初版 | 2003年11月24日 |
最新版 |
8.7.7[1] ![]() |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C++ |
対応OS | Windows Vista 以降[2] |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | テキストエディタ |
ライセンス |
7.9.2まで: GPLv2[3] 7.9.3以降: GPLv3[4] |
公式サイト |
notepad-plus-plus |
Notepad++は、Microsoft Windowsで動作する自由ソフトウェアのテキストエディタ。Stack Overflowが毎年実施している人気調査によれば、2015年で1位[5]、2021年で3位[6]と上位に位置している。
歴史
Notepad++は、2003年9月に台湾人の侯今吾[7]によって開発された[8]。Donは、会社でJEXT(Javaベースのテキストエディタ)を使用していたが、そのパフォーマンスの低さへの不満から、Scintillaを用いてC++でテキストエディタの開発を始めた[8]。彼は、会社によってこの開発に関するアイディアが退けられたため、彼自身の個人的な時間を割いて開発を進めた[8]。Notepad++は、Microsoft Windows用のアプリケーションとして構築されている。開発者は、wxWidgetsを用いてmacOSとUNIXプラットフォームへ移植することを検討したが、最終的にはこれは断念された[8]。
Notepad++は、最初、Windows向けのみのアプリケーションとして2003年11月25日、SourceForgeに公開された。Scintillaコンポーネントをベースにしており、C++を用いて書かれているが、パフォーマンスの向上とプログラムサイズの削減のため、STLのみをWin32 APIコールとして用いている[9]。
2010年1月、米国政府は、アメリカを拠点に開発されているオープンソースプロジェクトについて、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、シリアからのアクセス禁止を義務付けた[10]。開発者は、これが自由ソフトウェア、オープンソース・ソフトウェアの思想にたいする侵害であると感じられたため、2010年7月、Notepad++は、米国の司法管轄権から退出した。ただし、フォーラムやバグトラッカーなどいくつかのコミュニティサービスは、2015年にNotepad++がSourceforgeから撤退するまでとどまり続けた[11][12][13]。
2011年、Lifehackerは、Notepad++を"The Best Programming Text Editor for Windows"とした。これは「もし単純、軽量で拡張可能なプラグラミング向けのテキストエディタを好むなら、フリーでオープンソースなNotepad++がファーストチョイスとなる」というものである[14]。Lifehackerは、2014年には、読者による投票に基づいてNotepad++を"Most Popular Text Editor"に選出している[15]。
2015年には、前述のようにNotepad++はSourceForgeを完全に撤退し、フォーラムはNodeBBに、バグトラッカーはGitHubに移転している[13][16]。
7.9.2を持ってXPへのサポートを終了し、ライセンスもGPLv3に改められた[17]。
詳細
Notepad++の開発目的は、自在にカスタマイズ可能なGUIを備えたスリムで効率的なバイナリを提供することである。本ソフトウェアはScintillaというコンポーネントをベースにしており、Win32 APIコールを用いてSTLを利用したC++で記述されている。 なお、Scintillaは複数行にわたる正規表現の検索と置換をサポートしていないが、Notepad++はこの問題を解決し得るプラグインを有している。
特徴
- マクロとプラグイン
- 多くのテキスト変換のオプションを提供するTextFXと呼ばれるユーザが書いたプラグインがデフォルトで含まれている
- 自動補完(言語とファイル)
- ブックマーク
- シンタックスハイライト(加えて、括弧とインデントのハイライト)
- 正規表現による検索と置換
- 画面分割(スクロールの同期も可能)
- ズーム
- スペルチェッカ(組み込まれているがAspellを要する)
- Hex編集(標準インストールに含まれるプラグイン)
- タブエディタ(多段表示にも対応)
- FTPブラウザ(標準インストールに含まれるプラグイン)
- 様々な文字コードのサポート
- 自動アップデート
次に列挙されているように多数のコンピュータ言語向けのシンタックスハイライト(構文の強調表示や変数・関数の色分けや折り畳みなど)のサポートが本ソフトウェアの特徴である。更に、ユーザー言語定義システムを利用すれば、たとえばMediaWikiやFortran 90、CAPLといった、デフォルトで定義されていない言語のシンタックスハイライトをユーザーが自ら作成できる。
- ActionScript
- Ada
- ASN.1
- ASP
- アセンブリ言語
- AutoIt
- AviSynthスクリプト
- BaanC
- BAT
- Blitz BASIC
- C言語
- C#
- C++
- Caml
- CMake
- COBOL
- Csound
- CoffeeScript
- CSS
- D言語
- diff
- Erlang
- ESCRIPT
- Forth
- FORTRAN
- FreeBASIC
- Gui4Cli
- Haskell
- HTML
- MS INIファイル
- Inno Setupスクリプト
- Intel HEX
- Java
- JavaScript
- JSON
- JSP
- KiXtart
- LaTeX
- LISP
- Lua
- makefile
- MATLAB
- MMIXAL
- Nim (Nimrod)
- nnCrontab
- NSYS
- Objective-C
- OScript
- Pascal
- Perl
- PHP
- PostScript
- PowerShell
- Properties
- PureBasic
- Python
- R言語
- REBOL
- レジストリ (*.reg)
- リソースファイル
- Ruby
- Rust
- シェルスクリプト・Unix Shell Script
- Scheme
- Smalltalk
- SPICE
- SQL
- Swift
- S-record
- Tcl
- Tektronix extended HEX
- TeX
- txt2tags
- Verilog
- VHDL
- Visual Basic・VBScript
- Visual Prolog
- XML
- YAML
脚注
- ^ "Notepad++ v8.7.7 release"; 閲覧日: 2025年2月8日; 出版日: 2025年2月7日.
- ^ “Supported OS Table”. GitHub. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “Upgrade Notepad++ License” (英語). GitHub. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “Notepad++ 7.9.3 release” (英語). notepad-plus-plus.org. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “Stack Overflow Developer Survey 2015” (英語). Stack Overflow (Stack Exchange). (2015年12月31日)
- ^ “Stack Overflow Developer Survey 2021” (英語). Stack Overflow (Stack Exchange) 2022年4月4日閲覧。
- ^ https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3808148
- ^ a b c d Orin, Andy (18 June 2015). “Behind The App: The Story Of Notepad++”. Lifehacker Australia. 2020年2月11日閲覧。
- ^ Gael, Arianna (24 June 2015). “Notepad++ Is Changing Code And Changing The World”. Filehippo. 2020年2月11日閲覧。
- ^ “Clarifying SourceForge.net's denial of site access for certain persons in accordance with US law”. SourceForge.net. Slashdot Media (25 January 2010). 2020年2月11日閲覧。
- ^ “Notepad++ hosted on new website”. Notepad++ (6 June 2010). 2020年2月11日閲覧。
- ^ “Notepad++ 5.7 released on French servers”. Notepad++ (5 July 2010). 2020年2月11日閲覧。
- ^ a b “Notepad++ leaves SourceForge”. notepad-plus-plus.org. 2020年2月11日閲覧。
- ^ Pash, Adam (6 July 2011). “The Best Programming Text Editor for Windows”. Lifehacker. 2020年2月11日閲覧。
- ^ Henry, Alan (24 April 2014). “Most Popular Text Editor: Notepad++”. Lifehacker. 2020年2月11日閲覧。
- ^ “Notepad++ Community”. notepad-plus-plus.org. 2 June 2016閲覧。
- ^ https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1306508.html
外部リンク
メモ帳
メモ帳![]() Microsoft Windows コンポーネント | |
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詳細 | |
標準提供 | すべてのMicrosoft Windows |
関連コンポーネント | |
ワードパッド |
メモ帳(メモちょう、英: (Windows) Notepad)は、Microsoft Windowsに付属するテキストエディタである。1983年にマイクロソフトが発売したマウスに付属するMS-DOS用テキストエディタのMulti-Tool Notepadを前身とし、すべてのバージョンのWindowsに付属している。
概要
WindowsのうちWindows 10までの全バージョンに付属(Windows 11ではMicrosoft Storeで提供)しており、誰でもテキストファイルを読み書きできる[注 1]。このため、他のテキストエディタを導入していないユーザーや、Windows PEなどの通常の環境が使用できない状況下での復旧作業などでも利用できる。また、Windows版のInternet Explorer 7まではデフォルトでHTMLのソースのビューアとしても利用されていた[注 2]。
機能
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テキストファイルの読み書き、検索(NT4.0以降では置換も)など基本的な機能のほかは、後述するタイムスタンプ挿入機能と行の折返し表示の有無程度しか備えていない。これらの付加機能はWindows 1.0付属のメモ帳の時点で既に備わっていたが、その後あまり変化しておらず、エディタとしては低機能な部類に属する。高機能なエディタと比べ簡単に実装できるため、習作としてメモ帳を模倣したエディタが開発されることがある[1]。
メモ帳では一般的なアプリケーションと同様に、何らかの編集を加えた後に保存しないで閉じようとしたときは、たとえ編集前と同じ状態の内容であっても、保存するかどうか尋ねられるのが普通である。しかし新規作成で保存していない場合に限り、編集後であってもすべて削除した(内容の無い)状態では確認することなしにすぐに終了するという挙動がある。Windows 11からは自動保存に対応し、内容を保存せずにウィンドウを閉じても、次回起動時に自動で復元され編集を再開できるようになった。(ウィンドウではなく)タブを閉じる際は従来通り内容を保存するか確認される[2]。
右端で折り返す
メモ帳ではウィンドウ幅に収まらない長いテキストを入力した際に、右端で折り返して表示するか、折り返さずにスクロールさせて表示するかを選択することができる。なおページ右端で折り返す設定にした際に次行の文頭に読点や句点が来るなど、日本語における禁則事項を守るような機能はない。
NT系(NT、2k、XP - 8.1)のメモ帳に限れば、右端を折り返す設定のままファイルを保存し、そのまま編集を続行すると、一時的にメモ帳上の各行の右端で固定位置の改行が挿入されたままの状態になってしまうという挙動がある。この現象は保存後にウィンドウ幅を変更することでも容易に確認できる。
この状態で編集を続けても保存したファイル自体には改行コードは挿入されていないが、この状態で他のアプリケーションにコピー&ペーストを行うと、この不正な改行を含むテキストデータがペーストされてしまうことがある。一度ファイルを閉じてから開きなおす、もしくは「右端で折り返す」のチェックを一旦解除することで通常の状態に戻る。この仕様のため、1行を超えるスクリプトや文章を頻繁に編集・保存しながら他のアプリケーションにコピー&ペーストするような用途には向かない。
なお、保存するたびに(内部的には)ウィンドウ右端に改行が来るように改行位置が修正されているが、保存時に改行位置の更新が起きてもメモ帳上での表示は更新されないため、実際のテキストの位置と表示されているテキストの位置にズレが生じてしまうという不具合もある。当然ながらこの状態のままで編集を続行すると意図したように編集されない可能性があるが、保存後に上下に1画面以上スクロールさせるなどの何らかの手段で表示を更新すれば、正しい位置にテキストが表示される。
これらの挙動はWindows 10では修正されている。
Windows 11では標準で右端での折り返しが有効に変更されたが[3]、従来と同じく設定で既定値を変更できる。
日付と時刻
メモ帳独自の機能としては簡易的な日誌機能が存在する。先頭の行に大文字で.LOG
と入力してから終了すると、以後そのファイルを開くたびにファイルの末尾にそのときのタイムスタンプ(年月日時分)が追加される[4]。追加されたタイムスタンプの後に文章を入力すると日誌として使うことができる。また、メニューから「日付と時刻」を選ぶか、単にF5キーを押すと、その時点でのタイムスタンプが挿入される。
このタイムスタンプの書式は、コントロールパネルの「各国対応」や「地域のオプション」などと呼ばれる設定(Windowsにより名称は異なる)にある「短い形式」の日付書式が使われている。この設定はWindowsによって初期設定が異なるため、Windows 9x以前の場合は(デフォルトでは)西暦が下2桁しか記入されなかった。この場合もコントロールパネルの設定を変更すれば4桁の西暦でタイムスタンプが挿入できた。
文字コード
Windows 8当時のバージョンではASCII以外の文字コードにもある程度対応し、日本語に関して言えばMicrosoftコードページ932(いわゆるShift JIS)に、さらにWindows NT系ではUnicode(UTF-16のリトルエンディアン・ビッグエンディアン、バイト順マーク (BOM) 付きのUTF-8)に対応している。EUC-JPやISO-2022-JPには対応していない。
未対応の文字コードで書かれたHTMLなどのファイルをメモ帳で表示させた場合には、文字化けが起きる。これを正しく表示するためには、それらの文字コードに対応したテキストエディタやビューアを用意し、それで開くように設定を変更する必要がある。
歴史
リチャード・ブロディが開発したマウスで操作するテキストエディタであるMulti-Tool Notepadは、1983年5月にアトランタで開催された春のCOMDEXコンピューターエキスポでマイクロソフトから発表され、Microsoft MouseにバンドルされてUS$195で販売された。また同時にチャールズ・シモニーが開発したマウスで操作できるMicrosoft Wordの前身であるMulti-Tool WordもこのCOMDEXで披露された[5][6][7]。このときシモニーのデモを見ていた観衆の多くはマウスという言葉を聞いたことがなかった[8]。マイクロソフトは1983年6月にマイクロソフトマウスを発売し、マウスとMulti-Tool Notepadがセットになったパッケージを7月から出荷した[9]。このマウスは自分でプログラムを書かない限り、同梱された3つのデモアプリ(チュートリアル、練習アプリ、メモ帳)で利用する以外に何もできなかったため、最初はあまり売れなかった[10]。表計算ソフトであるMultiplan用のエキスパートシステムを皮切りにMulti-Toolシリーズの販売が始まった[11][12]。Windows 1.0が発売される前に製品名を"Interface Manager"から"Windows"に変えるようビル・ゲイツに説得したロウランド・ハンソンからの提案により、1983年11月にWordが販売される前にMulti-Toolの名前がお蔵入りとなった。ハンソンは「ブランド名が主役」であるべきだと話した。人々はMulti-Toolという名前だけを聞いてもマイクロソフトの製品であると連想できず、またハンソンはマイクロソフトを主役にしたいと考えたことから、"Multi-Tool"の名前はマイクロソフトに置き換えられた[8][10]。
バージョンによる違い
Windowsのバージョンによってメモ帳のバージョンも異なる。どのバージョンでもメモ帳の機能に大きな差異はないものの、Windows NT系以降のものは、それ以前(Windows 9xおよび3.1以前)とは一部の特性が異なる。
Windows 3.1以前やNTのメモ帳ではファイルサイズがゼロのファイルを作ることができず、既存のテキストファイルからテキストをすべて削除して内容の無い状態で上書き保存すると、ファイル自体が削除されてしまうという挙動があった。Windows 95以降では修正され、ファイルサイズがゼロの状態でも保存できるようになった。なおWindows 95以降の右クリックのメニューにある「新規作成」から「テキスト ドキュメント」を選択するとファイルサイズがゼロでテキストファイルが作成されるという仕様があり、標準ではこれをメモ帳で扱う形になる。
Windows 3.xのメモ帳では54KiB以上のファイルを開けない(マイクロソフトは45KiB以上のファイルを扱う場合には他のエディタを使うよう推奨している)[13]。このようなファイルを開こうとしたときは、開けない旨の警告が出るか、もしくは他のエディタを使うよう促される[注 3]。Windows 9xの場合は64KiB以上のファイルを開こうとすると、デフォルトでは、Windowsに標準で搭載されているワープロソフト『ワードパッド』を起動するか訊ねられる[14]。このほか、9x以前のメモ帳に検索メニューはあるが、置換機能は存在しなかった。Windows 98からはフォントの指定ができるようになった[15]。
Windows NTの場合、外見はWindows 3.x/9xのメモ帳と大差なかったが、64KiB制限がなく[16][17]、フォントの指定ができた。さらにWindows NT自体が当初からUnicodeに対応しており、メモ帳でもUnicodeが使用できた。9x系と違ってNT系では置換機能も備わった[18](ただしNT4.0以降)。Windows 2000からはインターフェースが一新され、検索・置換が編集メニューの下に統合されるなどした。このとき指定行へ移動する「行へ移動」機能が追加されている。Windows XP/Server 2003からは「ステータスバー」が追加された。このステータスバーを介してカーソル位置が何行目か(行番号)を確認できる機能が追加されたが、「右端で折り返す」状態ではステータスバー自体が利用できなくなる。これは、右端で折り返しているときには実際の改行数と表示上の行数が一致しなくなるので行番号が意味を成さないためだと考えられている[19]。また前述のようにNT系では「右端で折り返す」機能に特徴的な挙動があったが、Windows 10で修正された。
このほか、日付と時刻を挿入する機能における西暦は当初下2桁だけが標準だったが、後年のWindowsでは4桁の西暦が標準で使われるようになっているという違いもある。ただしこれは前述のようにWindows側の初期設定に依存する現象であり、必ずしもメモ帳のバージョンによる差異ではない。
2018年秋のWindows 10 バージョン1809によって、検索終端に達した時の文頭からの折り返し、テキストの拡大縮小、折り返し有効時の行・列のステータスバーへの表示、巨大ファイルの読み込み速度改善といった大規模な改修が行われた[20]。また、Windowsの改行コード「CRLF」だけでなく、ほかの形式にも対応し、他のOSで作成されたテキストの行が改行されずに表示されることが改善される。
2019年春以降のWindows 10 バージョン1903より、UTF-8(BOMなし)で保存できるようになるとともに新規ファイルのデフォルトの文字コードへと変更された。
Windows 11ではユニバーサルWindowsプラットフォーム(略称:UWP)アプリとなり、Microsoft Storeで提供されるようになった。デザインがWindows 11のFluentに合わせて一新されたほか[21]、タブ機能やダークモードにも対応し[22]、自動保存機能も搭載された[2]。さらに、従来は1回しか対応しなかったアンドゥ (Ctrl+Z) の回数制限がなくなり[23]、新たにやりなおし (Ctrl+Y) にも対応した[注 4]。また標準の表示フォントが「Lucida Console」になったほか、絵文字もカラーで表示できるようになった。ツールバーの右端には設定画面を出す歯車アイコンが新設された[3]。従来のメモ帳の実行ファイルも引き続き搭載されており、アプリ実行エイリアスの設定を変更することで、従来のメモ帳を起動することもできる。
脚注
注釈
- ^ なお、MS-DOSではVer.5以降に同様の機能を持つ外部コマンドのスクリーンエディタが存在していた。名称はPC/AT互換機用ではEDITだが、他社の移植版では異なっていた。
- ^ Internet Explorer 8以降ではInternet Explorer内蔵の開発者ツールの一部であるソースビューアが既定で使用される。既定のソースビューアは、開発者ツールから変更できる。
- ^ これらの古いWindowsでもライト(9x以降のワードパッドに相当するアクセサリ)で54KiB以上のテキストを開くことはできるが、メモ帳から直接ライトを起動する機能は無かった。
- ^ 従来はアンドゥを2回行うとアンドゥ自体が取り消されて元に戻る仕様だった。
出典
- ^ メモ帳++やメモ帳2K Archived 2008年6月8日, at the Wayback Machine.など。[出典無効]
- ^ a b “「メモ帳」に自動保存機能が搭載へ ~アプリを閉じても次回タブと編集内容を自動復元”. 窓の杜. 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b “「メモ帳」と「メディアプレーヤー」どこが新しくなった?Windows 11で最新版登場”. PC Watch. 2022年2月18日閲覧。
- ^ “How to Use Notepad to Create a Log File - Microsoft Support” (英語). support.microsoft.com. 2023年2月11日閲覧。
- ^ "COMDEX: Micros in American mainstream". InfoWorld. IDG. 23 May 1983. p. 1. ISSN 0199-6649。
- ^ "Mouse and new WP program join Microsoft product lineup". InfoWorld. IDG. 30 May 1983. p. 10. ISSN 0199-6649。
- ^ “Microsoft ad”. IDG. p. 85 (1983年5月23日). 2019年10月8日閲覧。
- ^ a b Wallace, James; Erickson, Jim (1992). Hard Drive. Wiley. pp. 238–244. ISBN 0-471-56886-4. オリジナルの2017-02-02時点におけるアーカイブ。 2017年1月28日閲覧。
- ^ "In Focus". InfoWorld. IDG. 29 August 1983. p. 31. ISSN 0199-6649。
- ^ a b Manes, Stephen (1993). Gates. Doubleday. ISBN 0-385-42075-7. オリジナルの2017-02-02時点におけるアーカイブ。 2017年1月28日閲覧。
- ^ "Microsoft ad". InfoWorld. IDG. 25 April 1983. p. 40. ISSN 0199-6649。
- ^ "In designers' scenario, software undergoes behavior modification". InfoWorld. IDG. 29 August 1983. p. 34. ISSN 0199-6649。
- ^ “Maximum File Size Limits for Notepad” (英語). Microsoft Support (2011年9月24日). 2015年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ “"File Is Too Large to Open" Message in Notepad” (英語). サポート技術情報. マイクロソフト (2007年1月24日). 2015年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月22日閲覧。
- ^ 阿久津良和 (2012年10月11日). “世界のテキストエディターから - Windows OSと共に歩んできた「メモ帳」”. マイナビニュース. 2016年7月23日閲覧。
- ^ “「設定」の「基本」タブ、「インストールファイル作成前…」が有効な状態でインストールファイルを作成するとメモ帳起動後すぐにワードパッドが開いて編集することができない”. 簡単インストーラ サポートページ. 2016年7月24日閲覧。
- ^ “Windowsメモ帳を使いこなそう プロローグ”. 進学教室佐京 簡単パソコン講座. 2016年7月24日閲覧。
- ^ “Windowsメモ帳を使いこなそう メモ帳のメニュー(1)”. 進学教室佐京 簡単パソコン講座. 2016年7月24日閲覧。
- ^ “「メモ帳」で行番号を表示させる”. アットマーク・アイティー:Windows TIPS (2004年7月17日). 2020年8月15日閲覧。
- ^ 樽井秀人 (2018年7月18日). “「Windows 10 RS5」の「メモ帳」強化はかなり本気 〜Build 17713でさらなる改良を実施”. 窓の杜. 2018年9月25日閲覧。
- ^ “モダンに生まれ変わった「メモ帳」アプリはアクセシビリティにもしっかり配慮”. 窓の杜. 2022年5月6日閲覧。
- ^ “タブ化された「メモ帳」がWindows Insidersへロールアウト開始”. 窓の杜. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Windows 11の新しい「メモ帳」は無限にアンドゥ(元に戻す)が可能”. 窓の杜. 2021年12月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- メモ帳: よく寄せられる質問 - Windows ヘルプ - ウェイバックマシン(2016年5月3日アーカイブ分)
- パソコン用語 - メモ帳とは - ウェイバックマシン(2009年1月25日アーカイブ分)
- Windows Notepad - Microsoft Store
NotePad
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 15:59 UTC 版)
「Finale (ソフトウェア)」の記事における「NotePad」の解説
記述できる最小の音符(休符)は32分音符止まり(※ただし、内部処理はFinaleと同様、4096分音符単位である。すなわち上位バージョンで記述されたより細かい音符休符、64分音符は正しく表示・認識して演奏可能である。以下、「記述」できないというのはこのバージョンでは新たに付け加えたり変更することができないという意味である)。 リアルタイム録音および高速ステップ入力ができない(ステップ入力のみに限られる)。 曲の途中での転調を記述できない。 装飾音符が記述できない。 重嬰記号(ダブルシャープ)、重変記号(ダブルフラット)を記述できない。 曲の途中で拍子記号を変更できない。 反復記号は単純な反復に限られ、n番括弧を記述できない。上位バージョンのファイルを読みこんだときには最初のリピート区間に限り反復され、二つ目以降のリピート記号は無視される。
※この「NotePad」の解説は、「Finale (ソフトウェア)」の解説の一部です。
「NotePad」を含む「Finale (ソフトウェア)」の記事については、「Finale (ソフトウェア)」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
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