QED_(テキストエディタ)とは? わかりやすく解説

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QED (テキストエディタ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 07:30 UTC 版)

QED
開発元 Butler Lampson, L. Peter Deutsch, Dana Angluin
初版 1967年 (58年前) (1967)[1]
対応OS Berkeley Timesharing System
プラットフォーム SDS 940
対応言語 英語のみ。
種別 テキストエディタ
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QEDは、Unixオペレーティングシステムテキストエディタedやexの祖となったラインエディタである。

概要

SDS 940上のBerkeley Timesharing System向けとしてバトラー・ランプソンおよびL Peter Deutschにより開発された。実装は1965年から1966年にかけて、DeutschとDana Angluinが行った[2][3]。名称は "quick editor" の略[4]テレタイプ端末での利用を念頭に設計されており、ビデオ表示端末では設計上考慮すべき点が大きく異なるため対応していなかった[5]

後にケン・トンプソンがQEDをCTSSに移植した。このCTSS版は正規表現を実装した点が特筆に値する。トンプソンはさらにMultics用にBCPL言語で移植。このMultics版はGE-600システムにも移植され、ベル研究所内のGECOSや(GEコンピュータ事業をハネウェルが取得後名前が変わった)GCOS上で1960年代末まで使われた。このGECOS/GCOS版は A. W. Winklehoff が書いたI/Oルーチン群を使っている。

QEDのマニュアルはベル研究所の社内用途としてデニス・リッチーとケン・トンプソンとブライアン・カーニハンが書いた[6][7][8]UNIXオペレーティングシステムの開発者であった彼らであるから当然のこと、QEDはUNIXの初期のテキストエディタであるedsedに、さらにその派生であるex英語版sam英語版などに影響を与えた[9]

QEDの別バージョンとして、ウォータールー大学でハネウェルのシステム向けに Peter Fraser が書いたFRED (Friendly Editor) がある。Tom Duffロブ・パイク、Hugh Redelmeier、David Tilbrook が結成したトロント大学のチームはUNIXにQEDを移植している。David Tilbrook はQEFというツールセットにQEDを含めている。

ノルウェーのNorsk Dataのシステムでも、Nord TSS や SINTRAN III というOS上でQEDをエディタとして使用していた。

脚注

  1. ^ A History of UNIX before Berkeley”. 2025年2月22日閲覧。
  2. ^ Lampson, Butler (January 12, 2007), Systems, Redmond: research.microsoft.com, http://research.microsoft.com/lampson/Systems.html#qed 2008年4月5日閲覧。 .
  3. ^ cf. Angluin, Dana C.; Deutsch, L. Peter (March 26, 1968), Reference Manual: Q. E. D. Time-Sharing Editor, Washington: Office of Secretary of Defence .
  4. ^ van Dam, Andries; Rice, David E. (1971), “On-line Text Editing: A Survey”, ACM Computing Surveys 3 (3): 93–114, doi:10.1145/356589.356591, http://portal.acm.org/citation.cfm?doid=356589.356591 .
  5. ^ Deutsch, L. Peter; Lampson, Butler W. (1967), “An online editor”, Communications of the ACM 10 (12): 793–799, 803, doi:10.1145/363848.363863, http://portal.acm.org/citation.cfm?id=363848.363863&coll=ACM&dl=ACM&CFID=15669714&CFTOKEN=68334085 , p. 793.
  6. ^ D. M. Ritchie and K. L. Thompson, "QED Text Editor", MM-70-1373-3 (June 1970), reprinted as "QED Text Editor Reference Manual", MHCC-004, Murray Hill Computing, Bell Laboratories (October 1972).
  7. ^ B. W. Kernighan, "A Tutorial Introduction to the QED Text Editor under GE-TSS", MM-70-1373-6 (June 1970), reprinted as "Tutorial Introduction to QED Text Editor", MHCC-002, Murray Hill Computing, Bell Laboratories (October, 1972).
  8. ^ B. W. Kernighan, "A Guide to the Advanced Use of QED Text Editor", MM-70-1373-7 (July 1970), reprinted as "A Guide to Advanced Use of QED Text Editor", MHCC-003, Murray Hill Computing, Bell Laboratories (October, 1972).
  9. ^ Ritchie, Dennis (February 12, 2004), An incomplete history of the QED Text Editor, Murray Hill: Bell Labs, http://cm.bell-labs.com/cm/cs/who/dmr/qed.html .

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